The Rock

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正式にはThe Rock and His Millions(「ロック様とその100万のしもべ」の意。WWEのスーパースター、ザ・ロックのキメ台詞)。
 
正式にはThe Rock and His Millions(「ロック様とその100万のしもべ」の意。WWEのスーパースター、ザ・ロックのキメ台詞)。
  
元は、旧[[エクステンデッド]]に存在した[[デッキ]]のことを指していたが、最近では、[[黒緑]]の色で組まれる[[グッドスタッフ]]の総称として用いられ、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]寄りのものも含まれることが多い。
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元は旧[[エクステンデッド]]に存在した[[黒緑コントロール]]を指していたが、最近では、[[黒緑]]の色で組まれる[[グッドスタッフ]]の総称として用いられ、[[ビートダウン]]寄りのものも含まれる事が多い。
  
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==概要==
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[[緑]]に多い[[アドバンテージ]][[クリーチャー]]と、[[黒]]の[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]カードを主にした[[グッドスタッフ]]。
  
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アドバンテージ面に優れ、さらに強力な[[手札破壊]]や、高性能な[[サーチ]]を使用した[[シルバーバレット]]戦略により多分な汎用性を持つ。
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強力なコントロール要素を持ったデッキであり、対コントロール・対[[ビートダウン]]問わず安定した戦いが見込める。
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ただ汎用性の高さ・高い安定感とは決定力に欠けるという弱点の裏返しであり、時に「器用貧乏」と揶揄されることも多い。突破力のあるデッキに最高の回りをされると手も足も出ない、[[打ち消す|打ち消し]]を用いないことから、対策を怠ったカード1枚に負けるなどが弱点である。
  
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[[デュアルランド]]時代から近年のエクステンデッドまで長期にわたって活躍したデッキである。以下に時期ごとのデッキの変遷を記載する。
  
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==ゼンディカー・ブロック期==
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[[エクステンデッド]]の[[ローテーション]]によりそれまでの主力だった[[アポカリプス]]の[[カード]]を失う。しかし、そこを他のカードで補ったデッキも登場し、依然健在である。
  
[[永遠の証人/Eternal Witness]]や[[台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks]]などの[[緑]]に多い[[アドバンテージ]][[クリーチャー]]と、[[黒]]の[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]カードを主にした[[グッドスタッフ]]
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[[永遠の証人/Eternal Witness]]や[[台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks]]などの[[緑]][[アドバンテージ]][[クリーチャー]]を多用し、[[デッキ]]次第では[[壌土からの生命/Life from the Loam]]エンジンも組み込まれる。
  
[[フォーマット]]によって[[壌土からの生命/Life from the Loam]]エンジンが組み込まれる。
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アドバンテージとコントロール力両面で優秀であり、対コントロール・対[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]問わず安定した戦いが見込める。
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しかしその分、突破力のあるデッキに最高の回りをされると手も足も出ない、[[打ち消す|打ち消し]]を用いないことから、対策を怠ったカード1枚に負けるなどが弱点になる。
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[[ゼンディカー]]後の[[エクステンデッド]]では様々な試行がされ、混沌としている。
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*アドバンテージクリーチャーで固め、[[その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin]]を活用するタイプ
 
*アドバンテージクリーチャーで固め、[[その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin]]を活用するタイプ
 
*上記の[[ハイブリッドデッキ]]
 
*上記の[[ハイブリッドデッキ]]
など多岐に渡り、[[メタ]]が多様であるのを示すと同時に、The Rockが構築の幅の広いデッキであることも示している。
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など多岐に渡り、[[メタゲーム|メタ]]が多様であるのを示すと同時に、The Rockが構築の幅の広いデッキであることも示している。
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==ローウィン・ブロック期==
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[[未来予知]]の超強力[[クリーチャー]]・[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を筆頭に、優良[[手札破壊]]の[[思考囲い/Thoughtseize]]・強力[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・[[野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker]]などが登場。[[ショックランド]]も健在なため、[[多色]]化した[[デッキ]]が主流である。
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タルモゴイフの追加で[[ビート・コントロール]]への傾斜が強まったため、特に[[白]]を[[タッチ]]したタイプは[[黒緑白ビートダウン|黒緑白]]の[[PT Junk]]との境界は曖昧になりつつある。また、同時期の[[スタンダード]]で活躍した[[黒緑エルフ]]等の[[黒緑ビートダウン#ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|黒緑ビートダウン]]も'''The Rock'''の名で呼ばれることがある。
  
