ドミナリア

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*[[イクサラン]]から両面[[トークン・カード]]に変更されていた[[フライデー・ナイト・マジック]]の[[フライデー・ナイト・マジック・プロモーション・カード|プロモーション・カード]]が、通常のマジックのカードのプロモに戻った<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0030287/ 『ドミナリア』にてトークンでないFNMプロモが戻ってきます](News 2018年2月5日)</ref>。イラストはリリース中のセットに収録されているものと同一な代わりに、特殊な枠のデザインの[[プレミアム・カード]]となっている。
 
*[[イクサラン]]から両面[[トークン・カード]]に変更されていた[[フライデー・ナイト・マジック]]の[[フライデー・ナイト・マジック・プロモーション・カード|プロモーション・カード]]が、通常のマジックのカードのプロモに戻った<ref>[http://mtg-jp.com/publicity/0030287/ 『ドミナリア』にてトークンでないFNMプロモが戻ってきます](News 2018年2月5日)</ref>。イラストはリリース中のセットに収録されているものと同一な代わりに、特殊な枠のデザインの[[プレミアム・カード]]となっている。
 
*新フォーマット、『[[ブロール]]』が設立された。
 
*新フォーマット、『[[ブロール]]』が設立された。
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==エキスパンション・シンボル==
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ドミナリアでは[[コモン]]のシンボルカラーが従来の黒塗りでなく白塗りで印刷されており、[[アンコモン]](銀色)と非常に見分けがつきにくいという声が多数寄せられた。特に、25周年という区切りに合わせて多くの変更点(上記参照)が生じたタイミングであった事もあり、「これがコモンカラーの新たなデフォルトになるのでは」との危惧・批判も少なからず見られた。変更の理由は、ドミナリアと同じく盾をモチーフとした[[ダークスティール]]の[[エキスパンション・シンボル]]が相似しており、カードサイズに縮小すると余計に判別が付きにくくなるのを考慮し、片方(ドミナリア)を別の色にする事で解決を図ったというもの<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-dominaria-part-1-2018-05-14/ ODDS & ENDS: DOMINARIA, PART 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030568/ こぼれ話:『ドミナリア』 その1]( Making Magic [[2018年]]5月14日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。実際、直後の[[バトルボンド]]や[[基本セット2019]]以降は元の黒塗りへと戻されている。
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*「白色と銀色の区別がつきにくい」という点で、かつての[[エクソダス]]や、[[新枠]]変更の際にアーティファクト・カードと[[白]]のカードの間で生じた要望を思い起こさせる事例である。(→[[アーティファクト#その他|参照]])
  
 
==カードに隠された歴史==
 
==カードに隠された歴史==

2018年8月22日 (水) 22:54時点における版

ドミナリア/Dominaria
シンボル ベナリア/Benaliaの盾
略号 DOM
コードネーム Soup
発売日 2018年4月27日
セット枚数 全269+11種類

ドミナリア/Dominariaは、スタンダードフォーマット用のエキスパンション2018年4月27日発売。キャッチコピーは「伝説の結集/Gather Legends」。

目次

概要

マジック:ザ・ギャザリング初期のストーリーの中心だった次元/Planeであり、(単一次元を舞台とするセットでは)時のらせんブロック以来となるドミナリア/Dominariaを舞台とする。時代設定は大修復/The Mendingから60年後の4560AR[1]ゲートウォッチ/The Gatewatch達はニコル・ボーラス/Nicol Bolas敗れプレインズウォーカー/Planeswalkerの集まりは瓦解してしまう。しかしドミナリアではリリアナ・ヴェス/Liliana Vessの最後の標的たるベルゼンロック/Belzenlok陰謀団/The Cabalを率い、世界を支配しようとしていた。ドミナリアの長い歴史の生き証人ジョイラ/Jhoiraは陰謀団に対抗するため、新古の英雄たちを新生したウェザーライト/Weatherlightへと集結させる。

テーマは「歴史」。波瀾万丈のドミナリア史を構成する要素として、特に「伝説」にスポットライトが当てられている。神河ブロック以来となるアンコモン伝説のクリーチャーが収録されているほか、ブースターパックには必ず1枚以上の伝説のクリーチャー・カードが封入されている。(→変則的な稀少度

