黒緑ビートダウン

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'''黒緑ビートダウン'''(''Black-Green Beatdown'')は、[[黒緑]]2[[色]]で構成される[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]。
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'''黒緑ビートダウン'''(''Black-Green Beatdown'')は、[[黒緑]]2[[色]]で構成される[[ビートダウンデッキ]]。
  
 
==概要==
 
==概要==
[[緑]]の[[クリーチャー]]に[[黒]]の[[除去]]や[[手札破壊]]などの[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]要素を織り交ぜた、[[ビート・コントロール]]の形態をとる場合が多い。
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[[緑]]の[[クリーチャー]]に[[黒]]の[[除去]]や[[手札破壊]]などの[[コントロール (俗語)|コントロール]]要素を織り交ぜた、[[ビート・コントロール]]の形態をとる場合が多い。
  
この2[[色]]は[[対抗色]]だが、緑の[[マナ]]サポートにより[[マナ基盤]]の不安はそれほどない。緑の苦手な除去を黒が補い、黒[[単色デッキ|単色]]では対処不可能な[[エンチャント]][[アーティファクト]]を緑で対応できるなど、柔軟性に富む。反面、[[緑青]]の[[クロック・パーミッション]]と異なり、[[呪文]]全般に対し無防備になりやすいという弱点もあるため、手札破壊のサポートが重要になる。
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緑の[[マナ]]サポートにより[[マナ基盤]]の不安はそれほどない。緑の苦手な除去を黒が補い、[[黒単色デッキ|黒単色]]では対処不可能な[[アーティファクト]]を緑で対応できるなど、柔軟性に富む。反面、[[]]入りのビートダウンデッキ([[緑青]]の[[クロック・パーミッション]]など)と異なり、[[呪文]]全般に対し無防備になりやすいという弱点もあるため、手札破壊のサポートが重要になる。
  
 
また、緑の[[マナ加速]]から黒の[[アドバンテージ]]クリーチャーを[[展開]]するスタイルのものも存在する。→[[Vipies]]
 
また、緑の[[マナ加速]]から黒の[[アドバンテージ]]クリーチャーを[[展開]]するスタイルのものも存在する。→[[Vipies]]
  
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
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==[[イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期]]==
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[[エルドレインの森]]で強力な[[黒緑]]の[[カード]]である[[苔森の戦慄騎士/Mosswood Dreadknight]]と[[眠らずの小屋/Restless Cottage]]を入手したことで、'''ゴルガリ・ミッドレンジ'''(''Golgari Midrange'')が環境に姿を現した。
  
