サイクリング

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'''サイクリング'''/''Cycling''は、[[ウルザ・ブロック]]で初めて登場した[[キーワード能力]]。その[[能力]]を持つ[[カード]]が[[手札]]にある場合にのみ機能する[[起動型能力]]である。
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'''サイクリング''' [コスト]/''Cycling'' [コスト]は、「[コスト], このカードを[[捨てる]]:カードを1枚[[引く]]。」を意味する。
 
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「[[プレイヤー]]が[カード]をサイクリングしたとき、/When player cycle [card]」とは、「プレイヤーが[カード]をサイクリング[[能力]]の[[起動コスト]]を[[支払う]]ために[[捨てる|捨てた]]とき、」を意味する。
 
「[[プレイヤー]]が[カード]をサイクリングしたとき、/When player cycle [card]」とは、「プレイヤーが[カード]をサイクリング[[能力]]の[[起動コスト]]を[[支払う]]ために[[捨てる|捨てた]]とき、」を意味する。
  
[[タイプ・サイクリング]]はサイクリング能力の一種である。サイクリングに影響を与える効果はタイプ・サイクリングにも影響を与える。
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'''[[タイプ・サイクリング]]'''はサイクリング能力の一種である。サイクリングに影響を与える効果はタイプ・サイクリングにも影響を与える。
  
 
==解説==
 
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===変遷===
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[[テンペスト]]の開発中に[[Richard Garfield]]によって考案されたキーワード能力<ref name="01">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/amonkhet-talking-part-1-2017-04-24 Amonkhet Talking, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018695/ 『アモンケット』語り その1][[Making Magic]] [[2017年]]4月24日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。手札で不要であればそれを捨て、別のカードを引くことができる。
ウルザ・ブロック、[[オンスロート・ブロック]][[時のらせんブロック]][[アラーラの断片ブロック]]、[[アモンケット・ブロック]]と、5つの[[ブロック (総称)|ブロック]]において登場しており、ブロック限定のキーワード能力の中では再登場回数が多い。[[統率者2016]][[モダンホライゾン]]でも新規のカードが登場している。
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[[ウルザ・ブロック]]、[[オンスロート・ブロック]]、[[未来予知]]、[[アラーラの断片ブロック]]、[[アモンケット・ブロック]]、[[モダンホライゾン]]と数多くの[[カード・セット]]に登場しており、[[常磐木]]でも[[落葉樹]]でもないキーワード能力の中では再登場回数が特に多い。
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*起動型能力なので、[[対抗呪文/Counterspell]]などの[[呪文]]のみを対象とする[[打ち消す|カウンター]]呪文では、サイクリングを打ち消すことはできない。[[もみ消し/Stifle]]のように、起動型能力を対象に取るカウンター呪文でなら、打ち消すことができる。
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*サイクリングすることが[[誘発条件]]である能力は、サイクリングによる[[引く|ドロー]]の前に[[解決]]される。詳細は[[サイクリング誘発型能力]]を参照。
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*サイクリングを持つ[[パーマネント]]は、手札に無くてもサイクリングを持っていることに注意。例えば、サイクリングは「マナを生み出さない起動型能力」なので、[[サーボの網/Tsabo's Web]]があると[[サイクリングランド]]は[[アンタップ]]できない。
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*[[アモンケット・ブロック]]の「あなたがカードを1枚サイクリングするか捨てるたび」に誘発する能力を持つカードは、サイクリングをしたときに1回だけ誘発する。「あなたがカードを捨てるたび」でも機能的には問題ないが、サイクリングとシナジーすることに気づかないプレイヤーが多かったため、このような書式になった<ref name="01"/>。
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ウルザ・ブロックで登場した時は、サイクリング・コストはどのカードも一律で(2)であった。
 
