リアニメイト
提供:MTG Wiki
(エクステンデッドを分割。カテゴリ修正。ノート参照を解除) |
(→リアニメイト防止) |
||
(16人の利用者による、間の27版が非表示) | |||
3行: | 3行: | ||
{{#card:Reanimate}} | {{#card:Reanimate}} | ||
− | * | + | *なお、この直接戦場に出すことを俗に'''釣る'''、戦場に出す効果の発生源を'''釣り竿'''などともいう。 |
*[[修繕/Tinker]]などで[[ライブラリー]]から、[[エルフの笛吹き/Elvish Piper]]などで[[手札]]から戦場に出す場合には用いない。 | *[[修繕/Tinker]]などで[[ライブラリー]]から、[[エルフの笛吹き/Elvish Piper]]などで[[手札]]から戦場に出す場合には用いない。 | ||
9行: | 9行: | ||
リアニメイトの魅力は、[[クリーチャー]]の[[マナ・コスト]]と[[色]]を完全に無視しながら比較的早い段階で[[戦場に出す|戦場に出せる]]ことにある。普通「出れば強いけど[[重い|重く]]て使えない」と見向きもされないクリーチャーを使えるというわけである。 | リアニメイトの魅力は、[[クリーチャー]]の[[マナ・コスト]]と[[色]]を完全に無視しながら比較的早い段階で[[戦場に出す|戦場に出せる]]ことにある。普通「出れば強いけど[[重い|重く]]て使えない」と見向きもされないクリーチャーを使えるというわけである。 | ||
− | 古えの[[動く死体/Animate Dead]]しか無かった頃から存在する[[デッキタイプ]]だが、実戦的な[[デッキ]]へと仕上がっていったのは、[[ウェザーライト]]にて[[生き埋め/Buried Alive]]が出てきてから。弱点の多いデッキだが、早い[[ターン]] | + | 古えの[[動く死体/Animate Dead]]しか無かった頃から存在する[[デッキタイプ]]だが、実戦的な[[デッキ]]へと仕上がっていったのは、[[ウェザーライト]]にて[[生き埋め/Buried Alive]]が出てきてから。弱点の多いデッキだが、早い[[ターン]]から[[大型クリーチャー]]で殴れる快感に取り憑かれた者は多く、その後も定期的にこのタイプのデッキが登場したこともあって、現在ではメジャーなデッキタイプの一つとして認識されていることが多い。 |
− | + | [[デッキカラー]]は時代によって様々だが、リアニメイトの軸となる釣り竿、墓地[[肥やす|肥やし]]手段を最も擁しているのは[[黒]]なので、何らかの形で黒は混ざっていることが多い。 | |
− | === | + | ==特徴== |
− | 一部の強力なカードは、リアニメイトによって容易に戦場に出すことを防ぐために、墓地に[[カード]]を残さないようにする[[能力]]を備えている場合がある。そのような能力を、俗に'''リアニメイト防止策'''(''anti-reanimation clause'') | + | 古典的なリアニメイトは、軸となる機構が釣り竿、大型クリーチャー、墓地[[肥やす|肥やし]]手段の3つのみで成立し、[[コンボデッキ]]のような大がかりな準備は必要ないことが多いが、他方でコンボデッキのように決まれば勝ちという必殺性を持ち得ないことが多い。そのため他のデッキタイプ([[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]や[[コントロール (デッキ)|コントロール]])の要素を併せ持つことも多い。大量リアニメイトのようにより必殺性を高めることも可能だが、その場合はデッキ全体がそれに向けた構成となりやすく、コンボデッキに近い性質を持つようになる(実際、瞬殺型のリアニメイトデッキはコンボデッキにも分類されることが多い)。 |
+ | |||
+ | 素早く大型クリーチャーや大量のクリーチャーを展開するという性質から、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]に対しては後半からの逆転が容易であり相性が良い。釣り上げるクリーチャーは色を問わないため選択肢は幅広く、[[ボードコントロール]]に長けたクリーチャー、[[除去]]に強いクリーチャーなど、[[メタゲーム]]に応じたクリーチャーを選ぶことで、その時代のデッキに的確に対応できるのもリアニメイトの魅力の一つ。他方、釣り竿自体を封じられるとどうしようもないので、[[打ち消す|カウンター]]には弱い傾向にある。また、少数の大型クリーチャーを釣るようなタイプの場合、(色が合わない、普通に唱えるのでは重すぎるなどの理由で)[[手札]]から[[唱える]]ことが不可能なクリーチャーが使われることも多いので、釣り上げたクリーチャーを[[バウンス]]されると相当厳しくなる。バウンスの利用が想定される環境なら、バウンスに強いクリーチャーを使うなど、対策は必須である。 | ||
+ | |||
+ | 古典的なリアニメイトと異なり、自身をリアニメイトする[[能力]]を持ったクリーチャーを利用するタイプのリアニメイトデッキも存在する。タイプとしてビートダウンデッキ寄りとなるかコントロールデッキ寄りとなるかはそのリアニメイトクリーチャーの性質によるところが大きいが、いずれにしても、釣り竿が必要ない代わりに釣り上げるクリーチャーは限定されるので、古典的リアニメイトとは特性が相当に異なることが多い。 | ||