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{{#card:Mosswood Dreadknight}}
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{{#card:Restless Cottage}}
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[[苔森の戦慄騎士/Mosswood Dreadknight]]や[[グリッサ・サンスレイヤー/Glissa Sunslayer]]などの優秀なクリーチャーを[[黒]]の[[除去]]でバックアップしながら攻め込む構成を取る。
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何度でも復活して[[アドバンテージ]]を稼ぐ戦慄騎士や、除去でありながら後々[[エンドカード]]にもなる[[執念の徳目/Virtue of Persistence]]、強力な[[ミシュラランド]]である[[眠らずの小屋/Restless Cottage]]とそれを使い回せる[[開花の亀/Blossoming Tortoise]]と、長期戦における[[リソース]]勝負に強いカードが多く採用されている。
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[[イクサラン:失われし洞窟]]では[[大洞窟のコウモリ/Deep-Cavern Bat]]、[[名もなき都市の歩哨/Sentinel of the Nameless City]]、[[分派の説教者/Preacher of the Schism]]といったカードを獲得しさらに強化された。
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*リソース勝負に強いだけでなく、除去の多さとクリーチャーの質から[[スライ/スタンダード/イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期|赤単アグロ]]に対しても強い。一方、[[ドメイン#イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期|ドメイン・ランプ]]のような「[[打ち消す|打ち消せ]]なければほぼ負け」になるカードを持つデッキ相手では相性が悪い。[[太陽降下/Sunfall]]を有する[[コントロールデッキ]]も苦手。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[世界選手権23]] 4位([https://magic.gg/events/magic-world-championship-xxix 参考])
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**使用者:[[Anthony Lee]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[イニストラード:真夜中の狩り]]~[[エルドレインの森]])
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{{#MagicFactory:df322280}}
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===サンプルレシピ(イクサラン:失われし洞窟後)===
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*備考
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**代表的デッキリスト([https://magic.gg/news/metagame-mentor-everything-you-need-to-win-your-early-2024-standard-rcq 参考])
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**使用者:-
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[イニストラード:真夜中の狩り]]~[[イクサラン:失われし洞窟]])
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{{#MagicFactory:df322849}}
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==イクサラン・ブロック~基本セット2020期==
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[[ラヴニカの献身]]参入後は[[青]]を足した[[青黒緑ビートダウン#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド+ラヴニカの献身期|スゥルタイ・ミッドレンジ]]が主流となったが、[[灯争大戦]]の参入後、[[マジック・プロリーグ19]]で日本勢3名が[[黒緑]]2[[色]]のタイプを使用([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/competitive-gaming/mpl-spark-split-week-3-decklists-2019-05-22 参考])。再び環境の一角に返り咲いた。
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{{#card:Assassin's Trophy}}
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{{#card:Casualties of War}}
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[[探検]][[クリーチャー]]と[[野茂み歩き/Wildgrowth Walker]]で序盤を凌ぎ、[[殺戮の暴君/Carnage Tyrant]]や各種[[プレインズウォーカー]]で勝負を決める基本戦略は[[#イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド期|前々環境]]と同じ。
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大きな違いは[[土地破壊]]に特化している点で、新たに獲得した[[戦争の犠牲/Casualties of War]]に加え、[[暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy]]や[[廃墟の地/Field of Ruin]]が採用されている。性質上、[[基本土地]]の少ない[[デッキ]]に対して強い。
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===サンプルレシピ===
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====初期型====
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*備考
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**[[StarCityGames.com]] Standard Classic Louisville 第9位([http://www.starcitygames.com/events/250519_louisville.html 参考])
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**使用者:[[Cody Napier]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]+[[灯争大戦]])
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{{#MagicFactory:df319222}}
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*[[灯争大戦]]参入後の初期型。
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====基本セット2020後====
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*備考
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**[[日本選手権19]] ベスト4([https://mtg-jp.com/coverage/jpnats19/ 参考])
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**使用者:[[コバヤシ チアキ]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]]+[[ラヴニカの献身]]+[[灯争大戦]]+[[基本セット2020]])
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{{#MagicFactory:df319367}}
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*[[基本セット2020]]参入後のリスト。[[トップメタ]]の[[ケシス・コンボ|4色ケシス]]を意識したデッキであり、[[モックス・アンバー/Mox Amber]]対策となる[[大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator]]も採用されている。
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==イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド期==
 +
[[ラヴニカのギルド]]から[[採取+最終/Find+Finality]]などを獲得したことで、'''ゴルガリ・ミッドレンジ'''(''Golgari Midrange'')と呼ばれる[[ミッドレンジ]][[デッキ]]が[[トップメタ]]になった。
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{{#card:Jadelight Ranger}}
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{{#card:Carnage Tyrant}}
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{{#card:Find+Finality}}
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[[探検]][[クリーチャー]]や[[貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra]]などの[[ETB]][[能力]]持ちを[[採取+最終/Find+Finality|採取/Find]]で使い回して[[アドバンテージ]]を稼ぎ、[[殺戮の暴君/Carnage Tyrant]]などの高[[マナ]]域クリーチャー、[[ビビアン・リード/Vivien Reid]]などの[[プレインズウォーカー]]、あるいは[[採取+最終/Find+Finality|最終/Finality]]に繋げて勝負を決める。
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[[ビートダウンデッキ]]に対しては各種[[除去]]と[[野茂み歩き/Wildgrowth Walker]]の[[ライフ]][[回復]]で粘ることができ、[[コントロールデッキ]]に対しても殺戮の暴君や[[真夜中の死神/Midnight Reaper]]といった[[除去耐性]]持ち、[[サイドボード]]の[[手札破壊]]で有利に事を運びやすく、様々なデッキへの対応力の高さが特徴。
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[[グランプリ静岡18スタンダード]]ではトップ8進出者中4人が使用する実績を残した。
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===サンプルリスト===
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*備考
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**[[グランプリ静岡18スタンダード]] 優勝 ([https://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpshi18-standard/top-8-decklists-2018-12-01 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/gpshz18standard/decklist/0031511/ 参考])
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**使用者:[[中島篤史]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[イクサラン・ブロック]]+[[ドミナリア]]+[[基本セット2019]]+[[ラヴニカのギルド]])
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{{#MagicFactory:df318922}}
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==戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期==
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同[[環境]]の'''黒緑昂揚'''(''BG Delirium'')の一種として、[[アグロ]]型のものが存在する。
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{{#card:Grim Flayer}}
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{{#card:Traverse the Ulvenwald}}
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詳細は[[黒緑昂揚#戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期|黒緑昂揚]]を参照。
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[[霊気紛争]]参入後は、[[巻きつき蛇/Winding Constrictor]]と各種[[カウンター (目印)|カウンター]]を中心とする'''黒緑巻きつき蛇'''(''BG Constrictor'')が登場した。
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{{#card:Winding Constrictor}}
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{{#card:Rishkar, Peema Renegade}}
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{{#card:Walking Ballista}}
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詳細は[[黒緑巻きつき蛇]]を参照。
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==ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期==
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[[墓地]]利用を中心とした[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]が存在する。[[発掘 (デッキ)|発掘デッキ]]に動きが似ていることから、'''ゴルガリドレッジ'''(''Golgari Dredge'')、'''黒緑ドレッジ'''(''BG Dredge'')などの名で呼ばれる。
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{{#card:Nighthowler}}
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{{#card:Grisly Salvage}}
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[[マナ・クリーチャー]]から[[マナ加速]]して[[忌まわしい回収/Grisly Salvage]]や[[神々との融和/Commune with the Gods]]で墓地を[[肥やす|肥やし]]、[[夜の咆哮獣/Nighthowler]]、[[定命の者の宿敵/Nemesis of Mortals]]、[[ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord]]といった墓地の[[クリーチャー]]数に応じて強くなるクリーチャーに繋げる。
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[[神々の軍勢]]から[[サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder]]や[[責め苦の伝令/Herald of Torment]]を獲得したことで強化され、[[環境]]に姿を現すようになった。
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[[基本セット2015]]参入後は、[[世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker]]などを中心とした一般的な[[ミッドレンジ]]タイプのものも登場した。
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{{#card:Nissa, Worldwaker}}
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{{#card:Desecration Demon}}
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構成は同環境の[[黒赤緑コントロール#ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期|ジャンドプレインズウォーカーズ]]に近く、そこから[[赤]]を抜いて安定性を高めたものと見ることができる。[[プレインズウォーカー]]が減った分、[[冒涜の悪魔/Desecration Demon]]などの強力なクリーチャーの比率が増している。
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===ドレッジ型===
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*備考
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**[[グランプリブエノスアイレス14]] 第11位 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpba14/welcome 参考])
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**使用者:[[Matias Chilperico]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス]]+[[神々の軍勢]])
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{{#MagicFactory:df311801}}
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===ミッドレンジ型===
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*備考
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**[[ワールド・マジック・カップ14大阪予選]] ベスト8 ([http://www.bigmagic.net/wmcq2014/ 参考])
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**使用者:[[山本賢太郎]]
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*[[フォーマット]]
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**[[スタンダード]]([[基本セット2014]]+[[基本セット2015]]+[[ラヴニカへの回帰ブロック]]+[[テーロス・ブロック]])
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{{#MagicFactory:df315085}}
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==ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
 
