コスト
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− | [[マナ]]を支払うことだけではなく、[[パーマネント]]を[[タップ]]することや[[手札]]を[[捨てる]]ことなど、さまざまなことがコストになりうる。 | + | [[マナ]]を支払うことだけではなく、[[パーマネント]]を[[タップ]]することや[[手札]]を[[捨てる]]ことや[[スカイシュラウドの切断獣/Skyshroud Cutter|相手にライフを与える]]ことなど、さまざまなことがコストになりうる。 |
「無いもの」や「できないこと」をコストとして支払うことはできない。[[ライフ]]が1点のときにコストとしてライフを2点以上支払うことはできないし、[[タップ]]状態の[[パーマネント]]ではタップするコストを支払うことができない。 | 「無いもの」や「できないこと」をコストとして支払うことはできない。[[ライフ]]が1点のときにコストとしてライフを2点以上支払うことはできないし、[[タップ]]状態の[[パーマネント]]ではタップするコストを支払うことができない。 | ||
+ | *例:[[献身のドルイド/Devoted Druid]]の能力の自身に[[-1/-1カウンター]]を置くというコストは、[[厳粛/Solemnity]]によってカウンターを置くことが禁止されているときは支払えない。 | ||
− | * | + | 何らかの[[効果]]で、コストが増減したり変更されたりすることがある。あるコストが変更されて別の行動を行った場合でも、それは変更前のコストを支払ったことになる({{CR|118.7}})。コストを支払うために行うイベントが[[置換効果]]によって置換される場合、そのイベントは起きたことにはならないが、そのコストは支払ったことになる({{CR|118.11}})。 |
− | * | + | *例:献身のドルイドの能力の自身に-1/-1カウンターを置くというコストは、[[療治の侍臣/Vizier of Remedies]]をコントロールしているときは置換されてカウンターを1つも置かないが、コストは支払ったことになる。 |
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− | * | + | *0点のライフや0点のマナは、いかなる状況(たとえ、ライフが負の値であっても)でも支払うことが可能である。支払わないことを選ぶこともできる。 |
− | * | + | *「手札を捨てる」というコストは、手札が0枚のときでも(0枚の手札をすべて捨てることにより)支払うことができるが、「手札を1枚捨てる」というように枚数が指定されているときは支払えない。 |
+ | *呪文を唱えたり[[起動型能力]]を起動したりするためのコストの支払いは、その呪文や能力による[[イベント]]の一部として扱われる。そのため、「呪文や能力によって~させられるたび…」といった[[誘発型能力]]や[[置換効果]]から参照されうる。 | ||
+ | *存在しないコストを支払うことはできない。(→[[マナ・コストの無いカード]]) | ||
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+ | *[[呪文]]の[[マナ・コスト]]や、[[起動型能力]]の[[起動コスト]]。 | ||
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+ | *呪文や能力の解決中に支払うコスト。 | ||
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+ | *クリーチャーで[[攻撃]]するためのコスト。([[プロパガンダ/Propaganda]]など) | ||
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*[[代替コスト]] | *[[代替コスト]] | ||
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2023年4月23日 (日) 03:24時点における最新版
コスト/Costとは、他の処理を行うため、あるいは他の処理を妨げるために必要な処理や支払いのこと。呪文を唱えたり、能力を起動したりするためにはコストを支払う必要がある。
マナを支払うことだけではなく、パーマネントをタップすることや手札を捨てることや相手にライフを与えることなど、さまざまなことがコストになりうる。
「無いもの」や「できないこと」をコストとして支払うことはできない。ライフが1点のときにコストとしてライフを2点以上支払うことはできないし、タップ状態のパーマネントではタップするコストを支払うことができない。
- 例:献身のドルイド/Devoted Druidの能力の自身に-1/-1カウンターを置くというコストは、厳粛/Solemnityによってカウンターを置くことが禁止されているときは支払えない。
何らかの効果で、コストが増減したり変更されたりすることがある。あるコストが変更されて別の行動を行った場合でも、それは変更前のコストを支払ったことになる(CR:118.7)。コストを支払うために行うイベントが置換効果によって置換される場合、そのイベントは起きたことにはならないが、そのコストは支払ったことになる(CR:118.11)。
- 例:献身のドルイドの能力の自身に-1/-1カウンターを置くというコストは、療治の侍臣/Vizier of Remediesをコントロールしているときは置換されてカウンターを1つも置かないが、コストは支払ったことになる。
- 0点のライフや0点のマナは、いかなる状況(たとえ、ライフが負の値であっても)でも支払うことが可能である。支払わないことを選ぶこともできる。
