双頭巨人戦

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(参考)
1行: 1行:
'''双頭巨人戦'''/''Two-Headed Giant''は、[[多人数戦]]の変種ルールの1つで、{{CR|810}}に定められている。2人1組の2チームで対戦を行う形式。
+
'''双頭巨人戦'''/''Two-Headed Giant''は、[[多人数戦]]の[[変種ルール]]の1つで、{{CR|810}}に定められている。2人1組の2[[チーム]]で対戦を行う形式。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
9行: 9行:
  
 
===ライフ===
 
===ライフ===
[[ライフ]]は各チームで共有される。これを「'''[[共用ライフ]]'''」と呼ぶ。共用ライフ総量の初期値は30点であり、チームの共用ライフが0点以下であるチームは、[[状況起因処理]]により[[敗北]]する。
+
ライフは各チームで共有される。これを「'''[[共用ライフ]]'''」と呼ぶ。共用ライフ総量の初期値は30点であり、チームの共用ライフが0点以下であるチームは、[[状況起因処理]]により[[敗北]]する。
  
 
詳しくは[[共用ライフ]]の項目を参照。
 
詳しくは[[共用ライフ]]の項目を参照。
21行: 21行:
  
 
===戦闘===
 
===戦闘===
「[[影響範囲]]制限」「[[複数への攻撃]]」「[[クリーチャー配置]]」「[[左翼への攻撃]]」「[[右翼への攻撃]]」のいずれの多人数戦選択ルールも用いない。
+
「[[影響範囲]]制限」「[[複数への攻撃]]」「[[クリーチャー配置]]」「[[左翼への攻撃]]」「[[右翼への攻撃]]」のいずれの多人数戦[[選択ルール]]も用いない。
  
各チームの[[クリーチャー]]は、チームごとに他のチームを[[攻撃]]する。[[アクティブ・プレイヤー|アクティブ・チーム]]は「'''攻撃チーム'''」となり、そのチームの各[[プレイヤー]]は「[[攻撃プレイヤー]]」となる。同様に、非アクティブ・チームは「'''防御チーム'''」となり、そのチームの各プレイヤーは「[[防御プレイヤー]]」となる。
+
各チームの[[クリーチャー]]は、チームごとに他のチームを[[攻撃]]する。[[アクティブ・プレイヤー|アクティブ・チーム]]は「'''攻撃チーム'''」となり、そのチームの各プレイヤーは「[[攻撃プレイヤー]]」となる。同様に、非アクティブ・チームは「'''防御チーム'''」となり、そのチームの各プレイヤーは「[[防御プレイヤー]]」となる。
  
 
[[攻撃クリーチャー指定ステップ]]の開始に際して、攻撃チームは[[攻撃クリーチャー]]を指定する。いずれかの防御プレイヤーが[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する[[オブジェクト]]の[[効果]]([[テフェリーの濠/Teferi's Moat]]など)によってそのプレイヤーを攻撃できないクリーチャーは、防御チームを攻撃できない。アクティブ・チームの攻撃は一群で行ない、その攻撃クリーチャー群は全体として適正でなければならない。
 
[[攻撃クリーチャー指定ステップ]]の開始に際して、攻撃チームは[[攻撃クリーチャー]]を指定する。いずれかの防御プレイヤーが[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]する[[オブジェクト]]の[[効果]]([[テフェリーの濠/Teferi's Moat]]など)によってそのプレイヤーを攻撃できないクリーチャーは、防御チームを攻撃できない。アクティブ・チームの攻撃は一群で行ない、その攻撃クリーチャー群は全体として適正でなければならない。
  
[[ブロック・クリーチャー指定ステップ]]の開始に際して、防御チームは[[ブロック・クリーチャー]]を指定する。防御チームによるブロックは一群で行ない、ブロック・クリーチャーは全体として適正でなければならない。
+
[[ブロック・クリーチャー指定ステップ]]の開始に際して、防御チームは[[ブロック・クリーチャー]]を指定する。防御チームによる[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]は一群で行ない、ブロック・クリーチャーは全体として適正でなければならない。
  
 
[[戦闘ダメージ・ステップ]]開始に際して、攻撃チームは攻撃クリーチャーがどのように[[戦闘ダメージ]]を[[割り振る]]かを宣言する。防御チームに割り振る場合、攻撃チームは攻撃クリーチャーごとに防御プレイヤーを1人選び、そのプレイヤーに戦闘ダメージを割り振る。攻撃チームの割り振り宣言が終わったら、防御チームが同様に割り振る。
 
[[戦闘ダメージ・ステップ]]開始に際して、攻撃チームは攻撃クリーチャーがどのように[[戦闘ダメージ]]を[[割り振る]]かを宣言する。防御チームに割り振る場合、攻撃チームは攻撃クリーチャーごとに防御プレイヤーを1人選び、そのプレイヤーに戦闘ダメージを割り振る。攻撃チームの割り振り宣言が終わったら、防御チームが同様に割り振る。
39行: 39行:
 