過去のストーリーの決定的瞬間を切り取った伝説のソーサリーは、伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーコントロールしていないと唱えられないが、強力無比な効果を持つ。

新たなエンチャント・タイプとして英雄譚が登場。物語を読み進めるように1ターン毎に効果が変化する。

特性として伝説、アーティファクト、英雄譚をまとめて参照するルール用語、歴史的が登場した。

再録メカニズムとしてキッカーが収録されている。また既存のメカニズムの新しい形として「[性質]からの呪禁」や「[性質]クリーチャーに装備」などが登場した。

新たなクリーチャー・タイプは登場しないが、ファンガスホマリッドジンスラルなどドミナリア特有のクリーチャーの新規カードが登場している。またゴブリン、ファンガスと苗木ウィザード部族カードが目立って収録されている。

ドミナリアでの変更点

ドミナリア発売に合わせて、セットのリリース形態、総合ルールルール文章テンプレート、ロゴやカードの枠のデザイン、プロモーション・カードの仕様、新公式フォーマットの設立など、非常に多岐にわたる変更が行われた。なお、新カード枠や新テンプレートはドミナリア発売に先駆けエルフvs発明者から使われている。

エキスパンション・シンボル

ドミナリアではコモンのシンボルカラーが従来の黒塗りでなく白塗りで印刷されており、アンコモン(銀色)と非常に見分けがつきにくいという声が多数寄せられた。特に、25周年という区切りに合わせて多くの変更点(上記参照)が生じたタイミングであった事もあり、「これがコモンカラーの新たなデフォルトになるのでは」との危惧・批判も少なからず見られた。変更の理由は、ドミナリアと同じく盾をモチーフとしたダークスティールエキスパンション・シンボルが相似しており、カードサイズに縮小すると余計に判別が付きにくくなるのを考慮し、片方(ドミナリア)を別の色にする事で解決を図ったというもの[5]。実際、直後のバトルボンド基本セット2019以降は元の黒塗りへと戻されている。

  • 「白色と銀色の区別がつきにくい」という点で、かつてのエクソダスや、新枠変更の際にアーティファクト・カードとのカードの間で生じた要望を思い起こさせる事例である。(→参照