- 「手札を捨てる」というコストは、手札が0枚のときでも(0枚の手札をすべて捨てることにより)支払うことができるが、「手札を1枚捨てる」というように枚数が指定されているときは支払えない。
- 呪文を唱えたり起動型能力を起動したりするためのコストの支払いは、その呪文や能力によるイベントの一部として扱われる。そのため、「呪文や能力によって~させられるたび…」といった誘発型能力や置換効果から参照されうる。
- 存在しないコストを支払うことはできない。(→マナ・コストの無いカード)
コストの種類
- 呪文のマナ・コストや、起動型能力の起動コスト。
- 呪文の総コスト。
- 呪文や能力の解決中に支払うコスト。
- 「Aする。そうしたなら、Bする。」「Aしないかぎり、Bする。」などの書式において、Aはコストである。
- 特別な処理のコスト。(変異など)
- クリーチャーで攻撃するためのコスト。(プロパガンダ/Propagandaなど)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 1 ゲームの考え方
- 118 コスト
- 118.1 コストとは、他の処理をするため、あるいは他の処理を妨げるために必要な処理や支払いのことである。コストを支払うとは、プレイヤーがそのコストを含む呪文、能力、効果で特定されている指示を実行することである。
- 118.2 コストにマナの支払いが含まれる場合、コストを支払うプレイヤーはマナ能力を起動する機会を得る。呪文を唱えたり起動型能力を起動したりするためのコストの支払いは、rule 601.2f-h に示された手順を取る。
- 118.3 プレイヤーは、コストを完全に支払うために必要なリソースを持たずにそのコストを支払うことはできない。例えば、ライフが1点しかないプレイヤーは、2点のライフをコストとして支払うことはできないし、タップ状態のパーマネントをタップすることでコストを支払うことはできない。rule 202〔マナ・コストと色〕、rule 602〔起動型能力の起動〕参照。
- 118.4 コストの中に{X}やXが含まれることがある。rule 107.3 参照。
- 118.5 コストが{0}によって表されていたり、{0}にまで減少したりすることがある。その類のコストを支払うためにプレイヤーが取らなければならない処理は、支払うことを宣言するだけである。コストの支払いにリソースが必要ないが、自動的に支払われるわけではない。
- 118.6 マナ・コストを持たないオブジェクトが存在する。これは、支払うことができないコストを意味する。能力も、マナ・コストを持たないオブジェクトのマナ・コストを元にコストを決めた場合に、支払うことができないコストを持つことがある。支払うことができないコストを持つ呪文を唱えたり、能力を起動したりすることは適正な処理であるが、支払うことのできないコストを支払おうとすることは不適正な処理である。
- 118.7 プレイヤーが実際に支払うコストは、効果によって変更されたり減らされたりすることがある。コストのマナ部分がコスト減少効果によってまったくなくなった場合、{0}として扱う。そうして変更されたコストを支払うことは、元のコストを支払ったのと同じように扱う。
- 118.7a 一定量の不特定マナをコストから減少させる効果は、そのコストの不特定マナ部分にだけ影響する。そのコストの、色 マナや無色 マナの部分には影響を及ぼさない。
- 118.7b 一定量の色 マナや無色 マナがコストから減る場合、そのコストがそのタイプのマナを求めていなかったなら、コストからその量の不特定マナが減らされる。
- 118.7c 一定量の色 マナがコストから減る場合、その減る量がそのコストに含まれるその色のマナよりも多かったなら、その色のマナはなくなるまで減り、余剰分の不特定マナが減る。
- 118.7d 一定量の無色 マナがコストから減る場合、その減る量がそのコストに含まれる無色 マナよりも多かったなら、無色 マナはなくなるまで減り、余剰分の不特定マナが減る。
- 118.7e 混成マナ・シンボルで示されているある量のマナがコストから減る場合、そのコストを支払うプレイヤーはそのコスト減少が適用される時点でそのシンボルのうちいずれか半分を選ぶ(rule 601.2f 参照)。色 マナである半分を選んだ場合、その色のマナ1点を減らす。不特定マナである半分を選んだ場合、そこに示されている数の不特定マナを減らす。
- 118.7f ファイレクシア・マナ・シンボルで示されているマナがコストから減らされる場合、そのシンボルの色のマナ1点が減らされる。
- 118.7g 1個以上の氷雪マナ・シンボルで示されているある量のマナがコストから減らされる場合、そのコストはその量の不特定マナだけ減らされる。
- 118.8 呪文や能力の一部は追加コストを持つ。追加コストは、呪文のルール・テキストに記されているコスト、あるいは他の効果によって呪文や能力に適用されるコストであり、呪文のマナ・コストあるいは能力の起動コストを支払うのと同時にそのコントローラーが支払わなければならない。キーワードとして記される追加コストも存在する。rule 702 参照。
- 118.8a 追加コストは、唱えられる1つの呪文あるいは起動される1つの能力に複数適用されることがある。呪文や能力のコントローラーは、それらのコストを支払う意思を、rule 601.2b に基づいて宣言する。
- 118.8b 追加コストの一部は選択可能である。
- 118.8c 効果にプレイヤーが「可能ならば/if able」呪文を唱えるように記述されていた場合、その呪文が非公開領域にある何らかの値を持つカードを含む強制の追加コストを持っていたならば、その必要なカードがその領域に存在したとしてもその呪文を唱えることは強制されない。
- 118.8d 追加コストによって呪文のマナ・コストが変化することはなく、単にそれを唱えるために支払うコストが変化するだけである。呪文のマナ・コストを参照する呪文や能力は、その元の値を参照する。