ウルザ・ブロックで登場した時は、サイクリング・コストはどのカードも一律で(2)であった。
  
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[[アラーラの断片]]ではサイクリング誘発型能力が[[圧倒する静寂/Resounding Silence|圧倒する呪文]]の[[サイクル]]で再登場。そのカードと異なる色のマナをサイクリング・コストに含むのはこれらが初である。[[コンフラックス]]では、タイプ・サイクリングがさらに拡張され、[[基本土地]]サイクリングが登場した。[[アラーラ再誕]]では、タイプ・サイクリングを2つ持つカードや、サイクリング・コストに[[混成マナ・シンボル]]を含むものが登場した。
 
[[アラーラの断片]]ではサイクリング誘発型能力が[[圧倒する静寂/Resounding Silence|圧倒する呪文]]の[[サイクル]]で再登場。そのカードと異なる色のマナをサイクリング・コストに含むのはこれらが初である。[[コンフラックス]]では、タイプ・サイクリングがさらに拡張され、[[基本土地]]サイクリングが登場した。[[アラーラ再誕]]では、タイプ・サイクリングを2つ持つカードや、サイクリング・コストに[[混成マナ・シンボル]]を含むものが登場した。
 
===ルール===
 
*起動型能力なので、[[対抗呪文/Counterspell]]などの[[呪文]]のみを対象とする[[打ち消す|カウンター]]呪文では、サイクリングを打ち消すことはできない。[[もみ消し/Stifle]]のように、起動型能力を対象に取るカウンター呪文でなら、打ち消すことができる。
 
*サイクリングすることが[[誘発条件]]である能力は、サイクリングによる[[引く|ドロー]]の前に[[解決]]される。詳細は[[サイクリング誘発型能力]]を参照。
 
*サイクリングを持つ[[パーマネント]]は、手札に無くてもサイクリングを持っていることに注意。例えば、サイクリングは「マナを生み出さない起動型能力」なので、[[サーボの網/Tsabo's Web]]があると[[サイクリングランド]]は[[アンタップ]]できない。
 
*[[アモンケット・ブロック]]の「あなたがカードを1枚サイクリングするか捨てるたび」に誘発する能力を持つカードは、サイクリングをしたときに1回だけ誘発する。「あなたがカードを捨てるたび」でも機能的には問題ないが、サイクリングとシナジーすることに気づかないプレイヤーが多かったため、このような書式になった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/amonkhet-talking-part-1-2017-04-24 Amonkhet Talking, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018695/ 『アモンケット』語り その1]([[Making Magic]] [[2017年]]4月24日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
 
  
 
===利用===
 
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特定の状況下でしか機能しないようなカードは、[[効果]]が強力でも、その「特定の状況」が来ないと[[腐る|腐って]]しまうというジレンマを抱えている。ドロー系カードでフォローするという手もあるが、無駄カードになってしまうということに変わりは無い。そこで、腐りやすいカードに手札入れ替えの[[能力]]を持たせて自己完結させ、融通を効く様にしたのがサイクリングである。
 
特定の状況下でしか機能しないようなカードは、[[効果]]が強力でも、その「特定の状況」が来ないと[[腐る|腐って]]しまうというジレンマを抱えている。ドロー系カードでフォローするという手もあるが、無駄カードになってしまうということに変わりは無い。そこで、腐りやすいカードに手札入れ替えの[[能力]]を持たせて自己完結させ、融通を効く様にしたのがサイクリングである。
  
しかしウルザ・ブロックのものに関しては、同類の効果のカードの単なる劣化版と見られることも多かった。[[波動機/Fluctuator]]関連のコンボデッキを除けば、[[野生の犬/Wild Dogs]]や[[誤算/Miscalculation]]などの、サイクリングを除外しても効果的なカードが使用されるにとどまった。
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しかしウルザ・ブロックのものに関しては、同類の効果のカードの単なる[[劣化版]]と見られることも多かった。[[波動機/Fluctuator]]関連のコンボデッキを除けば、[[野生の犬/Wild Dogs]]や[[誤算/Miscalculation]]などの、サイクリングを除外しても効果的なカードが使用されるにとどまった。
  