*初期の[[生ける屍/Living Death]]が搭載されているタイプは[[マルカ・デス]]と呼ばれる。
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それとは逆に、追加の[[リセット]]手段として[[死の雲/Death Cloud]][[滅び/Damnation]]を採用した[[デスクラウド#エクステンデッド|デスクラウド]]も登場した。
*デッキ全体を[[軽い|軽量]]化し、ビートダウンシフトにしたタイプが[[京都迷宮案内]](Macey Rock)である。
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*[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]も採用できた時期があり、[[デッキタイプ]]とうまく噛み合うかと思われたが、すぐ[[禁止カード|禁止]]になってしまった。
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*[[ローウィン]]参入後の[[エクステンデッド]]では[[リセット]]の[[死の雲/Death Cloud]]などを追加したバージョンも登場した。→[[デスクラウド#エクステンデッド|デスクラウド]]
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==後期型==
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===サンプルレシピ===
 
*備考
 
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**[[グランプリフィラデルフィア08]] 優勝([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpphi08/welcome 参考])
 
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*[[モーニングタイド]]参入後の後期型。[[白]]の[[カード]]が数枚[[タッチ]]されている。
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*[[モーニングタイド]]参入後の、[[白]]の[[カード]]が数枚[[タッチ]]した[[デッキ]]
*序盤の[[]]兼[[アタッカー]]として[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が採用されている。
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*[[ローウィン]]から[[思考囲い/Thoughtseize]]が採用されている。
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==初期型==
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[[ローテーション]]後の開幕戦となった[[プロツアーロサンゼルス05]]では振るわなかったが、[[ショックランド]]により[[多色]]化が容易となり、[[黒緑]]に一つ[[色]]を[[タッチ]]した[[デッキ]]が登場。
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[[白]]をタッチし[[ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch]]等を加えたもの、[[青]]を加えて[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]を採用した[[けちマルカ]](Gifts Rock)なども登場した。
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==神河ブロック期==
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[[ミラディン]]参入前後の[[エクステンデッド]]は[[ティンカー#エクステンデッド|ティンカー]]や[[ゴブヴァンテージ]]の荒れ狂う超高速[[環境]]であり、The Rockの活躍の舞台はなかった。[[ダークスティール]]で[[デッキタイプ]]に噛み合った超強力[[装備品]]・[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]が登場するも、活躍を待たずに[[禁止カード]]に。
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逆に[[神河物語]]では大きな恩恵を受けている。[[桜族の長老/Sakura-Tribe Elder]]と[[木霊の手の内/Kodama's Reach]]の追加で[[土地|ランド]][[マナ加速|ブースト]]に磨きがかかり、[[夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star]]は新たな[[フィニッシャー]]となった。さらに[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]は対[[コンボ]]に有効なカードである。
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しかし、これらの新戦力も器用貧乏というこのデッキの弱点を拭い去ることはできず、[[プロツアーコロンバス04]]でベスト8進出者は無し。その後も目立った活躍は見られなかった。
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[[メタゲーム]]の変遷に合わせる形で、[[野生の雑種犬/Wild Mongrel]]等の[[軽い|軽量]][[アタッカー]]や[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]等の装備品を採用し[[黒緑ビートダウン]]へとシフトした[[京都迷宮案内]](Macey Rock)も登場した。
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[[エクステンデッド]]の[[ローテーション]]でも失った[[カード]]は少なく、逆に[[ジャッジメント]]で[[生ける願い/Living Wish]]・[[オンスロート]]で[[貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth]]をそれぞれ獲得。開幕戦となる[[プロツアーヒューストン02]]でもベスト8に2人を送り込んだ。→[[#サンプルレシピ|*1]]
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だが[[青緑マッドネス#エクステンデッド|青緑マッドネス]]の台頭で、3[[ターン]]目にでてくる[[尊大なワーム/Arrogant Wurm]]によって[[点数で見たマナ・コスト]]に依存する破滅的な行為の効果が薄くなり、[[起動]]した返しに出てくる[[墓地]]の[[ワームの咆哮/Roar of the Wurm]]にも対処しづらかったので、一時期[[トーナメント]]シーンから駆逐された時期もあった。
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この時期はクリーチャー戦が主体となったため、[[赤]]を[[タッチ]]して[[終止/Terminate]]や[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]が投入された。
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後に[[サイカトグ#エクステンデッド|サイカトグ]]が[[青緑マッドネス#エクステンデッド|マッドネス]]を食い始めまた復活するなど、興味深い[[メタ]]の変遷がある。
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===サンプルレシピ===
 
