カード名
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カード名/Nameとはオブジェクトが持つ特性の1つであり、そのオブジェクトを表す言葉のことである。単に名前と記述されることもある。
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ルール
カードのカード名は、カードの左上に書かれている。
カードのカード名は、何語版であるかにかかわらず、常にその英語名であるとして扱う。英語でのカード名が同じならば、他の言語でカード名が異なっていたとしても、それらは同じカード名である。英語名が異なるならば、他の言語でカード名が同じだったとしても、それらは違うカード名である。
- ポータル三国志収録版の日本語版の新野の火計/Burning of Xinyeは、誤ってカード名が「燎原の火」と印刷されてしまっているが、英語版のカード名は「Burning of Xinye」なので、日本語版のカードも燎原の火/Wildfireではなく新野の火計として扱われる。
- ポータル収録版の日本語版の消耗/Exhaustionは、後のウルザズ・サーガで「疲労困憊」と印刷されてしまっているが、英語版のカード名は「Exhaustion」と同じである。その結果、先に収録された消耗の方が疲労困憊と同じ扱いになった。
1つのオブジェクトが複数のカード名を持つこともある(分割カード)。逆に、オブジェクトがカード名を持たないこともある(変異など)。
トークンのカード名は、トークンを生成する効果が決定する。カード名が明示されている場合は、そのカード名を用いる。特に定められていない場合は、トークン生成効果が指定したサブタイプと同じである。詳細についてはトークンの項も参照。
- トークンのカード名を指定しているものには、カルドラの兜/Helm of Kaldraや金箔付け/Gildなどがある(→トークン一覧)。また、何かのコピー・トークンを生成する場合もコピー元のカード名を用いる。
- サブタイプを元にカード名を決定する場合、トークンを生成する呪文・能力に対する文章変更効果の影響を受け得る。例えば、急報/Raise the Alarmがスタックにある間に、人工進化/Artificial Evolutionで兵士をウィザードに書き換えた場合、生成されるトークンのカード名は「兵士/Soldier」ではなく「ウィザード/Wizard」になる。
イベント規定によって、特定のフォーマットにおいて使えるカードは、そのフォーマットで使用できるセットのカードと、それと同名のカードだけと定められている。古いカード・セットのカードでも、スタンダードで使用可能なセットに同名のカードがあれば、そのカードを使用することができる。どのセットのカードであっても、ルール文章は最新のオラクルが書かれているものとして扱う。
- 銀枠の場合はこのルールは適用されない。実際にそのカードに印刷されている文章に基づいて処理する。そのため同じ名前のカードであっても効果が異なる場合があり得る[1]。実際にUnstableでは、同じカード名で異なるルール文章を持つカードが何種類も登場している[2]。
カード名の参照
オブジェクトのルール文章中にそのオブジェクト自身のカード名が書いてあった場合、それは「そのオブジェクト自身」を指している。オブジェクトのカード名が変更された場合でも、変わらずそのオブジェクトを指す。同名の他のオブジェクトを含めて指す場合は「~という名前の/named ...」と表記される。
クリーチャー — 狼(Wolf)
森林群れの狼は、あなたがコントロールする他の《森林群れの狼/Timberpack Wolf》という名前のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。
2/2- 例:立ちはだかる影/Looming Shadeの「立ちはだかる影は…修整を受ける」という能力では、修整を受けるのは能力の発生源である立ちはだかる影自身のみである。他の「立ちはだかる影」というカード名のクリーチャーが修整を受けることはない。
あるオブジェクトAの能力が、そのオブジェクトA自身のカード名が書かれた能力をいずれかのオブジェクトBに与える場合、そのカード名が指しているのはオブジェクトAである。同名の他のオブジェクトやオブジェクトBを指しているわけではない。
エンチャント
あなたがコントロールするトークンでないクリーチャーが1体死亡するたび、排水路の汚濁の上にスライム(slime)・カウンターを1個置く。その後、「このクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ、排水路の汚濁の上に置かれているスライム・カウンターの数に等しい。」を持つ緑のウーズ(Ooze)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