基本的には個人戦と同様に決まるが、いくつかの例外がある。
 
基本的には個人戦と同様に決まるが、いくつかの例外がある。
  
*チームの[[共用ライフ]]が0点以下になったチームは[[状況起因処理]]により[[敗北]]する。
+
*チームの共用ライフが0点以下になったチームは状況起因処理により敗北する。
*チーム単位でのみ勝敗が存在し、[[プレイヤー]]個人での勝敗は存在しない。いずれかのプレイヤーが[[勝利]](敗北)となれば、そのチームが勝利(敗北)になる。また、[[効果]]によっていずれかのプレイヤーが勝利(敗北)できない場合、そのプレイヤーのチームは勝利(敗北)できない。
+
*チーム単位でのみ勝敗が存在し、プレイヤー個人での勝敗は存在しない。いずれかのプレイヤーが[[勝利]](敗北)となれば、そのチームが勝利(敗北)になる。また、効果によっていずれかのプレイヤーが勝利(敗北)できない場合、そのプレイヤーのチームは勝利(敗北)できない。
**例えば、いずれかのプレイヤーが[[ライブラリー]]が0枚のときに[[引く|ドロー]]しようとしたら、そのプレイヤーは状況起因処理により敗北し、そしてそのプレイヤーのチームは敗北する。その[[チームメイト]]のライブラリーにはカードが残っていたとしても関係ない。
+
**例えば、いずれかのプレイヤーがライブラリーが0枚のときに[[引く|ドロー]]しようとしたら、そのプレイヤーは状況起因処理により敗北し、そしてそのプレイヤーのチームは敗北する。そのチームメイトのライブラリーにはカードが残っていたとしても関係ない。
**例えば、いずれかのプレイヤーが[[白金の天使/Platinum Angel]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していた場合、そのプレイヤーとそのチームメイトは敗北せず、その[[対戦相手]]のチームは勝利しない。
+
**例えば、いずれかのプレイヤーが[[白金の天使/Platinum Angel]]をコントロールしていた場合、そのプレイヤーとそのチームメイトは敗北せず、その[[対戦相手]]のチームは勝利しない。
 
*プレイヤーが[[投了]]したら、そのチームは即座に[[ゲーム]]から離れ、そのチームの敗北となる。
 
*プレイヤーが[[投了]]したら、そのチームは即座に[[ゲーム]]から離れ、そのチームの敗北となる。
  
50行: 50行:
 
2007年から、ついに[[プロツアー]]の種目になる。初の双頭巨人戦プロツアーは[[プロツアーサンディエゴ07]]。
 
2007年から、ついに[[プロツアー]]の種目になる。初の双頭巨人戦プロツアーは[[プロツアーサンディエゴ07]]。
  
[[マッチ]]の勝敗は、1[[ゲーム]]の勝敗で決まる。そのため、[[認定大会]]ではゲームの[[敗北]]のペナルティの代わりに[[マッチ・ポイント]]を1点失う裁定が下される。
+
[[マッチ]]の勝敗は、1ゲームの勝敗で決まる。そのため、[[認定大会]]ではゲームの敗北のペナルティの代わりに[[マッチ・ポイント]]を1点失う裁定が下される。
  
 
==その他==
 
==その他==
*2006年10月に、一旦「[[先攻]]チームにも最初の[[ターン]]の[[ドロー・ステップ]]は存在するが、ドローできるのは一方の[[プレイヤー]]だけ」となった。しかし、2007年5月に元に戻った。
+
*2006年10月に、一旦「[[先攻]]チームにも最初のターンのドロー・ステップは存在するが、ドローできるのは一方のプレイヤーだけ」となった。しかし、2007年5月に元に戻った。
*各チーム3人以上で[[ゲーム]]を行うこともできる。その場合、[[共用ライフ]]総量の初期値を15点×人数とするのがよい。
+
*各チーム3人以上でゲームを行うこともできる。その場合、共用ライフ総量の初期値を15点×人数とするのがよい。
 +
**このようなゲームは'''三頭巨人戦'''、'''四頭巨人戦'''と呼ばれることもある。
  
 
==禁止カード==
 
==禁止カード==

2010年8月15日 (日) 23:51時点における版

双頭巨人戦/Two-Headed Giantは、多人数戦変種ルールの1つで、CR:810に定められている。2人1組の2チームで対戦を行う形式。

目次

ルール

それぞれのチームは、テーブルの片側に並んで座る。どう座るかはそれぞれのチームが決める。

ライフは共有されるが、それ以外のリソースマナ手札カードなど)は共有されない。ただし、チームメイトとの意思疎通は自由である。

その他の特徴について以下に述べる。

ライフ

ライフは各チームで共有される。これを「共用ライフ」と呼ぶ。共用ライフ総量の初期値は30点であり、チームの共用ライフが0点以下であるチームは、状況起因処理により敗北する。