カードに隠された歴史

収録されたカードのカード名フレイバー・テキスト、あるいはメカニズムには、ドミナリアを扱ったカード・セットのセット名が散りばめられている。

セット名(カード名 フレイバー・テキスト
アルファ
胞子冠サリッド/Sporecrown Thallid
"The identifying ornamental growths of alpha thallids may be hereditary, or catalyzed by some chemical signal."
「サリッドのリーダーを特徴付ける装飾的な器官は、遺伝性のものかもしれないし、何らかの化学信号による触媒作用かもしれない。」
――サーペイディア諸帝国史、第三巻
ベータリバイズド
パーディック山の放浪者/Pardic Wanderer
"To the head of Archaeological Findings: The excavation schedule at dig site 93-beta must be revised. Part of the site has walked off."
—Tolarian field dispatch
「遺跡調査責任者へ。掘削現場93ベータの発掘予定は変更する。現場の一部が立ち去ってしまった。」
――トレイリアの現場指令
アンリミテッドインベイジョン
ネズミの群棲/Rat Colony
Wreckage from the Phyrexian Invasion provided the rats with a seemingly unlimited number of breeding grounds.
ファイレクシアの侵攻で破壊された残骸が、ネズミの無制限な繁殖場所になっている。
アンティキティー
アンティキティー戦争/The Antiquities Warなど)
-
レジェンド
白熱の一撃/Fervent Strike
"The flame paints a bright wheel on the sky, then shifts into a stabbing spark. The enemy falls; the smoke of victory rises."
—"Legends of the Firedancer"
「炎は天空に鮮やかな輪を描くと、突き通す閃光へと変わった。敵は滅びた。昇る煙が勝利を告げていた。」
――「火踊りの伝説」
ザ・ダーク
臓腑抜き/Eviscerate
"Fear the dark if you must, but don't mistake sunlight for safety."
—Josu Vess
「暗闇を恐れるのはいいが、陽光を安全と勘違いしない方がいい。」
――ジョス・ヴェス
フォールン・エンパイア
抜去/Divest
Flittersprites collect unusually valuable things: coins of fallen empires, baby teeth, and memories of treasured names.
瞬動スプライトは特に価値のあるものを集める。失われた帝国のコイン、赤ん坊の歯、大切な名前の思い出などだ。
クロニクル
永遠の大魔道師、ジョダー/Jodah, Archmage Eternal
"Chronicles across the ages describe Jodah. They likely refer not to one mage, but to a family or an arcane title."
—Arkol, Argivian scholar
「数々の年代記が長年にわたってジョダーという名を記している。これはおそらく一人の魔道士ではなく、家系の名か秘儀的な称号なのであろう。」
――アルガイヴの学者、アルコル
アイスエイジ
氷結/Deep Freezeなど)
For cryomancers, studying the Ice Age isn't just an academic exercise.
冷術師にとって氷河期の研究は、単なる学問上の問題ではない。
アライアンス
マンモスグモ/Mammoth Spider
Most spiders of Llanowar disdain elvish alliances. No elf has as many beautiful eyes or as many strong arms.
ラノワールのクモはたいていエルフの仲間を見下している。美しい目も強い腕も、エルフには少ししかないからだ。
ミラージュ
ハルシオンの目撃者、エヴラ/Evra, Halcyon Witness
"Light from the Null Moon took form—a mirage made real, alone in grandeur, isolated in a world that once had been its own."
—Fall of the Thran
「虚月の光が形になった。幻を現実に、ただ独り気高く、かつて自身のものであった世界に閉じ込められていた。」
――スランの崩落
ビジョンズ
モックス・アンバー/Mox Amber
A moment in time made tangible, it has the power to realize epic visions.
瞬間が物質化したもので、壮大なビジョンを現実のものにする力がある。
ウェザーライト
ウェザーライト/Weatherlightなど)
-
エクソダス
エイヴンの歩哨/Aven Sentry
"My flock flew from a distant continent ruined by cataclysm and war. Benalia gave us shelter to end our exodus."
「私の群れは大変動と戦争で廃墟となった遠い大陸から飛んできました。ベナリアは私たちに避難所を与え、放浪生活を終わらせてくれました。」
ポータル・セカンドエイジ
魔術師の反駁/Wizard's Retort
"The second mage learned to dissipate blasts of lightning. Threat and response: thus did the study of magic progress."
—Naban, dean of iteration
「もう一人の魔道士は稲妻破を霧消させることを学んだ。脅威と対応。これによって魔法の研究は進歩してきたのだ。」
――反復の学部長、ナバン
ウルザズ・サーガ
英雄譚(Saga)
-
ウルザズ・レガシー
シッセイの後裔、シャナ/Shanna, Sisay's Legacy
-
ウルザズ・デスティニー
呪われし者、アルヴァード/Arvad the Cursed
"I won't abandon the Weatherlight. My destiny is to serve at Jhoira's side. This ‘illness' means I must trust my faith more and myself less."
「私は決してウェザーライトを見捨てない。ジョイラの傍で仕えるのが私の宿命なのだ。この『病気』は、自分自身よりも自分の信念を頼るべきだということに他ならない。」
ネメシス
封じ込め/Seal Away
An ancient nemesis rendered harmless long ago.
古代の巨悪も無害な存在となって久しい。
プロフェシーアポカリプス
猛り狂い/Run Amok
Keld faced an apocalypse to fulfill a dire prophecy. Now Keldons have nothing left to believe in except themselves.
ケルドに終末が訪れた。恐ろしい予言が成就したのだ。今やケルド人には、自分たち自身以外には頼れるものがない。
プレーンシフト
航海士のコンパス/Navigator's Compass
The Weatherlight can no longer planeshift, but it can traverse Dominaria with ease.
ウェザーライトは次元転換はできなくなったが、ドミナリア中を軽く飛び回ることはできる。
オデッセイ
冒険の衝動/Adventurous Impulse
Every odyssey begins with a single step.
どの大冒険にも最初の一歩がある。
トーメント
チェイナーの苦悩/Chainer's Tormentなど)
-
ジャッジメント
胞子の大群/Spore Swarm
As the irrepressible power of a dormant Multani courses through Yavimaya, the forest passes judgment on travelers and natives alike. Only the fungus prospers.
眠りについたムルタニの抑制不能な力がヤヴィマヤ中に広がると、森は外来者にも原生者にも厳しい場所となり、キノコ類のみが繁栄した。
オンスロート
野生の猛攻/Wild Onslaught
-
レギオン
放射稲妻/Radiating Lightning
As the Cabal legions pushed into Shiv, they learned not to stand so close together.
シヴに入り込んだ陰謀団の軍団は、互いに近寄り過ぎるとまずいことを知った。
スカージ
クルーグの災い魔、トラクソス/Traxos, Scourge of Kroog
-
時のらせん次元の混乱
カーンの経時隔離/Karn's Temporal Sundering
Centuries ago, a quest to harness time became a spiral into chaos.
数世紀前、時の制御という試みがらせんを混乱に変えた。
未来予知
総将軍ラーダ/Grand Warlord Radhaなど)
"The future is my gift to Keld."
「未来こそが、私からケルドへの贈り物なのだ。」
マジック・オリジン
ラト=ナムの賢人/Sage of Lat-Nam
Though it was laid to waste by the brothers, many schools of magic trace their origins to the College of Lat-Nam, including the first Tolarian Academy.
兄弟による被害があったものの、魔法を教える学校の多くはその起源をラト=ナム大学に遡ることができる。元々のトレイリアのアカデミーも例外ではない。