- 例:排水路の汚濁/Gutter Grimeの能力で生成されたトークンは、そのトークンを生成した排水路の汚濁に置かれたスライム・カウンターのみを数える。他の「排水路の汚濁」というカード名のパーマネントは参照しない。
そのオブジェクト自身をカード名で参照している能力をカード名の異なるオブジェクトが得た場合、得られた能力に含まれる、前者のカードを参照するために用いられている前者のカード名は、すべて後者のカード名であるとして扱う。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
(青):クリーチャー1体を対象とする。水銀の精霊はターン終了時まで、それが持つすべての起動型能力を得る。(そのクリーチャーの名前を使う能力がある場合、代わりにこのクリーチャーの名前を使う。)
あなたは水銀の精霊の能力の起動コストを支払うのに、青マナがどの色マナでもあるかのように支払ってよい。
- 例:水銀の精霊/Quicksilver Elementalが立ちはだかる影/Looming Shadeの能力を得た場合、「立ちはだかる影はターン終了時まで…」を「水銀の精霊はターン終了時まで…」と読み替える。
オブジェクトのカード名以外の特性が変更されても、カード名や、ルール文章中のカード名を示す部分が変更されることはない。
- 例:島/Islandに対して幻覚/Mind Bendを使用し、土地タイプを島から山に書き換えたとしても、カード名は「島/Island」のままである。
- サブタイプを元にカード名が決定されたトークンが、戦場に出た後にそのサブタイプを変更されたとしても、そのカード名は変更されない。
カード名を参照する場合、英語版でのカード名を基準にチェックされる。英語名が等しければ、他の言語でカード名が異なってもカード名は等しいと見なされ、逆に英語名が異なれば、他の言語でカード名が等しくてもカード名は異なると見なされる。
- 新野の火計/Burning of Xinyeの日本語版ではカード名が「燎原の火」と印刷されているが、英語版のカード名は「Burning of Xinye」なので、日本語版のカードも燎原の火/Wildfireではなく新野の火計として扱われる。
- Splintering Windが出す裂片(Splinter)・トークンに撲滅/Eradicateが打たれると、墓地や手札、ライブラリーにある木っ端みじん/Splinterが追放される。
点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniterなどの、いわゆる「二つ名」がついている伝説のカードにおいて、ルール文章で「デアリガズ」と個人名の部分だけ書かれる(省略される)場合がある(カード画像)。この場合、省略部分にはそのカードのカード名が省略されずに書かれているものとして扱う。
- 以前はルール文章に2回以上そのカード名が現れる場合のみ省略できるという制約があったが、2013年7月13日の総合ルール更新で撤廃され、1回しか現れない場合も省略できるようになった。
- かつて黎明期には、二つ名を持たないにも関わらずカード名が省略されて印刷されているものも存在した。一例として、リミテッド・エディション〜リバイズドの機械仕掛けの獣/Clockwork Beastのルール文章では「Clockwork Beast」という正式なカード名は一度も登場せず、一貫して単に「Beast」とだけ記述されている(カード画像)。当然、現在ではオラクル更新によって適切な記述に改められている。
カード名の指定
「カード名を1つ選ぶ/Choose a card name」という効果では、マジックに存在するカードのカード名しか選べない。マジックで「カード」といえば、「マジックに存在するカード」しか指さないためである。(→カード、CR:108.2を参照)
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
翻弄する魔道士が戦場に出るに際し、土地でないカード名を1つ選ぶ。
選ばれた名前を持つ呪文は唱えられない。
- 同名のカードが存在しない限り、トークンのカード名を選ぶことはできない。(CR:201.3)
- 分割カードのカード名を選ぶ場合、いずれかの半分のカード名を選ぶ。両方の半分のカード名は選べない。
- 反転カード/両面カード/合体カードのカード名を選ぶ場合、反転前後/第1面・第2面、合体後のどちら側のカード名を選んでもよい。