詳しくは共用ライフの項目を参照。

ターンの進行

ターンは、プレイヤーごとではなくチームごとに進行する。

詳しくは共有チーム・ターンの項目を参照。

また追加のルールとして、先攻チームは最初のターンのドロー・ステップ飛ばす

戦闘

影響範囲制限」「複数への攻撃」「クリーチャー配置」「左翼への攻撃」「右翼への攻撃」のいずれの多人数戦選択ルールも用いない。

各チームのクリーチャーは、チームごとに他のチームを攻撃する。アクティブ・チームは「攻撃チーム」となり、そのチームの各プレイヤーは「攻撃プレイヤー」となる。同様に、非アクティブ・チームは「防御チーム」となり、そのチームの各プレイヤーは「防御プレイヤー」となる。

攻撃クリーチャー指定ステップの開始に際して、攻撃チームは攻撃クリーチャーを指定する。いずれかの防御プレイヤーがコントロールするオブジェクト効果テフェリーの濠/Teferi's Moatなど)によってそのプレイヤーを攻撃できないクリーチャーは、防御チームを攻撃できない。アクティブ・チームの攻撃は一群で行ない、その攻撃クリーチャー群は全体として適正でなければならない。

ブロック・クリーチャー指定ステップの開始に際して、防御チームはブロック・クリーチャーを指定する。防御チームによるブロックは一群で行ない、ブロック・クリーチャーは全体として適正でなければならない。

戦闘ダメージ・ステップ開始に際して、攻撃チームは攻撃クリーチャーがどのように戦闘ダメージ割り振るかを宣言する。防御チームに割り振る場合、攻撃チームは攻撃クリーチャーごとに防御プレイヤーを1人選び、そのプレイヤーに戦闘ダメージを割り振る。攻撃チームの割り振り宣言が終わったら、防御チームが同様に割り振る。

  • 単発的効果特性定義能力が防御プレイヤーを参照する場合、その効果あるいは能力コントローラーが選んだいずれか1人の防御プレイヤーのみを参照する。攻撃プレイヤーについても同様である。
  • 他のあらゆる場合において防御プレイヤーとは両プレイヤーのことを指す。肯定的比較(土地渡りのように「防御プレイヤーが~であるかどうか」を見る場合)、相対的比較(ごますりモグ/Mogg Toadyのように「防御プレイヤーよりも~かどうか」を見る場合)については、それぞれの防御プレイヤーについて比較を行い、いずれかが真であればその解は真である。また、否定的比較(シー・モンスター/Sea Monsterのように「防御プレイヤーが~でないかどうか」を見る場合)については、対応する肯定的比較が偽である場合(すなわち両方が「~でない」場合)に真となる。これらは攻撃プレイヤーについても同様である。
    • 例えば、防御プレイヤーのいずれかがをコントロールしている場合、森渡りを持つクリーチャーはブロックされない。また、攻撃プレイヤーのいずれかよりも多くのクリーチャーをコントロールしている場合、ごますりモグはブロックに参加できる。

勝敗

基本的には個人戦と同様に決まるが、いくつかの例外がある。

  • チームの共用ライフが0点以下になったチームは状況起因処理により敗北する。
  • チーム単位でのみ勝敗が存在し、プレイヤー個人での勝敗は存在しない。いずれかのプレイヤーが勝利(敗北)となれば、そのチームが勝利(敗北)になる。また、効果によっていずれかのプレイヤーが勝利(敗北)できない場合、そのプレイヤーのチームは勝利(敗北)できない。
    • 例えば、いずれかのプレイヤーがライブラリーが0枚のときにドローしようとしたら、そのプレイヤーは状況起因処理により敗北し、そしてそのプレイヤーのチームは敗北する。そのチームメイトのライブラリーにはカードが残っていたとしても関係ない。
    • 例えば、いずれかのプレイヤーが白金の天使/Platinum Angelをコントロールしていた場合、そのプレイヤーとそのチームメイトは敗北せず、その対戦相手のチームは勝利しない。
  • プレイヤーが投了したら、そのチームは即座にゲームから離れ、そのチームの敗北となる。

トーナメント

2005年10月1日から、トーナメントにおける多人数戦の対戦形式として構築エターナルリミテッドシールドのみ)で公認され、2005年11月12月に全世界一斉にトーナメントが行われた。しかし、日本では開催されなかった。

2007年から、ついにプロツアーの種目になる。初の双頭巨人戦プロツアーはプロツアーサンディエゴ07

マッチの勝敗は、1ゲームの勝敗で決まる。そのため、認定大会ではゲームの敗北のペナルティの代わりにマッチ・ポイントを1点失う裁定が下される。

その他

  • 2006年10月に、一旦「先攻チームにも最初のターンのドロー・ステップは存在するが、ドローできるのは一方のプレイヤーだけ」となった。しかし、2007年5月に元に戻った。
  • 各チーム3人以上でゲームを行うこともできる。その場合、共用ライフ総量の初期値を15点×人数とするのがよい。
    • このようなゲームは三頭巨人戦四頭巨人戦と呼ばれることもある。

禁止カード

リミテッドでは適用されない。

制限カード

ヴィンテージのみで適用。

参考

引用:総合ルール 20231117.0

QR Code.gif