 
サイクリング誘発型能力を持ったオンスロート・ブロックでは、[[稲妻の裂け目/Lightning Rift]]などサイクリングを参照するカードの存在もあり、[[アストログライド]]のようにこのシステムを中核に据えた[[デッキ]]まで登場するに至った。また、土地サイクリングも序盤の安定化と終盤の[[フィニッシャー]]確保を兼ね、いくつかの[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]で使われていた。
 
サイクリング誘発型能力を持ったオンスロート・ブロックでは、[[稲妻の裂け目/Lightning Rift]]などサイクリングを参照するカードの存在もあり、[[アストログライド]]のようにこのシステムを中核に据えた[[デッキ]]まで登場するに至った。また、土地サイクリングも序盤の安定化と終盤の[[フィニッシャー]]確保を兼ね、いくつかの[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]で使われていた。
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===その他===
 
===その他===
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サイクリングはプレイ感が良いためプレイヤーからの評判が高く、[[ストーム値]]は3である<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/storm-scale-kaladesh-and-amonkhet-2019-03-25 Storm Scale:Kaladesh and Amonket]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032250/ ストーム値:『カラデシュ』と『アモンケット』](Making Magic [[2019年]]3月26日 Mark Rosewater著)</ref>。そのため上述したように数多くのカード・セットに登場しているが、[[常磐木]]にも[[落葉樹]]にもなっていない<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/164771821038/about-cycling-its-deciduous-right-now-correct About Cycling, it's deciduous right now, correct?...]([[Blogatog]] [[2017年]]8月29日 Mark Rosewater著)</ref>。この理由について[[Mark Rosewater]]は、常磐木化できるキーワードの上限数の問題に加えて、フレイバーの乏しさという問題点を挙げている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-amonkhet-part-1-2017-05-22 Odds & Ends: Amonkhet, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0018873/ こぼれ話:『アモンケット』 その1]([[Making Magic]] 2017年5月22日 Mark Rosewater著)</ref>。
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===関連カード===
 
サイクリング能力に直接影響を与えたり、サイクリング能力を与えるカード。
 
サイクリング能力に直接影響を与えたり、サイクリング能力を与えるカード。
  

2020年2月13日 (木) 06:41時点における版

サイクリング/Cycling
種別 起動型能力
登場セット 多数
CR CR:702.29

サイクリング/Cyclingは、ウルザ・ブロックで初登場したキーワード能力。その能力を持つカード手札にある場合にのみ機能する起動型能力である。


Blasted Landscape / 枯渇地帯
土地

(T):(◇)を加える。
サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)



Decree of Justice / 正義の命令 (X)(X)(2)(白)(白)
ソーサリー

白の4/4の飛行を持つ天使(Angel)クリーチャー・トークンをX体生成する。
サイクリング(2)(白)((2)(白),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが正義の命令をサイクリングしたとき、あなたは(X)を支払ってもよい。そうした場合、白の1/1の兵士(Soldier)クリーチャー・トークンをX体生成する。


定義

サイクリング [コスト]/Cycling [コスト]は、「[コスト], このカードを捨てる:カードを1枚引く。」を意味する。

プレイヤーが[カード]をサイクリングしたとき、/When player cycle [card]」とは、「プレイヤーが[カード]をサイクリング能力起動コスト支払うために捨てたとき、」を意味する。

タイプ・サイクリングはサイクリング能力の一種である。サイクリングに影響を与える効果はタイプ・サイクリングにも影響を与える。

解説

テンペストの開発中にRichard Garfieldによって考案されたキーワード能力[1]。手札で不要であればそれを捨て、別のカードを引くことができる。

ウルザ・ブロックオンスロート・ブロック未来予知アラーラの断片ブロックアモンケット・ブロックモダンホライゾンと数多くのカード・セットに登場しており、常磐木でも落葉樹でもないキーワード能力の中では再登場回数が特に多い。