強力な[[緑]]の[[クリーチャー]]に[[黒]]のサポートを織り交ぜた[[グッドスタッフ]]系[[ビート・コントロール]]。
 
強力な[[緑]]の[[クリーチャー]]に[[黒]]のサポートを織り交ぜた[[グッドスタッフ]]系[[ビート・コントロール]]。
  
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==ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期==
 
==ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期==
 
 
[[時のらせんブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[未来予知]]で強力[[アタッカー]]の[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が登場したことで[[メガハンデス#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|メガハンデス]]が誕生。同年の[[日本選手権07]]を制した。
 
[[時のらせんブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[未来予知]]で強力[[アタッカー]]の[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が登場したことで[[メガハンデス#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|メガハンデス]]が誕生。同年の[[日本選手権07]]を制した。
  
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*[[タッチ]][[白]]のタイプ。
 
*[[タッチ]][[白]]のタイプ。
*[[メガハンデス#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|メガハンデス]]よりやや[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]色は弱く、[[ロクソドン・ヒエラルキー]]などに近い形のデッキになっている。
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*[[メガハンデス#ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期|メガハンデス]]よりやや[[コントロール (俗語)|コントロール]]色は弱く、[[ロクソドン・ヒエラルキー]]などに近い形のデッキになっている。
  
 
==神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期==
 
==神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期==
 
 
[[ラヴニカ:ギルドの都]]参入初期の[[スタンダード]]では、[[ゴルガリ団/The Golgari|ゴルガリ]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]を主力にした[[ビート・コントロール]][[デッキ]]が活躍。
 
[[ラヴニカ:ギルドの都]]参入初期の[[スタンダード]]では、[[ゴルガリ団/The Golgari|ゴルガリ]]・[[ギルド/Guild|ギルド]]を主力にした[[ビート・コントロール]][[デッキ]]が活躍。
  
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*[[マナ・クリーチャー]]から[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]などの[[アドバンテージ]][[クリーチャー]]へと繋ぐのが基本である。同様の動きはのちの[[Vipies]]や[[青]]を[[タッチ]]した[[8ヒッピー]]などへと受け継がれた。
 
*[[マナ・クリーチャー]]から[[惑乱の死霊/Hypnotic Specter]]などの[[アドバンテージ]][[クリーチャー]]へと繋ぐのが基本である。同様の動きはのちの[[Vipies]]や[[青]]を[[タッチ]]した[[8ヒッピー]]などへと受け継がれた。
*[http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/asahara/20051120/index.html#hiroshima こちら]([[タカラトミー]]、[[浅原晃]]氏のコラム)も参照。
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*[[浅原晃]]による[http://web.archive.org/web/20080601042804/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/asahara/20051120/index.html コラム記事]も参照。
  