+ | |||
+ | リアニメイトデッキにおいて最大の天敵といえるのは、[[墓地対策]]である。リアニメイトの定義が「墓地からクリーチャーを利用する」というものである以上、ほとんどのリアニメイトデッキは墓地対策に弱い。墓地対策は[[軽い|軽量]]かつどの色でも使えることが多い上、「墓地対策への対策」はカウンターや「墓地対策への対策」に特化した一部のカードなど、かなり尖った手段しか存在しないので、一度墓地対策をとられてしまうとリアニメイトデッキ側では対処しづらいというのも大きい。 | ||
+ | |||
+ | ==リアニメイト防止== | ||
+ | 一部の強力なカードは、リアニメイトによって容易に戦場に出すことを防ぐために、墓地に[[カード]]を残さないようにする[[能力]]を備えている場合がある。そのような能力を、俗に'''リアニメイト防止策'''(''anti-reanimation clause'')と呼ぶ。(ここでいう「リアニメイト防止策」とは「プレイヤーによるリアニメイト対策」という意味ではなく、「[[開発部]]によるシステム的・設計的な防止策」という意味である) | ||
リアニメイト防止策は、主に以下の2パターンがある。 | リアニメイト防止策は、主に以下の2パターンがある。 | ||
29行: | 38行: | ||
:*[[虚空の力線/Leyline of the Void]]などの「墓地に置かれる場合、代わりに[[追放]]する」の置換効果の影響下でこの能力を持つカードが戦場や[[スタック]]から墓地に置かれる場合、そのカードの[[コントローラー]]がライブラリーに戻すか追放するかを選択することができる。戦場・スタック以外から墓地に置かれる場合は[[オーナー]]が選ぶ。[[置換効果]]の項目を参照。 | :*[[虚空の力線/Leyline of the Void]]などの「墓地に置かれる場合、代わりに[[追放]]する」の置換効果の影響下でこの能力を持つカードが戦場や[[スタック]]から墓地に置かれる場合、そのカードの[[コントローラー]]がライブラリーに戻すか追放するかを選択することができる。戦場・スタック以外から墓地に置かれる場合は[[オーナー]]が選ぶ。[[置換効果]]の項目を参照。 | ||
:;これを持つカード | :;これを持つカード | ||
− | ::[[レガシーの兵器/Legacy Weapon]]、[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]、[[大祖始/Progenitus]]、[[荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus]] | + | ::[[レガシーの兵器/Legacy Weapon]]、[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]、[[大祖始/Progenitus]]、[[荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus]]、[[運命のきずな/Nexus of Fate]] |
::*[[セラのアバター/Serra Avatar]]も一時期はこちらの能力を持っていた。 | ::*[[セラのアバター/Serra Avatar]]も一時期はこちらの能力を持っていた。 | ||
42行: | 51行: | ||
*'''瞬殺コンボタイプ''' : [[アングリーハーミット2]]、[[セファリッド・ブレックファースト]]、[[ワールドゴージャー]]など | *'''瞬殺コンボタイプ''' : [[アングリーハーミット2]]、[[セファリッド・ブレックファースト]]、[[ワールドゴージャー]]など | ||
*'''クリーチャーではなく、[[エンチャント]]や[[アーティファクト]]をリアニメイトするタイプ''' : [[補充]]、[[スタックス]] | *'''クリーチャーではなく、[[エンチャント]]や[[アーティファクト]]をリアニメイトするタイプ''' : [[補充]]、[[スタックス]] | ||
− | *'''[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]''' : [[ベリード・アライブ]]、[[フリゴリッド]] | + | *'''[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]''' : [[ベリード・アライブ]]、[[フリゴリッド]]、[[ドレッジ]] |
詳細は各項目を参照のこと。 | 詳細は各項目を参照のこと。 | ||
48行: | 57行: | ||
==スタンダード== | ==スタンダード== | ||
下記の時期の[[スタンダード]]においても、活躍を見せる。 | 下記の時期の[[スタンダード]]においても、活躍を見せる。 | ||
− | *[[リアニメイト/スタンダード/イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期]] | + | |