ルール

  • 起動型能力なので、対抗呪文/Counterspellなどの呪文のみを対象とするカウンター呪文では、サイクリングを打ち消すことはできない。もみ消し/Stifleのように、起動型能力を対象に取るカウンター呪文でなら、打ち消すことができる。
  • サイクリングすることが誘発条件である能力は、サイクリングによるドローの前に解決される。詳細はサイクリング誘発型能力を参照。
  • サイクリングを持つパーマネントは、手札に無くてもサイクリングを持っていることに注意。例えば、サイクリングは「マナを生み出さない起動型能力」なので、サーボの網/Tsabo's Webがあるとサイクリングランドアンタップできない。
  • アモンケット・ブロックの「あなたがカードを1枚サイクリングするか捨てるたび」に誘発する能力を持つカードは、サイクリングをしたときに1回だけ誘発する。「あなたがカードを捨てるたび」でも機能的には問題ないが、サイクリングとシナジーすることに気づかないプレイヤーが多かったため、このような書式になった[1]

変遷

ウルザ・ブロックで登場した時は、サイクリング・コストはどのカードも一律で(2)であった。

オンスロート・ブロックで大きく発展。サイクリング・コストが(2)以外のものが増え、色マナを含むものも現れた。さらにサイクリング誘発型能力は、サイクリング呪文をキャントリップのように使用することを可能にした。スカージにおいては、新しい形の土地サイクリングが定義された。

時のらせんブロックでは、新規では未来予知にのみ登場。マナ以外をコストとするものはここで登場した2種類のみである。また、土地サイクリングを拡張したタイプ・サイクリングが定義された。

アラーラの断片ではサイクリング誘発型能力が圧倒する呪文サイクルで再登場。そのカードと異なる色のマナをサイクリング・コストに含むのはこれらが初である。コンフラックスでは、タイプ・サイクリングがさらに拡張され、基本土地サイクリングが登場した。アラーラ再誕では、タイプ・サイクリングを2つ持つカードや、サイクリング・コストに混成マナ・シンボルを含むものが登場した。

利用

特定の状況下でしか機能しないようなカードは、効果が強力でも、その「特定の状況」が来ないと腐ってしまうというジレンマを抱えている。ドロー系カードでフォローするという手もあるが、無駄カードになってしまうということに変わりは無い。そこで、腐りやすいカードに手札入れ替えの能力を持たせて自己完結させ、融通を効く様にしたのがサイクリングである。

しかしウルザ・ブロックのものに関しては、同類の効果のカードの単なる劣化版と見られることも多かった。波動機/Fluctuator関連のコンボデッキを除けば、野生の犬/Wild Dogs誤算/Miscalculationなどの、サイクリングを除外しても効果的なカードが使用されるにとどまった。

サイクリング誘発型能力を持ったオンスロート・ブロックでは、稲妻の裂け目/Lightning Riftなどサイクリングを参照するカードの存在もあり、アストログライドのようにこのシステムを中核に据えたデッキまで登場するに至った。また、土地サイクリングも序盤の安定化と終盤のフィニッシャー確保を兼ね、いくつかのコントロールデッキで使われていた。

その後も、サイクリングランドと相性の良い壌土からの生命/Life from the Loamのようなカードの登場により、さまざまな環境で使用されている。

その他

サイクリングはプレイ感が良いためプレイヤーからの評判が高く、ストーム値は3である[2]。そのため上述したように数多くのカード・セットに登場しているが、常磐木にも落葉樹にもなっていない[3]。この理由についてMark Rosewaterは、常磐木化できるキーワードの上限数の問題に加えて、フレイバーの乏しさという問題点を挙げている[4]

関連カード

サイクリング能力に直接影響を与えたり、サイクリング能力を与えるカード。

脚注

  1. 1.0 1.1 Amonkhet Talking, Part 1/『アモンケット』語り その1Making Magic 2017年4月24日 Mark Rosewater著)
  2. Storm Scale:Kaladesh and Amonket/ストーム値:『カラデシュ』と『アモンケット』(Making Magic 2019年3月26日 Mark Rosewater著)
  3. About Cycling, it's deciduous right now, correct?...Blogatog 2017年8月29日 Mark Rosewater著)
  4. Odds & Ends: Amonkhet, Part 1/こぼれ話:『アモンケット』 その1Making Magic 2017年5月22日 Mark Rosewater著)

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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