*備考
 
*備考
 
**[[プロツアーヒューストン02]] ベスト4([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/pthou02/welcomeja 参考])
 
**[[プロツアーヒューストン02]] ベスト4([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/pthou02/welcomeja 参考])
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*[[サイドボード]]は[[吸血の教示者/Vampiric Tutor]]と[[生ける願い/Living Wish]]の[[シルバーバレット]]用に多く割かれている。
 
*[[サイドボード]]は[[吸血の教示者/Vampiric Tutor]]と[[生ける願い/Living Wish]]の[[シルバーバレット]]用に多く割かれている。
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==デュアルランド期==
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The Rockの発祥は[[デュアルランド]]時代の[[エクステンデッド]]に遡る。特に、[[アポカリプス]]で加わった[[黒緑]]の[[パワーカード]](特に[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]と[[魂売り/Spiritmonger]])を主力としている。
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{{#card:Pernicious Deed}}
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{{#card:Spiritmonger}}
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ただ、[[全体除去]]である破滅的な行為と多量の[[クリーチャー]]を併用するため、ディス[[シナジー]]を形成してしまう。
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そのため[[ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder]]など[[墓地]]に行くことで[[アドバンテージ]]が見込める[[カード]]、[[花の壁/Wall of Blossoms]]や[[永遠の証人/Eternal Witness]]などの[[187クリーチャー]]、[[スパイクの飼育係/Spike Feeder]]のような[[生け贄]][[能力]]持ち、魂売りのような[[再生]]持ちなど、主に破滅的な行為と相性のいい[[クリーチャー]]が採用される。
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また、[[生ける屍/Living Death]]を搭載し[[ボードコントロール]]を強化したタイプは[[マルカ・デス]]と呼ばれる。
  
 
==参考==
 
==参考==

2011年4月3日 (日) 11:44時点における版

黒緑コントロール寄りなグッドスタッフ。 正式にはThe Rock and His Millions(「ロック様とその100万のしもべ」の意。WWEのスーパースター、ザ・ロックのキメ台詞)。

元は旧エクステンデッドに存在した黒緑コントロールを指していたが、最近では、黒緑の色で組まれるグッドスタッフの総称として用いられ、ビートダウン寄りのものも含まれる事が多い。

目次

概要

に多いアドバンテージクリーチャーと、コントロールカードを主にしたグッドスタッフ

アドバンテージ面に優れ、さらに強力な手札破壊や、高性能なサーチを使用したシルバーバレット戦略により多分な汎用性を持つ。 強力なコントロール要素を持ったデッキであり、対コントロール・対ビートダウン問わず安定した戦いが見込める。 ただ汎用性の高さ・高い安定感とは決定力に欠けるという弱点の裏返しであり、時に「器用貧乏」と揶揄されることも多い。突破力のあるデッキに最高の回りをされると手も足も出ない、打ち消しを用いないことから、対策を怠ったカード1枚に負けるなどが弱点である。

デュアルランド時代から近年のエクステンデッドまで長期にわたって活躍したデッキである。以下に時期ごとのデッキの変遷を記載する。

ゼンディカー・ブロック期

エクステンデッドローテーションによりそれまでの主力だったアポカリプスカードを失う。しかし、そこを他のカードで補ったデッキも登場し、依然健在である。

永遠の証人/Eternal Witness台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finksなどのアドバンテージクリーチャーを多用し、デッキ次第では壌土からの生命/Life from the Loamエンジンも組み込まれる。


Maelstrom Pulse / 大渦の脈動 (1)(黒)(緑)
ソーサリー

土地でないパーマネント1つを対象とする。それと、そのパーマネントと同じ名前を持つ他のすべてのパーマネントを破壊する。



Life from the Loam / 壌土からの生命 (1)(緑)
ソーサリー

あなたの墓地にある土地カードを最大3枚まで対象とし、それをあなたの手札に戻す。
発掘3(あなたがカードを1枚引くなら、代わりにあなたはカードを3枚切削してもよい。そうしたなら、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す。)



Eternal Witness / 永遠の証人 (1)(緑)(緑)
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)