+ | *[[戦慄衆の指揮|イクサラン・ブロック~基本セット2020期]] | ||
+ | *[[リアニメイト/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期]] | ||
+ | *[[リアニメイト/スタンダード/イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期]] | ||
*[[リアニメイト/スタンダード/ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期]] | *[[リアニメイト/スタンダード/ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期]] | ||
*[[リアニメイト/スタンダード/アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期]] | *[[リアニメイト/スタンダード/アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期]] | ||
64行: | 76行: | ||
==ブロック構築== | ==ブロック構築== | ||
下記の時期の[[ブロック構築]]においても、活躍を見せる。 | 下記の時期の[[ブロック構築]]においても、活躍を見せる。 | ||
+ | |||
+ | *[[リアニメイト/ブロック構築/テーロス|テーロス・ブロック構築]] | ||
*[[リアニメイト/ブロック構築/イニストラード|イニストラード・ブロック構築]] | *[[リアニメイト/ブロック構築/イニストラード|イニストラード・ブロック構築]] | ||
*[[リアニメイト/ブロック構築/オンスロート|オンスロート・ブロック構築]] | *[[リアニメイト/ブロック構築/オンスロート|オンスロート・ブロック構築]] | ||
70行: | 84行: | ||
==エクステンデッド== | ==エクステンデッド== | ||
下記の時期の[[エクステンデッド]]においても、活躍を見せる。 | 下記の時期の[[エクステンデッド]]においても、活躍を見せる。 | ||
+ | |||
*[[リアニメイト/エクステンデッド/時のらせん期|時のらせん期]] | *[[リアニメイト/エクステンデッド/時のらせん期|時のらせん期]] | ||
*[[リアニメイト/エクステンデッド/ミラディン期|ミラディン期]] | *[[リアニメイト/エクステンデッド/ミラディン期|ミラディン期]] | ||
83行: | 98行: | ||
{{#card:Living End}} | {{#card:Living End}} | ||
− | 各種[[コンボパーツ]]や[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]の[[禁止カード|禁止]]指定により[[環境]]が低速化してからは、[[ | + | 各種[[コンボパーツ]]や[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]の[[禁止カード|禁止]]指定により[[環境]]が低速化してからは、[[掘葬の儀式/Unburial Rites]]によるリアニメイト戦略も姿を見せるようになった。 |
{{#card:Gifts Ungiven}} | {{#card:Gifts Ungiven}} | ||
{{#card:Unburial Rites}} | {{#card:Unburial Rites}} | ||
− | 主な[[フィニッシャー]]は[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]、[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]など。[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]] | + | 主な[[フィニッシャー]]は[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]、[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]など。[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]で掘葬の儀式とフィニッシャーの2枚だけを選ぶことにより、確実に両方を[[墓地]]に落とすことができる。[[青白トロン#モダン|青白トロン]]などの[[けちコントロール#モダン|けちコントロール]]において勝ち手段を務めるだけでなく、手軽な瞬殺[[ギミック]]であることから、[[白青]]を含む[[デッキ]]の[[アグレッシブ・サイドボーディング]]として採用されることもしばしば。 |
