青赤コントロール
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青赤コントロール(Blue-Red Control)は、青赤の2色によるコントロールデッキの総称。
概要
青のカウンター・ドローと、赤の火力を組み合わせたカウンターバーンと呼ばれるタイプが多い。それ以外には青のカウンター・ドロー+赤の土地破壊の組み合わせや、青のバウンス+赤の土地破壊で土地を重点的に攻めるタイプも存在する。
ビートダウンに弱い青を補完する形で赤が足されることも多い。そういった意味でも、対抗色でありながら非常にかみ合った色構成であるため、昔から人気の高いデッキカラーである。
青白コントロールや青黒コントロールと比べると対抗色であるため、環境に強力なカードやマナ基盤を支えるカードがないと作るのが難しい。
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック期
前環境の青赤電招の流れを汲む青赤のコントロールデッキが存在する。
マグマのしぶき/Magma Sprayや焼けつく双陽/Sweltering Sunsなどの火力呪文、検閲/Censorや不許可/Disallowなどの打ち消し呪文で対戦相手の行動を妨害し、土地が伸びたら天才の片鱗/Glimmer of Geniusやヒエログリフの輝き/Hieroglyphic Illuminationなどのドロー呪文で手札を補充。さらに各種インスタント呪文を奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkで使い回してアドバンテージを稼ぎ、最後は奔流の機械巨人やさまよう噴気孔/Wandering Fumaroleなどで勝負を決める。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリアムステルダム17 準優勝 (参考)
- 使用者:Benjamin Luft
- フォーマット
戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期
電招の塔/Dynavolt Towerをキーカードに据えた青赤電招(UR Dynavolt)が存在する。
詳細は青赤電招を参照。
タルキール龍紀伝+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック期
エルドラージをフィニッシャーに据えた、青赤のコントロールないしランプ系のデッキが存在する。
序盤は意思の激突/Clash of Willsや虚空の粉砕/Void Shatterなどの打ち消し、次元の歪曲/Spatial Contortionやコジレックの帰還/Kozilek's Returnなどのクリーチャー除去で対戦相手の行動を妨害しつつ、土地を伸ばしていく。最後は面晶体の記録庫/Hedron Archiveや見捨てられた神々の神殿/Shrine of the Forsaken Godsといった無色のマナ加速から繰り出される希望を溺れさせるもの/Drowner of Hopeや絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hungerで勝負を決める。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリマンチェスター16 ベスト8 (参考)
- 使用者:Matthew Hunt
- フォーマット
UR Eldrazi Control [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 使用者本人による解説も参照。
テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
マジック・オリジンの参入後、スフィンクスの後見/Sphinx's Tutelageを中心としたライブラリー破壊デッキが登場した。
スフィンクスの後見を設置し、ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigyのルーター能力、苦しめる声/Tormenting Voiceや宝船の巡航/Treasure Cruiseなどのドロー呪文を連打して対戦相手のライブラリーを削り切る。
防御手段としては神々の憤怒/Anger of the Godsなどの火力のほか、圧倒的な波/Whelming Waveや眠りへの誘い/Send to Sleepが使われる。
プロツアー「マジック・オリジン」でAndrew Cuneoが使用したことで注目されるようになり、グランプリサンディエゴ15では見事優勝を飾った。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリサンディエゴ15 優勝 (参考)
- 使用者:Michael Majors
- フォーマット
UR Tutelage [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascensionと時間のねじれ/Time Warpでターン・アドバンテージを獲得する青赤昇天と呼ばれるデッキが登場した。
詳細は青赤昇天のページを参照のこと。
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
ブリン・アーゴルの白鳥/Swans of Bryn Argollを主力としたデッキは突撃の地鳴り/Seismic Assaultとのコンボを搭載したスワンアサルトと呼ばれるデッキが主流であったが、突撃の地鳴り/Seismic Assaultを外したコントロールデッキも登場する。
動きはカウンターバーンに近く、フィニッシャーのブリン・アーゴルの白鳥が火力をドローに変換できるのが特徴である。
詳細はスワンコントロールを参照のこと。
ラヴニカ・ブロック期
第9版でシヴの浅瀬/Shivan Reefが再録され、対抗色という概念の存在しないラヴニカ・ブロックが登場したことにより日の目を見る。
ペインランド・ショックランドとカウンターに差し戻し/Remand、火力に電解/Electrolyze、除去の紅蓮地獄/Pyroclasmといったあたりは必須投入とされるが、その他はデッキにより様々。
特にギルドパクトで青赤のギルド、イゼット団/The Izzetが登場したことにより、多種多彩なデッキタイプが生み出された。
- 土地破壊デッキ → アネックス・ワイルドファイア、マグニボア・ワイルドファイア
- タイム・デストラクション型 → ハウリング・オウル
- ウルザトロン系 → 服部半蔵トロン、イゼットロン
- 純正のカウンターバーンタイプ → カウンターミゼット
- 氷雪コントロール系 → 青赤氷雪コントロール
- ゼロックス型 → ウィー=ゼロックス