 
==ミラディン・ブロック+神河ブロック期==
 
==ミラディン・ブロック+神河ブロック期==
[[神河ブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[親和 (デッキ)|親和]]消滅後、以前から存在した[[ネズミ]][[デッキ]]に[[緑]]を[[タッチ]]した[[ヴィリジアン・ラッツ]]が現れた。
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[[神河ブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[親和 (デッキ)#ミラディン・ブロック期|親和]]消滅後、以前から存在した[[ネズミ]][[デッキ]]に[[緑]]を[[タッチ]]した[[ヴィリジアン・ラッツ]]が現れた。
  
 
{{#card:Ravenous Rats}}
 
{{#card:Ravenous Rats}}
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==オデッセイ・ブロック期==
 
==オデッセイ・ブロック期==
 
 
[[オデッセイ・ブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[トーメント]]で登場した[[マッドネス]]を利用した[[黒緑マッドネス]]が登場。
 
[[オデッセイ・ブロック]]期の[[スタンダード]]では、[[トーメント]]で登場した[[マッドネス]]を利用した[[黒緑マッドネス]]が登場。
  
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==マスクス・ブロック構築==
 
==マスクス・ブロック構築==
 
 
[[マスクス・ブロック構築]]では、強力な[[ブラストダーム/Blastoderm]]の攻撃を[[殺し/Snuff Out]]などの[[除去]]で通す[[スナフ・オ・ダーム]]が登場。
 
[[マスクス・ブロック構築]]では、強力な[[ブラストダーム/Blastoderm]]の攻撃を[[殺し/Snuff Out]]などの[[除去]]で通す[[スナフ・オ・ダーム]]が登場。
  
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==エクステンデッド==
 
==エクステンデッド==
 
 
[[エクステンデッド]]の[[The Rock]]から発展した[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]、[[京都迷宮案内]]が存在する。
 
[[エクステンデッド]]の[[The Rock]]から発展した[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]、[[京都迷宮案内]]が存在する。
  
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[[緑]]の[[クリーチャー]]を[[黒]]の[[手札破壊]]や[[除去]]でサポートするデッキで、汎用性は極めて高い。
 
[[緑]]の[[クリーチャー]]を[[黒]]の[[手札破壊]]や[[除去]]でサポートするデッキで、汎用性は極めて高い。
  
また、[[時のらせん]]参入後は、[[赤]]を[[タッチ]]し[[特殊地形]]対策の[[破壊的な流動/Destructive Flow]]を搭載した亜種、[[Flow Rock]]も登場した。
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また、[[時のらせん]]参入後は、[[赤]]を[[タッチ]]し[[基本でない土地]]への対策の[[破壊的な流動/Destructive Flow]]を搭載した亜種、[[Flow Rock]]も登場した。
  
 
{{#card:Destructive Flow}}
 
{{#card:Destructive Flow}}
  
 
==レガシー==
 
==レガシー==
 
 
[[壌土からの生命/Life from the Loam]]を核とした[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]の[[アグロローム]]が存在する。
 
[[壌土からの生命/Life from the Loam]]を核とした[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]の[[アグロローム]]が存在する。
  
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==参考==
 
==参考==
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
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{{DEFAULTSORT:くろみとりひいとたうん}}
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[[Category:黒緑デッキ|*]]
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[[Category:ビート・コントロールデッキ|*]]
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[[Category:黒緑ビートダウンデッキ|*]]
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[[Category:黒緑ビート・コントロールデッキ|*]]
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[[Category:スタンダードデッキ]]
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[[Category:エクステンデッドデッキ]]
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[[Category:レガシーデッキ]]

2024年2月21日 (水) 00:07時点における最新版

黒緑ビートダウン(Black-Green Beatdown)は、黒緑2で構成されるビートダウンデッキ

目次

[編集] 概要

クリーチャー除去手札破壊などのコントロール要素を織り交ぜた、ビート・コントロールの形態をとる場合が多い。

緑のマナサポートによりマナ基盤の不安はそれほどない。緑の苦手な除去を黒が補い、黒単色では対処不可能なアーティファクトを緑で対応できるなど、柔軟性に富む。反面、入りのビートダウンデッキ(緑青クロック・パーミッションなど)と異なり、呪文全般に対し無防備になりやすいという弱点もあるため、手札破壊のサポートが重要になる。

また、緑のマナ加速から黒のアドバンテージクリーチャーを展開するスタイルのものも存在する。→Vipies

[編集] イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期

エルドレインの森で強力な黒緑カードである苔森の戦慄騎士/Mosswood Dreadknight眠らずの小屋/Restless Cottageを入手したことで、ゴルガリ・ミッドレンジ(Golgari Midrange)が環境に姿を現した。