また[[グリセルブランド/Griselbrand]]の登場後は、フィニッシャーの居座りではなく高速[[召喚]]を目的とした[[御霊の復讐/Goryo's Vengeance]]型のデッキも現れた。追加の踏み倒し手段として[[裂け目の突破/Through the Breach]]が併用されることが多い。 | また[[グリセルブランド/Griselbrand]]の登場後は、フィニッシャーの居座りではなく高速[[召喚]]を目的とした[[御霊の復讐/Goryo's Vengeance]]型のデッキも現れた。追加の踏み倒し手段として[[裂け目の突破/Through the Breach]]が併用されることが多い。 | ||
95行: | 110行: | ||
==レガシー== | ==レガシー== | ||
− | [[発掘]]を使用した[[ | + | [[発掘]]を使用した[[ドレッジ#レガシー|ドレッジ]]が長期に渡って活躍を続けている。 |
{{#card:Golgari Grave-Troll}} | {{#card:Golgari Grave-Troll}} | ||
104行: | 119行: | ||
{{#card:Entomb}} | {{#card:Entomb}} | ||
{{#card:Reanimate}} | {{#card:Reanimate}} | ||
+ | {{#card:Griselbrand}} | ||
基本的な動きは[[#エクステンデッド(オデッセイ後)|旧エクステンデッドのもの]]とほぼ同じ。納墓や[[入念な研究/Careful Study]]で[[フィニッシャー]]を[[墓地]]に落とし、[[再活性/Reanimate]]や[[死体発掘/Exhume]]、[[動く死体/Animate Dead]]でリアニメイトする。 | 基本的な動きは[[#エクステンデッド(オデッセイ後)|旧エクステンデッドのもの]]とほぼ同じ。納墓や[[入念な研究/Careful Study]]で[[フィニッシャー]]を[[墓地]]に落とし、[[再活性/Reanimate]]や[[死体発掘/Exhume]]、[[動く死体/Animate Dead]]でリアニメイトする。 | ||
+ | |||
+ | 1枚でゲームエンドに持ち込めるフィニッシャーを利用するため、初手に4枚程度のパーツがあればコンボが完結することもあり、[[手札]][[事故]]による[[マリガン]]にも比較的強い。 | ||
初期は[[神秘の教示者/Mystical Tutor]]により高い安定性と柔軟性を得ていたが、これが禁止されたことで一時勢いを落としていた。その後大量[[引く|ドロー]][[能力]]を持つ[[核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur]]が登場、リアニメイトの二の矢と[[ピッチスペル|ピッチ]][[打ち消す|カウンター]]を常に構え続ける戦略によって復権を果たす。さらにより速効性の高い[[グリセルブランド/Griselbrand]]が登場し、この戦略を継承する形で再び[[メタゲーム]]の上位に食い込むようになっている。 | 初期は[[神秘の教示者/Mystical Tutor]]により高い安定性と柔軟性を得ていたが、これが禁止されたことで一時勢いを落としていた。その後大量[[引く|ドロー]][[能力]]を持つ[[核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur]]が登場、リアニメイトの二の矢と[[ピッチスペル|ピッチ]][[打ち消す|カウンター]]を常に構え続ける戦略によって復権を果たす。さらにより速効性の高い[[グリセルブランド/Griselbrand]]が登場し、この戦略を継承する形で再び[[メタゲーム]]の上位に食い込むようになっている。 | ||
− | その他のフィニッシャー候補は様々で、[[除去]]や[[コンボ]]を封じる[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]、[[展開]]済みの盤面を止める[[鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind]]や[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]や[[魅力的な執政官/Blazing Archon]]、万能[[パーマネント]]対策となる[[ | + | その他のフィニッシャー候補は様々で、[[除去]]や[[コンボ]]を封じる[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]、[[展開]]済みの盤面を止める[[鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind]]や[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]や[[魅力的な執政官/Blazing Archon]]、万能[[パーマネント]]対策となる[[灰燼の乗り手/Ashen Rider]]や[[潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant]]などから数枚を採用し、状況に応じて[[シルバーバレット]]する。 |
+ | |||