など、様々なバリエーションが存在する。これらを総称してイゼットコントロールと呼ぶ場合もある。
オンスロート・ブロック構築
オンスロート・ブロック構築では、コントロールメタで土地破壊シフトのデッキが登場した。
当時はアストログライドや白コントロールなど重いカードを連発するコントロールデッキが主体の環境であったため、土地破壊はメタによく合致していた。
インベイジョン・ブロック期
インベイジョン・ブロック期では、対抗色にフィーチャーしたアポカリプスの登場で注目を浴びる。
マナ基盤を安定させてくれる対抗色ペインランドのシヴの浅瀬/Shivan Reefと非常に優秀な火+氷/Fire+Iceの存在が大きい。
純粋なカウンターバーンをはじめ、黒を足したクローシスコントロールやトリコロールカラーのトレンチなど様々なデッキが生み出された。
ウルザ・ブロック構築
ウルザ・ブロック構築での青赤コントロールは、メタの中心にあるティンカーとストンピィへの対策から生まれたデッキである。
青のカウンターと赤のアーティファクト破壊によりティンカーに強く、赤の火力(特に弧状の稲妻/Arc Lightning)によりストンピィに有利。
さらに、なだれ乗り/Avalanche Ridersなどの土地破壊により環境に満ちる強力な基本でない土地(トレイリアのアカデミー/Tolarian Academyやガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleなど)に対処できる。
同環境のティンカーとその発展形であるティンカー・ワイルドファイアもこのカラーパターンで組まれる。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーニューヨーク99 ベスト8 (参考)
- 使用者:Nicolas Labarre
- フォーマット
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (11) | |
4 | なだれ乗り/Avalanche Riders |
4 | 火口の乱暴者/Crater Hellion |
2 | 変異種/Morphling |
1 | ヴィーアシーノの異端者/Viashino Heretic |
呪文 (23) | |
3 | 弧状の稲妻/Arc Lightning |
4 | 疲労困憊/Exhaustion |
2 | 断層/Fault Line |
3 | 誤算/Miscalculation |
4 | 乾燥/Parch |
2 | 魔力消沈/Power Sink |
2 | 撤回/Rescind |
3 | ギックスの指輪/Ring of Gix |
土地 (26) | |
4 | フェアリーの集会場/Faerie Conclave |
4 | ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment |
8 | 島/Island |
10 | 山/Mountain |
サイドボード | |
2 | 無効/Annul |
4 | 秘儀の研究室/Arcane Laboratory |
1 | 冬眠/Hibernation |
3 | 溶融/Meltdown |
2 | 天才のひらめき/Stroke of Genius |
3 | ヴィーアシーノの異端者/Viashino Heretic |
テンペスト・ブロック期
テンペスト・ブロック期では、カウンターバーンの一種、カウンターフェニックスが組まれた。
陶片のフェニックス/Shard Phoenixを禁止/Forbidのバイバックコストに使用する。マナ基盤の安定性を高めてくれる反射池/Reflecting Poolの存在も大きい。詳細はカウンターフェニックスを参照のこと。
ミラージュ・ブロック期
ミラージュ・ブロック期では、カウンターバーンの一種、カウンターハンマーが組まれた。
何度でも使い回せるボガーダンの鎚/Hammer of Bogardanをフィニッシャーに用いている。詳細はカウンターハンマーを参照のこと。
アイスエイジ・ブロック期
アイスエイジ・ブロック期では、メタの中心にあるネクロへの対策からカウンターバーンが生まれた。
小型クリーチャーは赤の火力で除去、火力で焼けないファッティは支配魔法/Control Magicで奪い、キーカードは青のカウンターで対処する。
Pauper
Pauperでもいくつかのタイプが存在する。
ドローやカウンター、火力はコモンであることが多く、マナ基盤も友好色・対抗色で特に差がないため比較的組みやすい。反面、Pauper環境のコントロールデッキ全般に言えることだが、全体火力や大量ドローといったアドバンテージを大きく稼ぐ方法に乏しいのがネックになる。
ドローは定業/Preordainや熟慮/Think Twice、カウンターは対抗呪文/Counterspellや除外/Exclude、火力は稲妻/Lightning Boltや炎の斬りつけ/Flame Slashといった、軽いカードやアドバンテージが取れるカードが採用される。カウンターと火力で盤面をコントロールするのは共通だが
- 秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsをクロックの中心に据えたタイプ → 青赤Delver
- 雲上の座/Cloudpostと微光地/Glimmerpostからの大量マナで優位を築くタイプ → 青赤Post
- 雲上の座の禁止後に登場した青赤Postと同コンセプトのウルザトロン系 → 青赤トロン
などのバリエーションが存在する。
モダンマスターズ2017参入後には、アドバンテージ獲得手段をパズルの欠片/Pieces of the Puzzleに、フィニッシャーをパズルの欠片やボーラスの占い師/Augur of Bolasで手札に加えられる双角の連続襲撃/Flurry of Hornsにした青赤パズルと言われるタイプが登場した。
初期型
UR Control(Pauper) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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タルキールブロック参入後
UR Control(Pauper) [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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青赤パズル
UR Puzzle [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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