苔森の戦慄騎士/Mosswood Dreadknightグリッサ・サンスレイヤー/Glissa Sunslayerなどの優秀なクリーチャーを除去でバックアップしながら攻め込む構成を取る。

何度でも復活してアドバンテージを稼ぐ戦慄騎士や、除去でありながら後々エンドカードにもなる執念の徳目/Virtue of Persistence、強力なミシュラランドである眠らずの小屋/Restless Cottageとそれを使い回せる開花の亀/Blossoming Tortoiseと、長期戦におけるリソース勝負に強いカードが多く採用されている。

イクサラン:失われし洞窟では大洞窟のコウモリ/Deep-Cavern Bat名もなき都市の歩哨/Sentinel of the Nameless City分派の説教者/Preacher of the Schismといったカードを獲得しさらに強化された。

[編集] サンプルレシピ

Golgari Midrange [1]
土地 (26)
2 ミシュラの鋳造所/Mishra's Foundry
6 沼/Swamp
1 見捨てられたぬかるみ、竹沼/Takenuma, Abandoned Mire
1 耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures
4 死天狗茸の林間地/Deathcap Glade
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
4 眠らずの小屋/Restless Cottage
4 森/Forest
クリーチャー (19)
3 黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse
3 開花の亀/Blossoming Tortoise
3 グリッサ・サンスレイヤー/Glissa Sunslayer
1 失われし伝承の歩哨/Sentinel of Lost Lore
2 墓地の侵入者/Graveyard Trespasser
1 木苺の使い魔/Bramble Familiar
1 しつこい負け犬/Tenacious Underdog
1 苦難の影/Misery's Shadow
4 苔森の戦慄騎士/Mosswood Dreadknight
呪文 (15)
1 向上した精霊信者、ニッサ/Nissa, Ascended Animist
3 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
2 執念の徳目/Virtue of Persistence
1 ギックスの命令/Gix's Command
2 強迫/Duress
3 喉首狙い/Go for the Throat
1 羅利骨灰/Tear Asunder
2 切り崩し/Cut Down
サイドボード (15)
1 向上した精霊信者、ニッサ/Nissa, Ascended Animist
1 忌まわしき干渉者、アショク/Ashiok, Wicked Manipulator
1 強情なベイロス/Obstinate Baloth
1 ギックスの命令/Gix's Command
1 ランクルのいたずら/Rankle's Prank
2 危難の道/Path of Peril
2 強迫/Duress
1 羅利骨灰/Tear Asunder
1 喉首狙い/Go for the Throat
2 切り崩し/Cut Down
2 ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena


[編集] サンプルレシピ(イクサラン:失われし洞窟後)

ゴルガリ・ミッドレンジ [2]
土地 (26)
6 沼/Swamp
4 死天狗茸の林間地/Deathcap Glade
4 森/Forest
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
4 眠らずの小屋/Restless Cottage
2 ミシュラの鋳造所/Mishra's Foundry
1 耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures
1 見捨てられたぬかるみ、竹沼/Takenuma, Abandoned Mire
クリーチャー (21)
4 大洞窟のコウモリ/Deep-Cavern Bat
4 苔森の戦慄騎士/Mosswood Dreadknight
3 グリッサ・サンスレイヤー/Glissa Sunslayer
3 名もなき都市の歩哨/Sentinel of the Nameless City
3 黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse
2 分派の説教者/Preacher of the Schism
2 開花の亀/Blossoming Tortoise
呪文 (13)
3 喉首狙い/Go for the Throat
2 切り崩し/Cut Down
2 執念の徳目/Virtue of Persistence
2 苦痛ある選定/Anoint with Affliction
2 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
1 向上した精霊信者、ニッサ/Nissa, Ascended Animist
1 ギックスの命令/Gix's Command
サイドボード (15)
3 強迫/Duress
2 羅利骨灰/Tear Asunder
2 危難の道/Path of Peril
2 温厚な襞背/Tranquil Frillback
1 ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
1 切り崩し/Cut Down
1 ギックスの命令/Gix's Command
1 苦痛ある選定/Anoint with Affliction
1 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
1 多元宇宙の突破/Breach the Multiverse


[編集] イクサラン・ブロック~基本セット2020期

ラヴニカの献身参入後はを足したスゥルタイ・ミッドレンジが主流となったが、灯争大戦の参入後、マジック・プロリーグ19で日本勢3名が黒緑2のタイプを使用(参考)。再び環境の一角に返り咲いた。



探検クリーチャー野茂み歩き/Wildgrowth Walkerで序盤を凌ぎ、殺戮の暴君/Carnage Tyrantや各種プレインズウォーカーで勝負を決める基本戦略は前々環境と同じ。

大きな違いは土地破壊に特化している点で、新たに獲得した戦争の犠牲/Casualties of Warに加え、暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy廃墟の地/Field of Ruinが採用されている。性質上、基本土地の少ないデッキに対して強い。

