誘発型能力

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=誘発型能力/Triggered Ability=
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'''誘発型能力'''/''Triggered Ability''とは、「〜とき/when」「〜たび/whenever」「〜時に/at」の語句から始まる能力である。
 
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__NOTOC__
 
{{#card:Ravenous Rats}}
 
{{#card:Ravenous Rats}}
 
 
{{#card:Grave Pact}}
 
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{{#card:Yawgmoth Demon}}
 
{{#card:Yawgmoth Demon}}
  
誘発型能力は「〜とき/when」「〜たび/whenever」「〜時に/at」の語句から始まる[[能力]]である。
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==解説==
<!-- (ただし、稀に「when」が「〜場合」と訳されているので注意が必要)
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「〜とき/when」「〜たび/whenever」「〜時に/at」の語を含む一節のことを[[誘発条件]]といい、これが([[優先権]]の有無によらず)満たされたとき能力が[[誘発]]する。
例えばどんなカードでしょうか。「場合」はif節ルール用の訳ですので、通常はありえないと思われるのですが。
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↑製品版で、《オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion》などいくつかあるようです。と言っても、個々のカードの誤植レベルの話なのでここに書く必要は無いでしょうね。MJMJなどで公式に訂正を発表していますし。
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↑Whisperでも《最後の笑い/Last Laugh》や《力場の泡/Force Bubble》など同様の間違い(製品版では「〜とき」になっています)があるので、犯し易い誤訳ではあるようです。記述を変更した上で注意を促すと良いかと思います。 -->
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これらの語を含む一節のことを[[誘発条件]]といい、これが([[優先権]]の有無によらず)満たされたとき能力が[[誘発]]する。
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誘発した能力は、次に[[プレイヤー]]が優先権を得るときに、[[スタック]]に積まれる。
 
誘発した能力は、次に[[プレイヤー]]が優先権を得るときに、[[スタック]]に積まれる。
 
ただし、[[マナ能力]]である誘発型能力は例外で、スタックに置かれずに即座に[[解決]]される。
 
ただし、[[マナ能力]]である誘発型能力は例外で、スタックに置かれずに即座に[[解決]]される。
 
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*誘発型能力は[[プレイ]]されるわけではないので、呪文や能力がプレイできないときにも誘発する。
 
*まれに、誘発条件が能力の最初ではなく途中に書かれている[[オブジェクト]]もある。
 
*まれに、誘発条件が能力の最初ではなく途中に書かれている[[オブジェクト]]もある。
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*誘発条件の"直後"に「〜場合(if)」というテキストが続いているとき、その誘発型能力は[[if節ルール]]に従う。
  
*誘発型能力は[[呪文]]ではない。呪文や[[起動型能力]]を[[打ち消す]] [[効果]]では、誘発型能力は打ち消せない。
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誘発型能力は[[呪文]]ではない。呪文や[[起動型能力]]を[[打ち消す]] [[効果]]では、誘発型能力は打ち消せない。
打ち消すなら、[[もみ消し/Stifle]]や[[虚空粘/Voidslime]]が必要。
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打ち消すなら、[[もみ消し/Stifle]]や[[虚空粘/Voidslime]]など、誘発型能力が打ち消せると書かれたものが必要。
 
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*誘発型能力は[[プレイ]]されるわけではないので、呪文や能力がプレイできないときにも誘発する。
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*「〜が[[場]]に出たとき」という誘発条件を持つ誘発型能力は[[cip]]と呼ばれる。
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また、cipを持つ[[クリーチャー]]は[[187クリーチャー]]と呼ばれる。[[貪欲なるネズミ/Ravenous Rats]]はその代表例。
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*「〜が[[場]]に出たとき」という誘発条件を持つ誘発型能力は[[cip]]と呼ばれる。また、cipを持つ[[クリーチャー]]は[[187クリーチャー]]と呼ばれる。[[貪欲なるネズミ/Ravenous Rats]]はその代表例。
 
**「これは〜の状態で場に出る」「これが場に出るに際し〜」というテキストは、[[常在型能力]]である。間違えやすいので注意。
 
**「これは〜の状態で場に出る」「これが場に出るに際し〜」というテキストは、[[常在型能力]]である。間違えやすいので注意。
 
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*上の[[ヨーグモスの悪魔/Yawgmoth Demon]]の能力のように、「〜してもよい」と書かれた誘発型能力がある。この場合も、行動をする意思の有無によらず、誘発条件を満たせば誘発しスタックに乗る。行動するかしないかの選択は、能力の解決時に行う。
*上の[[ヨーグモスの悪魔/Yawgmoth Demon]]の能力のように、「〜してもよい」と書かれた誘発型能力がある。
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**「〜したとき、これを生け贄に捧げてもよい」といった能力は、生け贄に捧げるかどうかを決定するのは、能力の解決時である。よく勘違いされるが、「生け贄に捧げることによって能力がスタックに乗る」わけではない。
この場合も、行動をする意思の有無によらず、誘発条件を満たせば誘発しスタックに乗る。
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行動するかしないかの選択は、能力の解決時に行う。
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**「〜したとき、これを生け贄に捧げてもよい」といった能力は、生け贄に捧げるかどうかを決定するのは、能力の解決時である。
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よく勘違いされるが、「生け贄に捧げることによって能力がスタックに乗る」わけではない。
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**「〜しないかぎり…する」は「〜してもよい。そうしない場合、…する」と等価である。
 
