コピー

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'''コピー'''/''Copy''とは、ある[[オブジェクト]][[コピー可能な値]]を、別のあるオブジェクトと同じにすること。
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{{Otheruses|ルール用語|既存のデッキを模倣したデッキ|コピーデッキ}}
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'''コピー'''/''Copy''とは、ある[[オブジェクト]]が持つ[[コピー可能な値]]を元に新たなオブジェクトを作ったり、別のオブジェクトをそのコピー可能な値を持つオブジェクトに変えたりすること。またはそうやって特性を変更されたオブジェクトそのものを指す。[[第5版]]までは'''複製'''と訳した。
  
具体的にどのような情報がコピーされる(あるいはされない)かは、[[コピー可能な値]]の項目を参照のこと。
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{{#card:Clone}}
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{{#card:Reverberate}}
  
{{#card:Copy Enchantment}}
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==ルール==
{{#card:Twincast}}
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オブジェクトをコピーする場合、そのコピーはオブジェクトの特性の'''[[コピー可能な値]]'''を得る。さらにスタックにあるオブジェクトの場合、唱えられた、あるいは起動されたときに行われた選択もコピーする。
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*具体的にどのような情報がコピーされる(あるいはされない)かは、[[コピー可能な値]]の項目を参照のこと。
  
==解説==
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コピー[[効果]]のほとんどは、大別して5つの種類に分けられる。
この用語が使用される場合、「AはBのコピーになる」「Bのコピーであるトークンを場に出す」のようにコピー先が指定されている場合と、単に「Bをコピーする」とだけあってコピー先が指定されていない場合がある。
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<span id="1"></span>
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===1.オブジェクトを他のオブジェクトのコピーとして[[戦場に出す]]効果([[継続的効果]])===
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*例:[[クローン/Clone]]、[[前駆ミミック/Progenitor Mimic]]、[[荒れ野の本質/Essence of the Wild]]
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詳しいルールは[[クローン/Clone#ルール|クローン/Clone]]の項を参照。
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<span id="2"></span>
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===2.あるオブジェクトのコピーである[[トークン]]を生成する効果([[単発的効果]])===
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*例:[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]、[[身分詐称/Stolen Identity]]、[[居住]]
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これらの効果によって出るトークンは通常のトークンと違い個別の[[カード名]]や[[マナ・コスト]]を持っている事もあるが、トークンである事に変わりは無い。
  
コピー先が指定されている場合、コピー先のコピー可能な値はコピー元のコピー可能な値と同じものになる。その2つが別の[[領域]]にあったとしても、それらが領域を移動することはない。
+
戦場から離れた場合そのトークンは[[状況起因処理]]によって消滅するが、それが持っている戦場を離れる事による[[誘発型能力]]は[[誘発]]する。[[領域変更誘発]]を参照。
*例えば、[[エンチャント複製/Copy Enchantment]]、[[影武者/Body Double]]など。
+
<span id="3"></span>
*明示的に指定がない限り、元のコピー可能な値は上書きされる。
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===3.既に[[戦場]]にあるオブジェクトを、別のオブジェクトのコピーにする効果([[継続的効果]])===
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*例:[[細胞形成/Cytoshape]]、[[謎の原形質/Cryptoplasm]]
 +
これらの効果は戦場に出ているオブジェクトの特性を変化させる。新たなオブジェクトとして戦場に出すわけでは無いので、戦場に出たときの能力は誘発しない。
  
コピー先が指定されていない場合、コピー元のオブジェクトがある領域と同じ領域に、そのオブジェクトと同じコピー可能な値を持ったオブジェクトを新たに生成する。この方法で生成されたオブジェクトは[[カード]]ではない。
+
[[タップ]]などの[[位相]]や[[カウンター (目印)|カウンター]]、[[常在型能力]]以外の既にそのオブジェクトに影響を及ぼす事が決定された[[継続的効果]]は変更されない。
*例えば、[[双つ術/Twincast]]、[[嵐の目/Eye of the Storm]]など。
+
*この生成されたオブジェクトを指して「コピー」という場合がある。
+
  
いずれの場合でも、コピーした時点ではコピー元の[[マナ・コスト]]や[[追加コスト]]などを支払う必要はなく、もし支払いたくても支払うことはできない。
+
コピーの状態で戦場を離れるとき、それによって誘発する能力はコピー状態のものを参照する。
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<span id="4"></span>
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===4.[[呪文]]や[[スタック]]上の[[能力]]をコピーする効果([[単発的効果]])===
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*例:[[双つ術/Twincast]]、[[二倍詠唱/Doublecast]]、[[石成エンジン/Lithoform Engine]]
  
*[[呪文]]や[[起動型能力]]をコピーした場合は、単にそのコピーが[[スタック]]に置かれるだけなので、そのコピーは[[プレイ]]されていない。
+
これらの呪文やスタック上の能力をコピーする効果は、新たにその呪文や能力のコピーをスタックに置く。コピー効果を持つカード自体が選んだ呪文や能力のコピーとなるわけではない。
*[[カード]]のコピーを生成したあと、それをプレイさせるような効果も存在する。この場合、呪文は能力の解決中にプレイできないというルールは破られる。([[マジックの黄金律]]
+
 