[編集] サンプルレシピ

[編集] 初期型

Golgari Midrange [3]
土地 (24)
8 森/Forest
4 沼/Swamp
4 廃墟の地/Field of Ruin
4 草むした墓/Overgrown Tomb
4 森林の墓地/Woodland Cemetery
クリーチャー (18)
4 翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker
2 楽園のドルイド/Paradise Druid
4 野茂み歩き/Wildgrowth Walker
呪文 (18)
2 戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General
4 世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World
1 人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable
3 ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen
4 暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy
3 戦争の犠牲/Casualties of War
1 次元を挙げた祝賀/Planewide Celebration
サイドボード (15)
1 世界のるつぼ/Crucible of Worlds
2 喪心/Cast Down
4 渇望の時/Moment of Craving
1 オブ・ニクシリスの残虐/Ob Nixilis's Cruelty
4 強迫/Duress
3 古呪/The Elderspell

[編集] 基本セット2020後

Golgari Land Destruction [4]
土地 (23)
4 廃墟の地/Field of Ruin
7 森/Forest
4 草むした墓/Overgrown Tomb
2 沼/Swamp
2 疾病の神殿/Temple of Malady
4 森林の墓地/Woodland Cemetery
クリーチャー (19)
1 エルフの再生者/Elvish Rejuvenator
1 ゴルガリの拾売人/Golgari Findbroker
1 培養ドルイド/Incubation Druid
4 翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
1 虐殺少女/Massacre Girl
4 楽園のドルイド/Paradise Druid
1 デヴカリンのリッチ、ストーレフ/Storrev, Devkarin Lich
2 大食のハイドラ/Voracious Hydra
呪文 (18)
4 暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy
2 戦争の犠牲/Casualties of War
2 大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator
3 軍団の最期/Legion's End
1 戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General
3 世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World
1 人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable
2 ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen
サイドボード (15)
1 戦慄衆の指揮/Command the Dreadhorde
1 世界のるつぼ/Crucible of Worlds
3 強迫/Duress
2 虐殺少女/Massacre Girl
1 害悪な掌握/Noxious Grasp
1 歩哨のトーテム像/Sentinel Totem
1 魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass
1 古呪/The Elderspell
1 異形化するワンド/Transmogrifying Wand
3 蔦草牝馬/Vine Mare

[編集] イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド期

ラヴニカのギルドから採取+最終/Find+Finalityなどを獲得したことで、ゴルガリ・ミッドレンジ(Golgari Midrange)と呼ばれるミッドレンジデッキトップメタになった。



探検クリーチャー貪欲なチュパカブラ/Ravenous ChupacabraなどのETB能力持ちを採取/Findで使い回してアドバンテージを稼ぎ、殺戮の暴君/Carnage Tyrantなどの高マナ域クリーチャー、ビビアン・リード/Vivien Reidなどのプレインズウォーカー、あるいは最終/Finalityに繋げて勝負を決める。

ビートダウンデッキに対しては各種除去野茂み歩き/Wildgrowth Walkerライフ回復で粘ることができ、コントロールデッキに対しても殺戮の暴君や真夜中の死神/Midnight Reaperといった除去耐性持ち、サイドボード手札破壊で有利に事を運びやすく、様々なデッキへの対応力の高さが特徴。

グランプリ静岡18スタンダードではトップ8進出者中4人が使用する実績を残した。

[編集] サンプルリスト

Golgari Midrange [5]
土地 (24)
7 森/Forest
5 沼/Swamp
4 草むした墓/Overgrown Tomb
4 森林の墓地/Woodland Cemetery
2 愚蒙の記念像/Memorial to Folly
1 探知の塔/Detection Tower
1 ゴルガリのギルド門/Golgari Guildgate
クリーチャー (24)
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker
3 野茂み歩き/Wildgrowth Walker
1 探求者の従者/Seekers' Squire
4 翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger
2 真夜中の死神/Midnight Reaper
2 貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra
2 破滅を囁くもの/Doom Whisperer
2 殺戮の暴君/Carnage Tyrant
呪文 (12)
3 最終+採取/Finality+Find
2 喪心/Cast Down
3 ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt
1 ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen
2 ビビアン・リード/Vivien Reid
1 秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker
サイドボード (15)
3 強迫/Duress
1 暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy
2 黄金の死/Golden Demise
2 打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon
1 貪る死肉あさり/Deathgorge Scavenger
1 略奪者の急襲/Reaver Ambush
1 ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt
3 最古再誕/The Eldest Reborn
1 殺戮の暴君/Carnage Tyrant