+ | また[[2016年]]には従来の[[青黒]]型に加え、スピードに特化した[[黒赤]]のタイプも結果を残すようになった。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Dark Ritual}} | ||
+ | {{#card:Faithless Looting}} | ||
+ | {{#card:Chancellor of the Annex}} | ||
+ | |||
+ | [[水蓮の花びら/Lotus Petal]]や[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]で[[マナ加速]]を行い、納墓か[[信仰無き物あさり/Faithless Looting]]経由で最序盤にフィニッシャーを釣り上げることを狙う。対戦相手の妨害手段は[[暴露/Unmask]]などの[[手札破壊]]で取り除くか、フィニッシャーを兼ねる[[別館の大長/Chancellor of the Annex]]の能力で封じ込める。 | ||
+ | |||
+ | その後、黒単型も現れて結果を残している。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Hymn to Tourach}} | ||
+ | {{#card:Liliana of the Veil}} | ||
+ | |||
+ | 高速リアニメイト一点特化ではなく、サブプランとして[[トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach]]を筆頭に大量の[[手札破壊]]で[[シュナイダーポックス#レガシー|ポックス]]と[[ハイブリッド]]したようなプランを取る(実際に[[小悪疫/Smallpox]]が入ることもある)。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Lake of the Dead}} | ||
+ | {{#card:Grave Titan}} | ||
+ | |||
+ | また[[沼/Swamp]]を大量搭載することで[[Lake of the Dead]]が使えるようになり、暗黒の儀式と合わせて[[マナ加速]]からの素出しも可能なフィニッシャーとして[[墓所のタイタン/Grave Titan]]が採用される。 | ||
===初期型=== | ===初期型=== | ||
119行: | 157行: | ||
{{#MagicFactory:df302634}} | {{#MagicFactory:df302634}} | ||
− | + | *神秘の教示者禁止前の青黒型。 | |
− | * | + | |
===アヴァシンの帰還後=== | ===アヴァシンの帰還後=== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[ | + | **[[グランプリパリ14]] ベスト4 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gppar14/welcome 参考]) |
− | **使用者:[[ | + | **使用者:[[Loïc Le Briand]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[レガシー]](~[[ | + | **[[レガシー]](~[[神々の軍勢]]) |
− | {{#MagicFactory: | + | {{#MagicFactory:df312877}} |
+ | *グリセルブランド登場後の青黒型。 | ||
+ | *[[墓地対策]]をかわすため、[[Show and Tell]]とのハイブリッドになっている。 | ||
− | * | + | ===黒赤=== |
− | *[[ | + | *備考 |
+ | **[[グランプリルイビル17]] 準優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gplou17 参考]) | ||
+ | **使用者:[[Andrew Sullano]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[レガシー]](~[[統率者2016]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df317597}} | ||
+ | *黒赤型。[[サイドボード]]の[[恭しき沈黙/Reverent Silence]]や[[突然の衰微/Abrupt Decay]]のために[[緑]]が[[タッチ]]されている。 | ||
+ | |||
+ | ===黒単=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Competitive Legacy League 2019-01-05, (5-0) ([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2019-01-05 参考]) | ||