**「〜しないかぎり…する」は「〜してもよい。そうしない場合、…する」と等価である。
  
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もし対象を選ぶことが不可能なら、その能力はスタックから取り除かれる。
 
もし対象を選ぶことが不可能なら、その能力はスタックから取り除かれる。
  
*プレイヤーが優先権を得るに際し、まず[[状況起因効果]]のチェックが行われる。誘発型能力がスタックに乗るのはその後。
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*プレイヤーが優先権を得るに際し、まず[[状況起因効果]]のチェックが行われる。誘発型能力がスタックに乗るのはその後。この順番を間違えると対象にとれる物が変わってしまうことがあるので注意。
この順番を間違えると対象にとれる物が変わってしまうことがあるので注意。
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誘発型能力の[[コントローラー]]は、それが誘発したときに、その能力の[[発生源]]を[[コントロール]]していたプレイヤーである。
 
誘発型能力の[[コントローラー]]は、それが誘発したときに、その能力の[[発生源]]を[[コントロール]]していたプレイヤーである。
 
誘発した能力は、その能力の[[ルール・テキスト|テキスト]]だけを持ち、他の[[特性]]は持たない。
 
誘発した能力は、その能力の[[ルール・テキスト|テキスト]]だけを持ち、他の[[特性]]は持たない。
  
複数の能力が同時に誘発した場合、[[マジックの黄金律|APNAP順ルール]]に従って、プレイヤーは自分がコントロールする能力を好きな順序でスタックに積む([[CR:103.4|CR 103.4]])。
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複数の能力が同時に誘発した場合、[[マジックの黄金律|APNAP順ルール]]に従って、プレイヤーは自分がコントロールする能力を好きな順序でスタックに積む({{CR|103.4}})。
 
それからプレイヤーは、発生しなくなるまで状況起因効果をチェックし解決する。その際、何か能力が誘発したら、それをスタックに積む。
 
それからプレイヤーは、発生しなくなるまで状況起因効果をチェックし解決する。その際、何か能力が誘発したら、それをスタックに積む。
 
上の過程を、新しい状況起因効果の発生や、能力の誘発がなくなるまで繰り返した後、該当するプレイヤーが優先権を得る。
 
上の過程を、新しい状況起因効果の発生や、能力の誘発がなくなるまで繰り返した後、該当するプレイヤーが優先権を得る。
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誘発型能力は、誘発[[イベント]]が1回発生するごとに、1回だけ誘発する。
 
誘発型能力は、誘発[[イベント]]が1回発生するごとに、1回だけ誘発する。
 
あるイベントが複数回発生した場合には、繰り返し誘発する。
 
あるイベントが複数回発生した場合には、繰り返し誘発する。
 
 
*例:[[墓穴までの契約/Grave Pact]]が場にあるとする。誰かが、あなたのクリーチャーをすべて[[破壊]]する呪文をプレイしたとき、この能力は、その呪文の解決中に、墓地に置かれたクリーチャー1体につき1回誘発する。
 
*例:[[墓穴までの契約/Grave Pact]]が場にあるとする。誰かが、あなたのクリーチャーをすべて[[破壊]]する呪文をプレイしたとき、この能力は、その呪文の解決中に、墓地に置かれたクリーチャー1体につき1回誘発する。
 
また、[[誘発条件]]の"直後"に「〜場合(if)」というテキストが続いているとき、その[[誘発型能力]]は[[if節ルール]]に従う。
 
  
 
==主な[[誘発型能力]]==
 
==主な[[誘発型能力]]==
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*[[領域変更誘発]]
 
*[[領域変更誘発]]
  
 
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==誘発型能力を含む[[キーワード能力]]、[[能力語]]==
===誘発型能力を含む[[キーワード能力]]、[[能力語]]===
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*[[戦闘]]時 → [[側面攻撃]] / [[ランページ]] / [[挑発]] / [[武士道]] / [[接死]] / [[激情]] / [[有毒]]
 
*[[戦闘]]時 → [[側面攻撃]] / [[ランページ]] / [[挑発]] / [[武士道]] / [[接死]] / [[激情]] / [[有毒]]
 
 
*[[アップキープ]]開始時 → [[累加アップキープ]] / [[エコー]] / [[消散]] / [[歴伝]] / [[消失]] / [[族系]](能力語)
 
*[[アップキープ]]開始時 → [[累加アップキープ]] / [[エコー]] / [[消散]] / [[歴伝]] / [[消失]] / [[族系]](能力語)
 
 
*[[スタック]]上の呪文 → [[ストーム]] / [[複製]] / [[波及]] / [[墓地ストーム]]
 
*[[スタック]]上の呪文 → [[ストーム]] / [[複製]] / [[波及]] / [[墓地ストーム]]
 