- 効果が特性を指定していた場合、オラクルでその特性を持ったカード名を選ばなければならない。上述の反転カード、両面カードにおいては、選ぶ半分や面のカード名がその特性と合致していればよい。分割カードの場合は、分割カードがスタック以外の領域にある場合の原則に従い、カード全体の特性を見て指定された特性と合致するかどうか判定する。
- 宣言するカード名の言語は問われないが、日本の大会でなら、英語か日本語で宣言することが望ましいだろう。
- カード名の宣言は正確であることが望ましい。しかし完全なカード名が示されてなくとも、カード1種のみを特定できるだけの情報が示されたのならばそのカード名が示されたとみなされ、省略や間違いも容認される[3]。マジックはカード名の記憶ゲームではないためである。このときジャッジや対戦相手は、示された情報だけでは1種に特定できないと判断したならば特定できるだけの追加の情報を求めなくてはならない。
- カラデシュまでの文章では「カード名1つを指定する/Name a card」と書かれてきたが、アモンケットで英語のテンプレートが変更された事に合わせ、日本語の文章も「カード名1つを選ぶ/Choose a card name」に変更された。これらに機能上の違いはない。
旧ルール
- かつては分割カードのカード名の指定の際、両方のカード名を選ぶことができた。選んだ2つのカード名のうち一方でも持っていれば、オブジェクトは「選んだカード名を持つ」と判定するルールとなっていたが、2013年5月のドラゴンの迷路発売に際する総合ルール更新で現在のルールになった[4]。分割カードの項も参照。
- かつてはカード名の指定の際、「プレイしているフォーマットに存在するカードでなければならない」という制限が存在したが、2018年10月のラヴニカのギルド発売に際する総合ルール更新でこの制限は廃止された[5]。
日本語版のカード名
日本語のカード名は、現在まで「初めて日本語版が印刷された時のカード名」を正式名称として扱っている。『MicroProse版マジック:ザ・ギャザリング』や『デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ』シリーズなどのコンピューターゲームで日本語訳が充てられることがあるが、実際に印刷される際の日本語カード名とは異なる場合がある(新たな芽吹き/Regrowthのように踏襲する場合もある)。また、Gathererやその他マジック関係者が提供するカードリスト(日本公式ウェブサイト、MJMJ.infoなど)で、印刷されたカードとは異なる日本語名で記されている場合があるが、この場合も告知がない限り印刷されたカード名が正式名称として扱われる。
- タカラトミー公式サイトでは、野リンゴの群勢/Crabapple Cohortの「蟹リンゴの群勢」、コルフェノールの若木/Sapling of Colfenorの「コルフェノールの苗」などといった誤記が見られた。
カード名の誤植に対する方針
以前は、カード名に誤植や誤訳があったとしても、他のカードと重複しない限り変更しない方針が採られてきた。以下はその例である。
- 幻影のケンタウロス/Phantom Centaur - カード名とクリーチャー・タイプにおいて「ケンタウルス」ではなく「ケンタウロス」と誤訳されたが、訂正されたのはクリーチャー・タイプのみであった。
ミラディン包囲戦以降は、他の既存の日本語訳と明らかに異なるものや、サイクルなどの一貫性に欠けるものに対しては訂正する方針が見受けられるようになった。以下はその例である。
- ヴィダルケンの注入者/Vedalken Infuser - 「ヴェイダルケンの注入者」と、クリーチャー・タイプのヴィダルケンとは異なる訳語になっていたが、誤植として訂正された。
- 燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage - サイクルの他のカードが「祭殿」なのに対してこれだけ「祭壇」と訳されていたが、誤植として訂正された。
- 掘葬の儀式/Unburial Rites - 初出時は「堀葬の儀式」だったが、再録にあたり「掘葬の儀式」に変更された。
日本語カード名の重複については、混乱を防ぐためカード名を変更する措置が採られている。基本的には後から登場したカードのカード名を変更する(例:ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat)が、ギルド門侵犯においては先に登場したカードのカード名が変更されている(→爆弾部隊/Bomber Corps、爆弾兵団/Bomb Squad)。
- 「先に登場したカードの日本語カード名を変更する」前例はギルド門侵犯のケースしか存在しないため、今後も同方針が採用されるかどうかは不明である。
カード名の読みの方針