+ | **使用者:cocinillas | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[レガシー]](~[[ラヴニカのギルド]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df319778}} | ||
+ | *黒単型。これまで[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]が担っていた横並び対策が、素出し可能な[[虐殺のワーム/Massacre Wurm]]になっている。 | ||
+ | *[[墓地対策]]に対しては[[群れネズミ/Pack Rat]]で戦う[[アグレッシブ・サイドボーディング|変形サイドボード]]を行う。 | ||
==ヴィンテージ== | ==ヴィンテージ== | ||
[[ヴィンテージ]]においても、リアニメイトは有力なデッキの一角である。[[引く|ドロー]]と[[捨てる|ディスカード]]を両立させる[[Bazaar of Baghdad]]の存在が大きい。 | [[ヴィンテージ]]においても、リアニメイトは有力なデッキの一角である。[[引く|ドロー]]と[[捨てる|ディスカード]]を両立させる[[Bazaar of Baghdad]]の存在が大きい。 | ||
− | 1つは、[[世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon]]の[[ | + | 1つは、[[世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon]]の[[ナイトメア能力]]を逆手に取った[[無限コンボ]]デッキ、'''[[ワールドゴージャー]]'''。 |
{{#card:Worldgorger Dragon}} | {{#card:Worldgorger Dragon}} | ||
147行: | 204行: | ||
これ以外にも様々なデッキが存在しており、ヴィンテージでは[[墓地対策]]は必須とされる。 | これ以外にも様々なデッキが存在しており、ヴィンテージでは[[墓地対策]]は必須とされる。 | ||
+ | ==パウパー== | ||
+ | [[パウパー]]でも少数が存在している。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Exhume}} | ||
+ | {{#card:Ulamog's Crusher}} | ||
+ | |||
+ | [[大あわての捜索/Frantic Search]]や[[入念な研究/Careful Study]]で[[ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher]]を墓地に落とし、[[死体発掘/Exhume]]でリアニメイトするのが基本的な動き。また、[[ドラゴンエンチャント]]もしばしば採用される。 | ||
+ | |||
+ | 死体発掘以外のリアニメイト手段が大型クリーチャーには使えない[[発掘/Unearth]]程度しか環境に存在しないこと、強力な大型クリーチャーがコモンには乏しいこと、また各種打ち消しや[[大祖始の遺産/Relic of Progenitus]]、[[ボジューカの沼/Bojuka Bog]]といった墓地対策が環境に多いことなどの欠点もあってかなかなか[[トップメタ]]には食い込めてない[[地雷]]デッキ止まりであるのが現状である。 | ||
+ | |||
+ | {{#card:Striped Riverwinder}} | ||
+ | |||
+ | [[破滅の刻]]では自分で墓地に落とせ、[[呪禁]]で単体除去も効かない[[縞カワヘビ/Striped Riverwinder]]が登場。[[Delver-Go|青黒アンコウ・デルバー]]とのハイブリッドタイプも少数だが結果を残している。 | ||
+ | |||
+ | ===大あわての捜索禁止前=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Daily #2152331 on 03/12/2011 4-0 ([http://archive.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/2152331 参考]) | ||
+ | **使用者:DArnold131 | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[ミラディン包囲戦]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df313660}} | ||
+ | *[http://mtg-jp.com/reading/formats/001311/ 公式コラム]で紹介されたデッキ。 | ||
+ | *墓地に落とす手段として大あわての捜索、入念な研究、[[巧みな軍略/Strategic Planning]]、[[トレイリアの風/Tolarian Winds]]の4種類が採用されている。 | ||
+ | |||