**カードのコピーをプレイすることは文字通り「プレイ」である。そのため、プレイする際に[[追加コスト]]を支払うことができるし、それが強制なら支払わなくてはならない。また、それ以外のプレイ時に行う選択も行うことができる。
+
呪文のコピーはカードでは表されないが、呪文である事に変わりは無い。[[打ち消す]]事もできる。[[インスタント]]や[[ソーサリー]]呪文のコピーなら解決の最終段階として墓地に置かれ、[[状況起因処理]]で消滅する。[[パーマネント呪文]]のコピーは[[トークン]]として戦場に出る。これはトークンを[[生成]]する[[イベント]]としては扱われない。
***これは[[キーワード能力]]によるものも含む。[[キッカー]]や[[双呪]]などによる[[追加コスト]]の処理や[[連繋]]により連繋するかどうかの選択も、コピーをプレイする際に行う。
+
 
*呪文や起動型能力が何を[[対象]]にとっているのか、という情報はコピー可能な値である。そのため、呪文や起動型能力のコピーがとる対象は、そのコピー元と全く同じである。コピーする効果に「対象を新たに選んでもよい」などと書いてないのなら、そこから対象を変更することはできない。
+
*これは呪文を唱えることでは無いので、新たに[[対象]]の選定や[[コスト]]の支払いが行われる事は無いし、呪文を唱えることで誘発する能力を誘発させる事も無い。
**対象を変更できる場合であっても、そのうち任意の数の対象を「変更しない」ことにしてもよい。これは元の対象が不正である場合についても同様である。もし対象を変更する場合、新しい対象についてはすべて適正でなくてはいけない。
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**ただ多くのコピーカードは、呪文や能力の対象を新たに選ばせる効果を持っている。([[対象の変更]])
*他のパーマネントをコピーしているパーマネントが[[裏向き]]になった場合、そのパーマネントは2/2でそれ以外の[[特性]]がない[[クリーチャー]]となる。なぜなら、裏向きであることの影響はコピー効果([[種類別]]の第1種)より後に適用されるからである。({{CR|503.2}})
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<span id="5"></span>
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===5.いずれかの[[領域]]にあるカードのコピーを作り、それを[[唱える|唱え]]させる効果([[単発的効果]])===
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*例:[[等時の王笏/Isochron Scepter]]、[[紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster]]、[[暗号]]
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これらの効果は4.とは違いカードのコピーを唱えるので、通常の呪文を唱えるに際し必要な選択を全て行う。[[モード]]の選択や[[連繋]]の有無の選択、[[キッカー]]や[[双呪]]などの[[追加コスト]]の支払いもできる。スタック上では4.と同じく通常の呪文と同じように扱われる。
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*このような効果はカードのコピーをその呪文や能力の[[解決]]中に唱えさせる。そのため[[カード・タイプ]]による唱えられるタイミングの制限は無視される。
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*このときのカードのコピーは、唱える前には元のカードと同じ領域に存在している。例えば[[墓地]]にあるカードをコピーして唱えたのならばそれは「墓地から唱えた呪文」となる。
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===6.その他===
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[[アーテイのおせっかい/Ertai's Meddling]]は4と似ているがそれとは異なる処理となる。詳細はカード個別のページを参照。
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[[片目のガース/Garth One-Eye]]は、[[オラクル]]の情報を元にしてのカードのコピーを生成する。これはゲームの外部に生成される。生成した以降は5と同様に処理する。詳細はカード個別のページを参照。
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[[魔法の糸のメイガー/Magar of the Magic Strings]]は、カードの名前を記録し、記録した名前のカードのコピーを生成する。詳細はカード個別のページを参照。
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[[二重視/See Double]]など、[[スタック]]上ではコピーできない呪文も存在する。上記の5に該当する効果では、スタック外でカードをコピーしたあとに呪文として唱えているため、この制限に抵触しない({{CR|109.2}}、{{CR|{{その他のルールのCR番号|オブジェクトのコピー}}.12}})。
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==補足==
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コピー[[効果]]には[[単発的効果]]と[[継続的効果]]が存在するが、[[継続的効果]]が継続期間を持っていたとしても、それはコピー[[効果]]である。
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「ターン終了時までクリーチャーになる」は[[コピー可能な値]]ではないが([[種類別]]:第4種)、「ターン終了時までそのクリーチャーのコピーになる」は[[コピー可能な値]]となる([[種類別]]:第1種)
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[コピー可能な値]]
 
*[[コピー可能な値]]
*[[ストーム]]
+
*[[コピーカード]][[機能別カードリスト]]
*[[複製]]
+
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
*[[コピーカード]]
 
*[[コピーデッキ]]
 