 
*[[墓地]]に置かれたとき → [[接合]] / [[転生]] / [[憑依]] / [[復活]]
 
*[[墓地]]に置かれたとき → [[接合]] / [[転生]] / [[憑依]] / [[復活]]
 
 
*その他 → [[マッドネス]] / [[刻印]] / [[移植]] / [[待機]] / [[絆魂]] / [[ゴチ]](能力語)
 
*その他 → [[マッドネス]] / [[刻印]] / [[移植]] / [[待機]] / [[絆魂]] / [[ゴチ]](能力語)
  

2008年3月7日 (金) 03:20時点における版

誘発型能力/Triggered Abilityとは、「〜とき/when」「〜たび/whenever」「〜時に/at」の語句から始まる能力である。


Ravenous Rats / 貪欲なるネズミ (1)(黒)
クリーチャー — ネズミ(Rat)

貪欲なるネズミが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。

1/1


Grave Pact / 墓穴までの契約 (1)(黒)(黒)(黒)
エンチャント

あなたがコントロールするクリーチャーが死亡するたび、他の各プレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。



Yawgmoth Demon / ヨーグモスの悪魔 (4)(黒)(黒)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) デーモン(Demon)

飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
先制攻撃(このクリーチャーは、先制攻撃を持たないクリーチャーより先に戦闘ダメージを与える。)
あなたのアップキープの開始時に、あなたはアーティファクトを1つ生け贄に捧げてもよい。そうしなかった場合、ヨーグモスの悪魔をタップしそれはあなたに2点のダメージを与える。

6/6

解説

「〜とき/when」「〜たび/whenever」「〜時に/at」の語を含む一節のことを誘発条件といい、これが(優先権の有無によらず)満たされたとき能力が誘発する。 誘発した能力は、次にプレイヤーが優先権を得るときに、スタックに積まれる。 ただし、マナ能力である誘発型能力は例外で、スタックに置かれずに即座に解決される。

  • 誘発型能力はプレイされるわけではないので、呪文や能力がプレイできないときにも誘発する。
  • まれに、誘発条件が能力の最初ではなく途中に書かれているオブジェクトもある。
  • 誘発条件の"直後"に「〜場合(if)」というテキストが続いているとき、その誘発型能力はif節ルールに従う。

誘発型能力は呪文ではない。呪文や起動型能力打ち消す 効果では、誘発型能力は打ち消せない。 打ち消すなら、もみ消し/Stifle虚空粘/Voidslimeなど、誘発型能力が打ち消せると書かれたものが必要。

  • 「〜がに出たとき」という誘発条件を持つ誘発型能力はcipと呼ばれる。また、cipを持つクリーチャー187クリーチャーと呼ばれる。貪欲なるネズミ/Ravenous Ratsはその代表例。
    • 「これは〜の状態で場に出る」「これが場に出るに際し〜」というテキストは、常在型能力である。間違えやすいので注意。
  • 上のヨーグモスの悪魔/Yawgmoth Demonの能力のように、「〜してもよい」と書かれた誘発型能力がある。この場合も、行動をする意思の有無によらず、誘発条件を満たせば誘発しスタックに乗る。行動するかしないかの選択は、能力の解決時に行う。
    • 「〜したとき、これを生け贄に捧げてもよい」といった能力は、生け贄に捧げるかどうかを決定するのは、能力の解決時である。よく勘違いされるが、「生け贄に捧げることによって能力がスタックに乗る」わけではない。
    • 「〜しないかぎり…する」は「〜してもよい。そうしない場合、…する」と等価である。

対象を取る誘発型能力は、スタックに乗るときに(つまり、別の呪文や能力をプレイする機会を得る前に)対象を選ぶ。 もし対象を選ぶことが不可能なら、その能力はスタックから取り除かれる。

  • プレイヤーが優先権を得るに際し、まず状況起因効果のチェックが行われる。誘発型能力がスタックに乗るのはその後。この順番を間違えると対象にとれる物が変わってしまうことがあるので注意。

誘発型能力のコントローラーは、それが誘発したときに、その能力の発生源コントロールしていたプレイヤーである。 誘発した能力は、その能力のテキストだけを持ち、他の特性は持たない。

複数の能力が同時に誘発した場合、APNAP順ルールに従って、プレイヤーは自分がコントロールする能力を好きな順序でスタックに積む(CR:103.4)。 それからプレイヤーは、発生しなくなるまで状況起因効果をチェックし解決する。その際、何か能力が誘発したら、それをスタックに積む。 上の過程を、新しい状況起因効果の発生や、能力の誘発がなくなるまで繰り返した後、該当するプレイヤーが優先権を得る。

誘発型能力は、誘発イベントが1回発生するごとに、1回だけ誘発する。 あるイベントが複数回発生した場合には、繰り返し誘発する。

  • 例:墓穴までの契約/Grave Pactが場にあるとする。誰かが、あなたのクリーチャーをすべて破壊する呪文をプレイしたとき、この能力は、その呪文の解決中に、墓地に置かれたクリーチャー1体につき1回誘発する。

主な誘発型能力

誘発型能力を含むキーワード能力能力語

参考

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