+ | ===青黒コントロール=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Premier #6767329 on 02/22/2014 5th Place ([http://archive.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6767329 参考]) | ||
+ | **使用者:Shaffawaffa5 | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[神々の軍勢]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df313391}} | ||
+ | *[[青黒コントロール#Pauper|青黒コントロール]]に近いタイプ。墓地に落とす手段は[[調査/Probe]]と[[強迫的な研究/Compulsive Research]]に絞られ、除去や打ち消しが多く採用されている。 | ||
+ | |||
+ | === アンコウ・デルバー型 === | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper Challenge #10798972 on 08/06/2017 優勝([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2017-08-07 参考]) | ||
+ | **使用者:SamuelBeckett | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[破滅の刻]]) | ||
+ | |||
+ | {{#MagicFactory:df318062}} | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[World Championship Decks 2003]] | *[[World Championship Decks 2003]] | ||
153行: | 253行: | ||
*[[リアニメイトカード]] | *[[リアニメイトカード]] | ||
+ | {{DEFAULTSORT:りあにめいと}} | ||
[[Category:コンボデッキ|*]] | [[Category:コンボデッキ|*]] | ||
[[Category:リアニメイトデッキ|*]] | [[Category:リアニメイトデッキ|*]] | ||
− | [[Category:ブロック構築デッキ | + | [[Category:ブロック構築デッキ]] |
− | [[Category:スタンダードデッキ | + | [[Category:スタンダードデッキ]] |
− | [[Category:エクステンデッドデッキ | + | [[Category:エクステンデッドデッキ]] |
− | [[Category:レガシーデッキ | + | [[Category:レガシーデッキ]] |
− | [[Category:ヴィンテージデッキ | + | [[Category:ヴィンテージデッキ]] |
+ | [[Category:パウパーデッキ]] |
2021年2月27日 (土) 14:42時点における版
リアニメイト(Reanimater / Reanimation)は、墓地からクリーチャー(まれに、他のパーマネント)を直接戦場に出すこと。または、そのような呪文や能力、デッキの総称。アニメイト、リアニ、リアニメイターとも呼ばれる。語源は英語の「Re(再び)」「Animate(魂を吹き込む)」から。再活性/Reanimateというそのまんまなカードもある。
- なお、この直接戦場に出すことを俗に釣る、戦場に出す効果の発生源を釣り竿などともいう。
- 修繕/Tinkerなどでライブラリーから、エルフの笛吹き/Elvish Piperなどで手札から戦場に出す場合には用いない。
目次 |
概要
リアニメイトの魅力は、クリーチャーのマナ・コストと色を完全に無視しながら比較的早い段階で戦場に出せることにある。普通「出れば強いけど重くて使えない」と見向きもされないクリーチャーを使えるというわけである。
古えの動く死体/Animate Deadしか無かった頃から存在するデッキタイプだが、実戦的なデッキへと仕上がっていったのは、ウェザーライトにて生き埋め/Buried Aliveが出てきてから。弱点の多いデッキだが、早いターンから大型クリーチャーで殴れる快感に取り憑かれた者は多く、その後も定期的にこのタイプのデッキが登場したこともあって、現在ではメジャーなデッキタイプの一つとして認識されていることが多い。
デッキカラーは時代によって様々だが、リアニメイトの軸となる釣り竿、墓地肥やし手段を最も擁しているのは黒なので、何らかの形で黒は混ざっていることが多い。
特徴
古典的なリアニメイトは、軸となる機構が釣り竿、大型クリーチャー、墓地肥やし手段の3つのみで成立し、コンボデッキのような大がかりな準備は必要ないことが多いが、他方でコンボデッキのように決まれば勝ちという必殺性を持ち得ないことが多い。そのため他のデッキタイプ(ビートダウンやコントロール)の要素を併せ持つことも多い。大量リアニメイトのようにより必殺性を高めることも可能だが、その場合はデッキ全体がそれに向けた構成となりやすく、コンボデッキに近い性質を持つようになる(実際、瞬殺型のリアニメイトデッキはコンボデッキにも分類されることが多い)。