永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。

2/1

ゼンディカー後のエクステンデッドでは様々な試行がされ、混沌としている。

2色のものだけを見ても、

など多岐に渡り、メタが多様であるのを示すと同時に、The Rockが構築の幅の広いデッキであることも示している。

ローウィン・ブロック期

未来予知の超強力クリーチャータルモゴイフ/Tarmogoyfを筆頭に、優良手札破壊思考囲い/Thoughtseize・強力プレインズウォーカー野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどが登場。ショックランドも健在なため、多色化したデッキが主流である。


Tarmogoyf / タルモゴイフ (1)(緑)
クリーチャー — ルアゴイフ(Lhurgoyf)

タルモゴイフのパワーは、すべての墓地にあるカードのカード・タイプの数に等しく、タフネスはその点数に1を加えた点数に等しい。

*/1+*


Thoughtseize / 思考囲い (黒)
ソーサリー

プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。あなたは2点のライフを失う。


タルモゴイフの追加でビート・コントロールへの傾斜が強まったため、特にタッチしたタイプは黒緑白PT Junkとの境界は曖昧になりつつある。また、同時期のスタンダードで活躍した黒緑エルフ等の黒緑ビートダウンThe Rockの名で呼ばれることがある。

それとは逆に、追加のリセット手段として死の雲/Death Cloud滅び/Damnationを採用したデスクラウドも登場した。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (18)
4 永遠の証人/Eternal Witness
4 ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch
2 貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth
4 桜族の長老/Sakura-Tribe Elder
4 タルモゴイフ/Tarmogoyf
呪文 (19)
2 燻し/Smother
2 陰謀団式療法/Cabal Therapy
1 強迫/Duress
4 破滅的な行為/Pernicious Deed
2 ジェラードの評決/Gerrard's Verdict
4 名誉回復/Vindicate
3 思考囲い/Thoughtseize
1 師範の占い独楽/Sensei's Divining Top
土地 (23)
2 血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire
3 森/Forest
3 神無き祭殿/Godless Shrine
3 草むした墓/Overgrown Tomb
1 平地/Plains
3 沼/Swamp
1 寺院の庭/Temple Garden
3 樹上の村/Treetop Village
4 吹きさらしの荒野/Windswept Heath
サイドボード
2 クローサの掌握/Krosan Grip
4 虚空の力線/Leyline of the Void
2 滅び/Damnation
2 燻し/Smother
2 頭蓋の摘出/Cranial Extraction
1 強迫/Duress
2 根絶/Extirpate

ラヴニカ・ブロック期

ローテーション後の開幕戦となったプロツアーロサンゼルス05では振るわなかったが、ショックランドにより多色化が容易となり、黒緑に一つタッチしたデッキが登場。

をタッチしロクソドンの教主/Loxodon Hierarch等を加えたもの、を加えてけちな贈り物/Gifts Ungivenを採用したけちマルカ(Gifts Rock)なども登場した。


Gifts Ungiven / けちな贈り物 (3)(青)
インスタント

対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリーから異なる名前のカードを最大4枚まで探し、それらを公開する。そのプレイヤーはそれらのカードから2枚を選ぶ。選ばれたカードをあなたの墓地に置き、残りをあなたの手札に加える。その後ライブラリーを切り直す。


神河ブロック期

ミラディン参入前後のエクステンデッドティンカーゴブヴァンテージの荒れ狂う超高速環境であり、The Rockの活躍の舞台はなかった。ダークスティールデッキタイプに噛み合った超強力装備品頭蓋骨絞め/Skullclampが登場するも、活躍を待たずに禁止カードに。

逆に神河物語では大きな恩恵を受けている。桜族の長老/Sakura-Tribe Elder木霊の手の内/Kodama's Reachの追加でランドブーストに磨きがかかり、夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Starは新たなフィニッシャーとなった。さらに頭蓋の摘出/Cranial Extractionは対コンボに有効なカードである。


Sakura-Tribe Elder / 桜族の長老 (1)(緑)
クリーチャー — 蛇(Snake) シャーマン(Shaman)

桜族の長老を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後ライブラリーを切り直す。

1/1


Kokusho, the Evening Star / 夜の星、黒瘴 (4)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) スピリット(Spirit)

飛行
夜の星、黒瘴が死亡したとき、各対戦相手は5点のライフを失う。あなたは、これにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。