[編集] 戦乱のゼンディカー・ブロック+イニストラードを覆う影ブロック+カラデシュ・ブロック期

環境黒緑昂揚(BG Delirium)の一種として、アグロ型のものが存在する。



詳細は黒緑昂揚を参照。

霊気紛争参入後は、巻きつき蛇/Winding Constrictorと各種カウンターを中心とする黒緑巻きつき蛇(BG Constrictor)が登場した。



詳細は黒緑巻きつき蛇を参照。

[編集] ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期

墓地利用を中心としたビートダウンデッキが存在する。発掘デッキに動きが似ていることから、ゴルガリドレッジ(Golgari Dredge)、黒緑ドレッジ(BG Dredge)などの名で呼ばれる。



マナ・クリーチャーからマナ加速して忌まわしい回収/Grisly Salvage神々との融和/Commune with the Godsで墓地を肥やし夜の咆哮獣/Nighthowler定命の者の宿敵/Nemesis of Mortalsゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lordといった墓地のクリーチャー数に応じて強くなるクリーチャーに繋げる。

神々の軍勢からサテュロスの道探し/Satyr Wayfinder責め苦の伝令/Herald of Tormentを獲得したことで強化され、環境に姿を現すようになった。


基本セット2015参入後は、世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwakerなどを中心とした一般的なミッドレンジタイプのものも登場した。



構成は同環境のジャンドプレインズウォーカーズに近く、そこからを抜いて安定性を高めたものと見ることができる。プレインズウォーカーが減った分、冒涜の悪魔/Desecration Demonなどの強力なクリーチャーの比率が増している。

[編集] ドレッジ型

Golgari Dredge [6]
土地 (20)
8 森/Forest
1 ゴルガリのギルド門/Golgari Guildgate
4 草むした墓/Overgrown Tomb
7 沼/Swamp
クリーチャー (31)
2 死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman
3 エルフの神秘家/Elvish Mystic
3 責め苦の伝令/Herald of Torment
2 ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord
4 ロッテスのトロール/Lotleth Troll
4 定命の者の宿敵/Nemesis of Mortals
4 夜の咆哮獣/Nighthowler
4 サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder
2 影生まれの悪魔/Shadowborn Demon
3 森の女人像/Sylvan Caryatid
呪文 (9)
3 神々との融和/Commune with the Gods
4 忌まわしい回収/Grisly Salvage
2 究極の価格/Ultimate Price
サイドボード (15)
3 ゴルガリの魔除け/Golgari Charm
3 生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie
4 霧裂きのハイドラ/Mistcutter Hydra
2 影生まれの悪魔/Shadowborn Demon
2 思考囲い/Thoughtseize
1 エレボスの鞭/Whip of Erebos


[編集] ミッドレンジ型

BG [7]
土地 (25)
4 草むした墓/Overgrown Tomb
4 疾病の神殿/Temple of Malady
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
3 変わり谷/Mutavault
2 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
4 森/Forest
4 沼/Swamp
クリーチャー (16)
4 森の女人像/Sylvan Caryatid
2 漁る軟泥/Scavenging Ooze
4 クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix
4 冒涜の悪魔/Desecration Demon
2 世界を喰らう者、ポルクラノス/Polukranos, World Eater
呪文 (19)
4 思考囲い/Thoughtseize
2 ゴルガリの魔除け/Golgari Charm
2 胆汁病/Bile Blight
2 究極の価格/Ultimate Price
4 英雄の破滅/Hero's Downfall
1 地下世界の人脈/Underworld Connections
4 世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker
サイドボード (15)
4 強迫/Duress
4 悲哀まみれ/Drown in Sorrow
4 霧裂きのハイドラ/Mistcutter Hydra
2 破滅の刃/Doom Blade
1 地下世界の人脈/Underworld Connections


[編集] ローウィン=シャドウムーア・ブロック期

強力なクリーチャーのサポートを織り交ぜたグッドスタッフビート・コントロール

いわゆるグッドスタッフの例に漏れず、このデッキローウィン=シャドウムーア・ブロック前後の高額レアを山積みにしたようなデッキであり、時に「札束」などと皮肉を込めて呼ばれることもある。



時のらせんブロック獣群の呼び声/Call of the Herdタルモゴイフ/Tarmogoyfや、ローウィン野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerを主力とし、手札破壊思考囲い/Thoughtseizeなどでサポートするのが基本。

世界選手権07では優勝したUri Pelegを含めベスト8中5人を占めた。さらに「ノーマル型」に加え、「ドラン型」、「エルフ型」に分類される。

その他の部分はメタや製作者の好みにより変化し、世界選手権07では3タイプに細分化されているようにグッドスタッフならではのデッキバリエーションに富む。クリーチャー除去叫び大口/Shriekmawエンドカード不敬の命令/Profane Commandあたりが一般的なチョイスである。