  
{{#cr:503}}
+
{{#cr:707}}

2023年10月14日 (土) 03:04時点における最新版

コピー/Copyとは、あるオブジェクトが持つコピー可能な値を元に新たなオブジェクトを作ったり、別のオブジェクトをそのコピー可能な値を持つオブジェクトに変えたりすること。またはそうやって特性を変更されたオブジェクトそのものを指す。第5版までは複製と訳した。


Clone / クローン (3)(青)
クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)

あなたは、クローンが戦場に出ているクリーチャー1体のコピーとして戦場に出ることを選んでもよい。

0/0


Reverberate / 余韻 (赤)(赤)
インスタント

インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。


目次

[編集] ルール

オブジェクトをコピーする場合、そのコピーはオブジェクトの特性のコピー可能な値を得る。さらにスタックにあるオブジェクトの場合、唱えられた、あるいは起動されたときに行われた選択もコピーする。

  • 具体的にどのような情報がコピーされる(あるいはされない)かは、コピー可能な値の項目を参照のこと。

コピー効果のほとんどは、大別して5つの種類に分けられる。

[編集] 1.オブジェクトを他のオブジェクトのコピーとして戦場に出す効果(継続的効果

詳しいルールはクローン/Cloneの項を参照。

[編集] 2.あるオブジェクトのコピーであるトークンを生成する効果(単発的効果

これらの効果によって出るトークンは通常のトークンと違い個別のカード名マナ・コストを持っている事もあるが、トークンである事に変わりは無い。

戦場から離れた場合そのトークンは状況起因処理によって消滅するが、それが持っている戦場を離れる事による誘発型能力誘発する。領域変更誘発を参照。

[編集] 3.既に戦場にあるオブジェクトを、別のオブジェクトのコピーにする効果(継続的効果

これらの効果は戦場に出ているオブジェクトの特性を変化させる。新たなオブジェクトとして戦場に出すわけでは無いので、戦場に出たときの能力は誘発しない。

タップなどの位相カウンター常在型能力以外の既にそのオブジェクトに影響を及ぼす事が決定された継続的効果は変更されない。

コピーの状態で戦場を離れるとき、それによって誘発する能力はコピー状態のものを参照する。

[編集] 4.呪文スタック上の能力をコピーする効果(単発的効果

これらの呪文やスタック上の能力をコピーする効果は、新たにその呪文や能力のコピーをスタックに置く。コピー効果を持つカード自体が選んだ呪文や能力のコピーとなるわけではない。

呪文のコピーはカードでは表されないが、呪文である事に変わりは無い。打ち消す事もできる。インスタントソーサリー呪文のコピーなら解決の最終段階として墓地に置かれ、状況起因処理で消滅する。パーマネント呪文のコピーはトークンとして戦場に出る。これはトークンを生成するイベントとしては扱われない。

  • これは呪文を唱えることでは無いので、新たに対象の選定やコストの支払いが行われる事は無いし、呪文を唱えることで誘発する能力を誘発させる事も無い。
    • ただ多くのコピーカードは、呪文や能力の対象を新たに選ばせる効果を持っている。(対象の変更)

[編集] 5.いずれかの領域にあるカードのコピーを作り、それを唱えさせる効果(単発的効果

これらの効果は4.とは違いカードのコピーを唱えるので、通常の呪文を唱えるに際し必要な選択を全て行う。モードの選択や連繋の有無の選択、キッカー双呪などの追加コストの支払いもできる。スタック上では4.と同じく通常の呪文と同じように扱われる。

  • このような効果はカードのコピーをその呪文や能力の解決中に唱えさせる。そのためカード・タイプによる唱えられるタイミングの制限は無視される。
  • このときのカードのコピーは、唱える前には元のカードと同じ領域に存在している。例えば墓地にあるカードをコピーして唱えたのならばそれは「墓地から唱えた呪文」となる。

[編集] 6.その他

アーテイのおせっかい/Ertai's Meddlingは4と似ているがそれとは異なる処理となる。詳細はカード個別のページを参照。

片目のガース/Garth One-Eyeは、オラクルの情報を元にしてのカードのコピーを生成する。これはゲームの外部に生成される。生成した以降は5と同様に処理する。詳細はカード個別のページを参照。

魔法の糸のメイガー/Magar of the Magic Stringsは、カードの名前を記録し、記録した名前のカードのコピーを生成する。詳細はカード個別のページを参照。

二重視/See Doubleなど、スタック上ではコピーできない呪文も存在する。上記の5に該当する効果では、スタック外でカードをコピーしたあとに呪文として唱えているため、この制限に抵触しない(CR:109.2CR:707.12)。

[編集] 補足

コピー効果には単発的効果継続的効果が存在するが、継続的効果が継続期間を持っていたとしても、それはコピー効果である。

「ターン終了時までクリーチャーになる」はコピー可能な値ではないが(種類別:第4種)、「ターン終了時までそのクリーチャーのコピーになる」はコピー可能な値となる(種類別:第1種)。

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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