リリース・ノート流出事件

ドミナリアのプレビュー開始前の2018年3月8日(マスターズ25thのリリース・ノート正式公開日)に、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの簡体中国語版公式サイトで、ドミナリアの繁体中国語版リリース・ノートが誤ってアップロードされてしまうという事件が起こってしまった。

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社はこの事件を認めた上で、予定より早い3月8日(日本時間3月9日)に全言語のリリース・ノートを正式公開し、プレビュー・シーズンの内容を一部変更することが発表された[6]

イベント

マジック初心者体験会

2018年4月14、15日に開催された。発売に先駆けてラノワールのエルフ/Llanowar Elvesのプロモーション・カードが配布された。

プレリリース

2018年4月21日、22日に開催された。参加した各プレイヤーはプレリリース・パックを受け取り、40枚以上のシールドデッキを作り対戦する。プレリリース・パックには

が含まれる。

また、プレリリースに参加したプレイヤーのみ、当日に予約した商品とBOX特典カードを受け取れる事ができる(もちろんこれらのカードはプレリリースでは使用できない)。

ドラフト・ウィークエンド

2018年4月28日、29日に行われた。プロモーション・カードとしてランプのジン、ザヒード/Zahid, Djinn of the Lampが配布された。

マジック・リーグ

2018年4月30日より行われる。プロモーション・カードとしてザルファーの虚空/Zhalfirin Voidが配布される。

スタンダード・ショーダウン

2018年5月6日より行われる。

プロツアー

2018年6月1~3日にアメリカ、リッチモンド州で開催。(→プロツアー「ドミナリア」

ストアチャンピオンシップ

2018年6月30日~7月1日の間に開催される。

構築済みデッキ

プレインズウォーカーデッキ

パッケージ・イラスト

注目のストーリー

  1. 壊れた絆/Broken Bond
  2. 最後の別れ/Final Parting
  3. 意趣返し/Settle the Score
  4. ボーラスの手中/In Bolas's Clutches

公式特集ページ

製品情報

開発コラム

Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。

Play Design - プレイ・デザイン・チームによるコラム。

Dominaria Card of the Day - 背景世界の面からドミナリアのカードをプレビューするコラム。

その他。

背景設定

Kelly DiggesEthan Fleischerによるドミナリアの設定に関するPodcast。

広報

動画

マジック:ザ・ギャザリングYoutube公式チャンネル

脚注

  1. The Art of Magic: the Gathering Dominaria
  2. 変身2.0(Making Magic 2016年6月12日)
  3. 新たな旗のもとで(News 2017年10月8日 Matt Cavotta著)
  4. 『ドミナリア』にてトークンでないFNMプロモが戻ってきます(News 2018年2月5日)
  5. ODDS & ENDS: DOMINARIA, PART 1/こぼれ話:『ドミナリア』 その1( Making Magic 2018年5月14日 Mark Rosewater著)
  6. Dominaria Leak/『ドミナリア』のリークについてのお知らせ(News 2018年3月8日 Blake Rasmussen著)

参考

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