ファイレクシア・マナ

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ファイレクシア・マナ/Phyrexian Manaとは、円の中にΦファイレクシアの紋章)が描かれたマナ・シンボルのこと(カード画像)。新たなるファイレクシアで初登場した。


Dismember / 四肢切断 (1)(黒/Φ)(黒/Φ)
インスタント

((黒/Φ)は(黒)でも2点のライフでも支払うことができる。)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで-5/-5の修整を受ける。


ファイレクシア・マナ・シンボルは、マナ・シンボルの背景色の色マナ1点か、2点のライフ支払うことができる。

目次

ルール

  • ファイレクシア・マナ・シンボルをコストに含む呪文能力唱える/起動するとき、代替コスト追加コストの支払い、Xの値を決定した後にファイレクシア・マナ・シンボルを各シンボルごとにその色のマナで支払うか、2点のライフで支払うか決定する。
  • これをマナ・コストに含むカードは、マナ・シンボル背景色の色を持つ。無色ではない。
  • これをマナ・コストに含むカードのマナ総量を計算する際には、この部分を1で計算する。
  • 何らかの効果がファイレクシア・マナ・シンボルで表されるマナ1点をプレイヤーのマナ・プールに加える場合には、そのシンボルの色のマナ1点をそのプレイヤーのマナ・プールに加える。
  • 背景に色がないファイレクシア・シンボル(Φ)だけが書かれていた場合、それは任意の色のファイレクシア・マナを表す(憤怒の抽出機/Rage Extractorで用いられている表現)。
  • 総合ルール等の文章中では、{W/P}など色マナ・シンボルの表記に/Pを加えた形で表される。

解説

ミラディン/Mirrodinを覆い尽くした新ファイレクシア/New Phyrexiaの魔力の表現である。

新たなるファイレクシアでは5全てにファイレクシア・マナを用いるカードが存在し、全てファイレクシア陣営に属している。マナ・コストにファイレクシア・マナ・シンボルを含む場合、色マナ部分はすべてファイレクシア・マナ・シンボルのため実質無色呪文のように唱えることができる。パーマネント・カードの場合カード・タイプに必ずアーティファクトを含み、クリーチャーには後にファイレクシアンクリーチャー・タイプを与えられた。

Unstableでは大会常連、スパイク/Spike, Tournament Grinder統率者2019ではヨーグモスの息子、ケリク/K'rrik, Son of Yawgmoth、とそれぞれ1枚のみで使用されている。ケリクは黒マナ・シンボルを実質ファイレクシア・マナシンボルのようにする能力も持つ。

神河:輝ける世界ではやはり1枚のみだが完成化した賢者、タミヨウ/Tamiyo, Compleated Sage本流のセットに再登場。これは初の混成ファイレクシア・マナ・シンボルでもある。ライフで支払うと弱体化する完成化という初の能力も持ち、また色マナ・シンボル3つのうち1つだけがファイレクシア・マナであり、と安全弁が多く設定されたカードになっている。

団結のドミナリアではタミヨウと同様に潜伏工作員、アジャニ/Ajani, Sleeper Agentがある他、ケリクと同様に特定の色マナをライフで支払える穢すものサイクルもある。

その他

  • 通常のマナ・シンボルより少し大きめに印刷されている(カード画像)。
  • ドミナリア連合が5色であるのに対して、ファイレクシアのメカニズムが色を無視するというのはある意味象徴的。(→ファイレクシアvsドミナリア連合
  • ファイレクシア・マナ部分をライフやマナで実際に支払うタイミングは総コストが決定された後だが(CR:601.2h)、支払い方法の決定はそれよりも前に行われる(CR:601.2b)。
    • 新たなるファイレクシア発売当時では、ファイレクシア・マナ・シンボルの支払い方(マナで支払うのか、ライフで支払うのか)を決定するタイミングが、総合ルールで定められていなかった。そのため、例えば四肢切断/Dismember不特定マナ1点とライフ4点で支払おうとした場合、三なる宝球/Trinisphereコストが増えるのかが未解決問題であった。2011年6月の総合ルール更新で、ファイレクシア・マナ・シンボルをどう支払うかは、混成マナ・シンボルと同じタイミングで選ぶ事になった。これにより、ライフで支払われたファイレクシア・マナ1点につき総コストが1点分減少したものと見做され、そのあとで三なる宝球の総コストを変更する効果が適用されることが明確になった。前述の四肢切断の例では、最終的に「不特定マナ3点とライフ4点」で支払うことになる。
  • コストの一部をライフで支払うことができるというのは、本来に割り当てられるべきメカニズムだが、これは5色全てに採用されている。またコストの色拘束を無視できることから、デッキの色構成観点で本来は得づらい効果を持つカードを採用することもできてしまう。様々な意味で色の役割を逸脱してしまった仕組みであるといえる。

関連リンク

参考

引用:総合ルール 20231117.0

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