リリアナ・ヴェス/Liliana Vessの存在によりサイドシルバーバレット戦略を取ることも可能なので、サイドボードのスペースを広く取れるのも強みである。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (19)
2 極楽鳥/Birds of Paradise
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
2 仮面の称賛者/Masked Admirers
4 オーランのバイパー/Ohran Viper
3 叫び大口/Shriekmaw
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (18)
1 眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending
3 野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker
3 リリアナ・ヴェス/Liliana Vess
1 ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
3 名も無き転置/Nameless Inversion
3 不敬の命令/Profane Command
4 思考囲い/Thoughtseize
土地 (23)
5 森/Forest
4 光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace
1 地平線の梢/Horizon Canopy
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
3 冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
4 樹上の村/Treetop Village
1 ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth
サイドボード
1 滅び/Damnation
1 根絶/Extirpate
4 猛牛の目/Eyes of the Wisent
2 墓生まれの詩神/Graveborn Muse
1 名も無き転置/Nameless Inversion
1 真髄の針/Pithing Needle
1 裂け目掃き/Riftsweeper
1 叫び大口/Shriekmaw
3 ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman

[編集] ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期

時のらせんブロック期のスタンダードでは、未来予知で強力アタッカータルモゴイフ/Tarmogoyfが登場したことでメガハンデスが誕生。同年の日本選手権07を制した。



詳細はメガハンデス参照のこと。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (21)
4 極楽鳥/Birds of Paradise
3 木彫りの女人像/Carven Caryatid
1 墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab
4 惑乱の死霊/Hypnotic Specter
3 貪欲なるネズミ/Ravenous Rats
3 骸骨の吸血鬼/Skeletal Vampire
3 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (16)
4 酷評/Castigate
3 罪+罰/Crime+Punishment
4 葬送の魔除け/Funeral Charm
2 ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
1 屈辱/Mortify
2 化膿/Putrefy
土地 (23)
4 森/Forest
2 神無き祭殿/Godless Shrine
3 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
4 草むした墓/Overgrown Tomb
5 沼/Swamp
3 寺院の庭/Temple Garden
2 樹上の村/Treetop Village
サイドボード
3 糾弾/Condemn
2 根絶/Extirpate
4 ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
3 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
3 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch

[編集] 神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期

ラヴニカ:ギルドの都参入初期のスタンダードでは、ゴルガリギルドを主力にしたビート・コントロールデッキが活躍。



その後しばらくは鳴りを潜めていたが、コールドスナップ知恵の蛇/Ophidianことオーランのバイパー/Ohran Viperが登場したことにより、これと惑乱の死霊/Hypnotic Specterを緑のマナ・クリーチャーから高速展開するVipiesが生まれた。



詳細はVipiesの項を参照のこと。

[編集] サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (26)
3 空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder
4 極楽鳥/Birds of Paradise
3 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 ウッド・エルフ/Wood Elves
4 惑乱の死霊/Hypnotic Specter
3 ネクラタル/Nekrataal
3 墓掘り甲のスカラベ/Grave-Shell Scarab
2 鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni
呪文 (12)
4 最後の喘ぎ/Last Gasp
4 化膿/Putrefy
4 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
土地 (22)
6 沼/Swamp
6 森/Forest
4 草むした墓/Overgrown Tomb
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
1 烏羅未の墳墓/Tomb of Urami
1 先祖の院、翁神社/Okina, Temple to the Grandfathers
サイドボード
2 頭蓋の摘出/Cranial Extraction
4 鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber
4 帰化/Naturalize
2 真髄の針/Pithing Needle
1 空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder
1 ネクラタル/Nekrataal
1 迫害/Persecute

[編集] ミラディン・ブロック+神河ブロック期

神河ブロック期のスタンダードでは、親和消滅後、以前から存在したネズミデッキタッチしたヴィリジアン・ラッツが現れた。



が苦手とするアーティファクト破壊ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shamanで補う。第9版で復活した対抗色ペインランドラノワールの荒原/Llanowar Wastesの存在も大きい。

詳細はヴィリジアン・ラッツの項目を参照のこと。

[編集] オデッセイ・ブロック期

オデッセイ・ブロック期のスタンダードでは、トーメントで登場したマッドネスを利用した黒緑マッドネスが登場。



詳細は黒緑マッドネスを参照。

[編集] マスクス・ブロック構築

マスクス・ブロック構築では、強力なブラストダーム/Blastodermの攻撃を殺し/Snuff Outなどの除去で通すスナフ・オ・ダームが登場。



その構成からスイカと呼ばれたデッキの走りとなった。詳細はスナフ・オ・ダームを参照のこと。

[編集] エクステンデッド

エクステンデッドThe Rockから発展したビートダウンデッキ京都迷宮案内が存在する。



クリーチャー手札破壊除去でサポートするデッキで、汎用性は極めて高い。

また、時のらせん参入後は、タッチ基本でない土地への対策の破壊的な流動/Destructive Flowを搭載した亜種、Flow Rockも登場した。


[編集] レガシー

壌土からの生命/Life from the Loamを核としたビートダウンデッキアグロロームが存在する。



また、タルモゴイフ/Tarmogoyf墓忍び/Tombstalkerを活かしたEva Greenも活躍している。



[編集] 参考

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