神河物語以降、カード名にふりがな(ルビ)が振られるようになった。神河物語より前の一部のカードに関しても、タカラトミーやウィザーズ社の日本公式サイトのカードリストに読みが掲載されている。
以前は、同じカード名でもセットによってふりがなが異なる場合があった(例:疫病風/Plague Windの「えきびょうふう」と「えきびょうかぜ」)が、近年は1種類に統一されつつあり、基本セット2014では再録カードに対してふりがなの訂正が出されている。
- 雑誌の記事や『デュエル・マスターズ』などのコミックでも独自のふりがなが振られることがある。
その他
- 以前の総合ルールでは「Name」の訳語は「名前」であったが、基本セット2010で現在の訳に変更された。前述の通りトークンも持つ特性なので、やや奇妙な訳となった。ルール文章でも、「選ばれた名前を持つカード/card with the chosen name」と文章に合わせて意訳されることが多い。
- 同じカード名は1度しか使えないため、開発部ではカード名を貴重な資源とみなしている。公式コラムなどでは、命名に関する逸話や開発方針がたびたび語られている。
- 汎用的な効果のカードについては、将来の再録に備え、シンプルかつどの世界観で再録しても違和感のないカード名に設定されることが多い(発射/Open Fireなど[6])。土地、特に多色地形において顕著であり、ドミナリア/Dominariaの固有名詞を含めてしまったがゆえにエキスパンションで再録させづらくなってしまったペインランドサイクルなどからの教訓である[7]。
- 1単語などの短くシンプルな名前は特に重宝されるため、細心の注意が払われる。
- オデッセイの開発当時、「Disarm」というカード名のカードが存在したが、将来の印象的なカードのために温存されることになり、代わりにねじれの光/Ray of Distortionと名付けられた[8]。(→武装解除/Disarm)
- 銀枠にはErase (Not the Urza's Legacy One)なんてカードもある。汎用性に富んだ「消去/Erase」系の単語をジョーク・セットなんぞで浪費する訳にはいかない、というネタである。
- 分割カードには命名規則が存在する。詳細は分割カード#カード名の項を参照。
脚注
- ↑ Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT/『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集(News 2017年11月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ Unstable Variants/『Unstable』の変種カード(News 2017年12月6日 Wizards of the Coast著)
- ↑ マジック・イベント規定 - 3.6 カードの特定と解釈
- ↑ Dragon's Maze Update Bulletin(Feature 2013年4月25日 Matt Tabak著)
- ↑ Guilds of Ravnica Comprehensive Rules Changes(News 2018年9月28日 Eli Shiffrin著)
- ↑ The M-Files: Hour of Devastation, Part 2/Mファイル『破滅の刻』編・パート2(Play Design 2017年7月21日 Melissa DeTora著)
- ↑ A Rainbow of Pain(Latest Developments 2005年7月15日 Aaron Forsythe著)
- ↑ Card of the Day - August, 2002(Feature 2002年8月1日 WotC著)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 2 カードの部分
- 201 名前
- 201.1 カードの名前は、その左上隅に記されている。
- 201.2 カードの名前は、何語版であるかにかかわらず、常にその英語名であるとして扱う。
- 201.2a 2つ以上のオブジェクトが1つ以上の共通する名前を持っている場合、それらのうち1つ以上が別の名前を持っていたとしても、それらは同じ名前を持つ。名前を持たないオブジェクトは、名前を持たないそれ以外のオブジェクトも含む、どのオブジェクトとも同じ名前を持つことはない。
- 201.2b 呪文や能力の中に、名前の異なる複数のオブジェクトに言及するものがある。それらのオブジェクトは、そのそれぞれが1つ以上の名前を持ち、グループ内のどの2つのオブジェクトも共通の名前を持たない場合にのみ、それらは名前の異なるオブジェクトである。