5/5

しかし、これらの新戦力も器用貧乏というこのデッキの弱点を拭い去ることはできず、プロツアーコロンバス04でベスト8進出者は無し。その後も目立った活躍は見られなかった。

メタゲームの変遷に合わせる形で、野生の雑種犬/Wild Mongrel等の軽量アタッカー梅澤の十手/Umezawa's Jitte等の装備品を採用し黒緑ビートダウンへとシフトした京都迷宮案内(Macey Rock)も登場した。

オンスロート・ブロック期

エクステンデッドローテーションでも失ったカードは少なく、逆にジャッジメント生ける願い/Living Wishオンスロート貪欲なるベイロス/Ravenous Balothをそれぞれ獲得。開幕戦となるプロツアーヒューストン02でもベスト8に2人を送り込んだ。→*1


Ravenous Baloth / 貪欲なるベイロス (2)(緑)(緑)
クリーチャー — ビースト(Beast)

ビースト(Beast)を1体生け贄に捧げる:あなたは4点のライフを得る。

4/4


Living Wish / 生ける願い (1)(緑)
ソーサリー

あなたは、ゲームの外部からあなたがオーナーであるクリーチャー・カード1枚か土地カード1枚を公開し、それをあなたの手札に加えてもよい。生ける願いを追放する。


だが青緑マッドネスの台頭で、3ターン目にでてくる尊大なワーム/Arrogant Wurmによって点数で見たマナ・コストに依存する破滅的な行為の効果が薄くなり、起動した返しに出てくる墓地ワームの咆哮/Roar of the Wurmにも対処しづらかったので、一時期トーナメントシーンから駆逐された時期もあった。 この時期はクリーチャー戦が主体となったため、タッチして終止/Terminate火炎舌のカヴー/Flametongue Kavuが投入された。 後にサイカトグマッドネスを食い始めまた復活するなど、興味深いメタの変遷がある。

サンプルレシピ

メインデッキ (60)
クリーチャー (14)
4 極楽鳥/Birds of Paradise
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder
2 魂売り/Spiritmonger
呪文 (23)
4 強迫/Duress
4 吸血の教示者/Vampiric Tutor
4 陰謀団式療法/Cabal Therapy
4 悪魔の布告/Diabolic Edict
1 生ける願い/Living Wish
1 チェイナーの布告/Chainer's Edict
1 帰化/Naturalize
4 破滅的な行為/Pernicious Deed
土地 (23)
1 黄塵地帯/Dust Bowl
4 樹上の村/Treetop Village
4 ラノワールの荒原/Llanowar Wastes
7 沼/Swamp
7 森/Forest
サイドボード
4 貪欲なるベイロス/Ravenous Baloth
2 帰化/Naturalize
1 次元の狭間/Planar Void
1 生ける屍/Living Death
1 要塞の監督官/Stronghold Taskmaster
1 消えないこだま/Haunting Echoes
1 顔なしの解体者/Faceless Butcher
1 マスティコア/Masticore
1 起源/Genesis
1 魂売り/Spiritmonger
1 黄塵地帯/Dust Bowl

デュアルランド期

The Rockの発祥はデュアルランド時代のエクステンデッドに遡る。特に、アポカリプスで加わった黒緑パワーカード(特に破滅的な行為/Pernicious Deed魂売り/Spiritmonger)を主力としている。


Pernicious Deed / 破滅的な行為 (1)(黒)(緑)
エンチャント

(X),破滅的な行為を生け贄に捧げる:マナ総量がX以下の、すべてのアーティファクトとすべてのクリーチャーとすべてのエンチャントを破壊する。



Spiritmonger / 魂売り (3)(黒)(緑)
クリーチャー — ビースト(Beast)

魂売りがクリーチャーにダメージを与えるたび、魂売りの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(黒):魂売りを再生する。
(緑):魂売りは、ターン終了時まであなたが選んだ1色の色になる。

6/6

ただ、全体除去である破滅的な行為と多量のクリーチャーを併用するため、ディスシナジーを形成してしまう。 そのためヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elderなど墓地に行くことでアドバンテージが見込めるカード花の壁/Wall of Blossoms永遠の証人/Eternal Witnessなどの187クリーチャースパイクの飼育係/Spike Feederのような生け贄能力持ち、魂売りのような再生持ちなど、主に破滅的な行為と相性のいいクリーチャーが採用される。

また、生ける屍/Living Deathを搭載しボードコントロールを強化したタイプはマルカ・デスと呼ばれる。

参考

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