- 118.9 代替コストを持つ呪文が存在する。代替コストは呪文の文章に記されているか、または他の効果によって適用されるコストで、そのコントローラーが呪文のマナ・コストを支払うのではなく支払うことができるコストのことである。代替コストは「あなたは[このオブジェクトの]マナ・コストを支払うのではなく[処理]してもよい/You may [action] rather than pay [this object's] mana cost」あるいは「あなたは[このオブジェクトを]そのマナ・コストを支払うことなく唱えてよい/You may cast [this object] without paying its mana cost.」と書かれている。キーワードとして記される代替コストも存在する。rule 702 参照。
- 118.9a 単一の呪文を唱えるに際しては、代替コストは1つしか適用できない。その呪文のコントローラーは、そのコストを支払う意思を、rule 601.2b に基づいて宣言する。
- 118.9b 代替コストは一般的に選択可能である。呪文を唱えることを認める効果は、特定の代替コストの支払いを必要とすることがある。
- 118.9c 代替コストによって呪文のマナ・コストが変化することはなく、単にそれを唱えるに際して支払うべきコストが変化するだけである。呪文のマナ・コストを参照する呪文や能力は、その元の値を参照する。
- 118.9d 呪文を唱えるために代替コストを支払う場合、その呪文に影響を及ぼす追加コストやコスト増加、コスト減少はその代替コストに対して適用される(rule 601.2f 参照)。
- 118.10 コストの支払いは、1つの呪文、能力、効果に対してしか適用できない。たとえば、プレイヤーはクリーチャー1体だけを生け贄に捧げることで、2つのパーマネントがそれぞれ持つ、コストにクリーチャー1体を生け贄に捧げなければならない起動型能力を起動することはできない。また、呪文や能力の解決は、効果の一部が他の呪文や能力のコストとして求められていることと同じであっても、そのコストを支払ったことにはならない。
- 118.11 コストを支払うための処理は、効果によって修整されることがある。その結果、実際の処理が表記されている内容と一致しなくても、そのコストは支払われたものとして扱う。
- 118.12 呪文や起動型能力、誘発型能力の中に、「[ある処理]する。[[[プレイヤー]]が][そうした/しなかった/できない]なら、[[[効果]]]/[Do something]. If [a player] [does, doesn't or can't], [effect]」、あるいは「[[[プレイヤー]]は][ある処理]してもよい。[そのプレイヤーが][そうした/しなかった/できない]なら、[[[効果]]]/[A player] may [do something]. If [that player] [does, doesn't, or can't], [effect]」というものがある。この場合の[ある処理]はコストであり、呪文や能力の解決時に支払う。「[そうした(しなかった)]なら」という節は、そのプレイヤーがその選択的コストを支払うことを選んだり、あるいは選択的でないコストを支払い始めたりしたかどうかをチェックする。実際にどのようなイベントが発生したかは問わない。
- 118.12a カードの中には「[あるプレイヤーが別の処理]しないかぎり、[処理]する/[Do something] unless [A player does something else]」と書かれているものがある。これは「[あるプレイヤーは別の処理]してもよい。そうしないなら、[処理]する/[A player may do something else]. If [that player doesn't], [do something]」というのと同じ意味である。
- 118.12b 効果の中にはプレイヤーに領域から探すかどうかを選ばせ、その領域で見つけたカードに追加の処理を行わせ、その後に「[[[プレイヤー]]が]そうしたなら/If [a player] does」節が続くものがある。この節はプレイヤーが探すことを選んだかどうかをチェックするものであり、そのプレイヤーが追加の処理を行なったかどうかを参照するものではない。
- 118.13 コストの中には、混成マナ・シンボルやファイレクシア・マナ・シンボルなど、複数の方法で支払うことができるマナ・シンボルを含むものがある。
- 118.13a 呪文のマナ・コストや起動型能力の起動コストに複数の方法で支払うことができるマナ・シンボルが含まれている場合、そのシンボルの分を支払う方法の選択は、それのコントローラーがその呪文や能力の提示に際して行う(rule 601.2b 参照)。
- 118.13b 呪文や能力の解決中に支払われるコストに複数の方法で支払うことができるマナ・シンボルが含まれている場合、そのコストを支払う直前に、そのコストを支払うプレイヤーがそのシンボルの分を支払う方法を選ぶ。
- 118.13c 特別な処理に伴うコストに複数の方法で支払うことができるマナ・シンボルが含まれている場合、そのコストを支払う直前に、その特別な処理を行うプレイヤーがそのシンボルの分を支払う方法を選ぶ。
- 118.14 コストを支払うために「任意のタイプのマナを支払ってもよい/mana of any type can be spent」という効果が存在する。これは、そのプレイヤーはコストを支払うために、マナを無色や任意の色であるかのように 支払ってもよいということを意味する。その効果がプレイヤーに呪文を唱えることも許可していたなら、この効果はそのプレイヤーがそれにより呪文を唱えるために支払うマナにのみ適用される。rule 609.4b 参照。
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