- 201.2c 呪文や能力の中に、あるオブジェクトが他のオブジェクトやオブジェクト群と異なる名前を持つかどうかを見るものがある。1つ目のオブジェクトが1つ以上の名前を持ち、他のオブジェクトのどれとも共通する名前を持っていない場合、他のオブジェクトの中に名前を持たないものがあったとしても、その1つ目のオブジェクトは他のオブジェクト(群)と異なる名前を持つ。1つ目のオブジェクトが名前を持たない場合、他のオブジェクトがそれぞれ名前を持っていたとしても、それは他のオブジェクトと異なる名前を持つとは言わない。
- 201.3 異なる英語名を持つカードの中で、同一の英語名を持つかのように扱われるカードが存在する。この性質を持つカードの組は、互換性のある名前を持つ。
- 201.4 効果によってプレイヤーが名前1つを選ぶ場合、そのプレイヤーはオラクルに存在するカードの名前を選ばなければならない(rule 108.1 参照)。プレイヤーは、カードの名前でないトークンの名前を指定することはできない。
- 201.4a プレイヤーが特定の特性を持つ名前1つを選ぶよう指示された場合、そのプレイヤーはオラクルのテキストがそれらの特性と一致するカードの名前を選ばなければならない(rule 108.1 参照)。
- 201.4b 分割カードを選びたい場合、両方ではなく、そのどちらか半分の名前を指定しなければならない(rule 709 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたってはその半分の特性を用いる。
- 201.4c 反転カードの反転状態での名前を選びたい場合、そうしてもよい(rule 710 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたっては反転した特性によって修整されたそのカードの特性を用いる。
- 201.4d 両面カードの第2面の名前を選びたい場合、そうしてもよい(rule 712 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたっては第2面の特性だけを用いる。
- 201.4e 合体カードの合体後の第2面の名前を選びたい場合、そうしてもよい(rule 713 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたっては合体した第2面の特性だけを用いる。
- 201.4f プレイヤーが当事者カードの代替の名前を選びたい場合、そうしてもよい(rule 715 参照)。特定の特性の名前を選ぶように指示された場合、その名前を選べるかどうか判断するにあたっては代替の特性によって修整されたそのカードの特性を用いる。
- 201.4g 一部のカードは互換の名前(rule 201.3 参照)を持つ。ゲーム上のあらゆる点で、それらのカードは同一の名前を持つ。プレイヤーが互換の名前を持つカードの名前を選ぶ場合、それらのカードそれぞれの名前が選ばれる。
- 201.5 文章中で名前を用いてそのオブジェクトが参照されていた場合、それはその特定のオブジェクトだけを指す。たとえ名前が何らかの効果によって変更されていてもそうであるし、同名の他のオブジェクトは示さない。
- 201.5a 能力の効果が他の能力をオブジェクトに得させ、またその得た能力が元の能力の発生源を名前で参照していた場合、その名前で示されるのはその能力を得させた能力を持つオブジェクト自身だけである。その2つ目の能力が1つ目の能力の発生源以外で同じ名前を持つオブジェクトを指すことはない。ただし、この2つ目の能力が1つ目の能力の発生源を異なる公開領域に移動させた場合、その名前はその発生源が新しい領域でなったオブジェクトだけを指す。この規定は2つ目の能力が新しいオブジェクトにコピーされた場合にも適用される。
- 201.5b そのオブジェクト自身を名前で参照している能力を名前の異なるオブジェクトが得た場合、得られた能力に含まれる、前者のカードを参照するために用いられている前者の名前はすべて後者の名前であるとして扱われる。
- 201.5c 伝説の カードの中には、そのカードの名前を省略して記述しているものがある。このようにして用いられている省略形は、そのカードの名前がすべて書かれているものとして扱う。
- 201.6 一部のカードのプロモ版や絵違い版は、名前行の下に副題行があることがある。オラクルに記されているそのカードの名前は、その副題行に表示されており、別名が左上角に表示されている。デッキ 構築やゲームルール、効果の上では、そのカードは副題行に記されている名前だけを持つ。ルール文は、カードの別名を参照することもできる。ルール文内に存在する別名は、その副題行に書かれている名前を指す。別名はゲームプレイ上は効果を持たない。
- 201 名前