素早く大型クリーチャーや大量のクリーチャーを展開するという性質から、ビートダウンデッキに対しては後半からの逆転が容易であり相性が良い。釣り上げるクリーチャーは色を問わないため選択肢は幅広く、ボードコントロールに長けたクリーチャー、除去に強いクリーチャーなど、メタゲームに応じたクリーチャーを選ぶことで、その時代のデッキに的確に対応できるのもリアニメイトの魅力の一つ。他方、釣り竿自体を封じられるとどうしようもないので、カウンターには弱い傾向にある。また、少数の大型クリーチャーを釣るようなタイプの場合、(色が合わない、普通に唱えるのでは重すぎるなどの理由で)手札から唱えることが不可能なクリーチャーが使われることも多いので、釣り上げたクリーチャーをバウンスされると相当厳しくなる。バウンスの利用が想定される環境なら、バウンスに強いクリーチャーを使うなど、対策は必須である。
古典的なリアニメイトと異なり、自身をリアニメイトする能力を持ったクリーチャーを利用するタイプのリアニメイトデッキも存在する。タイプとしてビートダウンデッキ寄りとなるかコントロールデッキ寄りとなるかはそのリアニメイトクリーチャーの性質によるところが大きいが、いずれにしても、釣り竿が必要ない代わりに釣り上げるクリーチャーは限定されるので、古典的リアニメイトとは特性が相当に異なることが多い。
リアニメイトデッキにおいて最大の天敵といえるのは、墓地対策である。リアニメイトの定義が「墓地からクリーチャーを利用する」というものである以上、ほとんどのリアニメイトデッキは墓地対策に弱い。墓地対策は軽量かつどの色でも使えることが多い上、「墓地対策への対策」はカウンターや「墓地対策への対策」に特化した一部のカードなど、かなり尖った手段しか存在しないので、一度墓地対策をとられてしまうとリアニメイトデッキ側では対処しづらいというのも大きい。
リアニメイト防止
一部の強力なカードは、リアニメイトによって容易に戦場に出すことを防ぐために、墓地にカードを残さないようにする能力を備えている場合がある。そのような能力を、俗にリアニメイト防止策(anti-reanimation clause)と呼ぶ。(ここでいう「リアニメイト防止策」とは「プレイヤーによるリアニメイト対策」という意味ではなく、「開発部によるシステム的・設計的な防止策」という意味である)
リアニメイト防止策は、主に以下の2パターンがある。
- 誘発型能力によるリアニメイト防止
- 元いた領域を問わず墓地に置かれることで誘発し、その解決時に効果としてライブラリーに戻すパターン。真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truthなど、自身だけでなく墓地のカードすべてを戻すものもある。
- このパターンの場合、もみ消し/Stifleなどで能力を打ち消したり、イクスリッドの看守/Yixlid Jailerで能力を失わせたりすることによって墓地に残せるほか、その能力がスタックに置かれている間は墓地にあるため、インスタント・タイミングのリアニメイト呪文・能力があればリアニメイトが可能である。
- 常在型能力によるリアニメイト防止
- 「墓地に置かれる」ことを「そのカードを公開し、ライブラリーに加えて切り直す」に置き換える置換効果を生成するパターン。
- 誘発型能力ではなく、また墓地に存在する期間が存在しないので、もみ消しなどで打ち消すことはできず、インスタント・タイミングでのリアニメイトも不可能である。墓地に置かれる前に能力を失わせることで墓地に残すことはできるが、エルドラージ覚醒現在、戦場・墓地以外の領域にあるカードの能力を失わせるカードは存在せず、墓地に置くには一度戦場を経由する必要があるため、リアニメイトに利用するのは非常に難しい。
- イクスリッドの看守/Yixlid Jailerではこの能力を妨害することはできない。置換効果は、それが置換するべきイベントが起こる直前の段階で有効かどうかを見るからである。つまり、墓地に置かれるというイベントの直前=まだ以前の領域にある段階で能力を失わせないと意味が無い。
- 虚空の力線/Leyline of the Voidなどの「墓地に置かれる場合、代わりに追放する」の置換効果の影響下でこの能力を持つカードが戦場やスタックから墓地に置かれる場合、そのカードのコントローラーがライブラリーに戻すか追放するかを選択することができる。戦場・スタック以外から墓地に置かれる場合はオーナーが選ぶ。置換効果の項目を参照。
どの領域からもライブラリーに戻る性質から、リアニメイト防止策を持つカードはライブラリーアウト防止として用いられる場合もある(キメラ、対ライブラリー破壊など)。また、ライブラリーから直接出すタイプのデッキ(Pro Bantなど)にとってはメリットにもなり得る。
主なデッキ
このジャンルの主なデッキには以下のタイプが存在する。
- 通常のファッティを呼ぶタイプ : ゴジラ、ニコル・シュート、ベンツォなど
- 大量のクリーチャーを一気に呼び出すタイプ : 波動機リアニメイト、ゴブリン召集など
- コントロールデッキ : Animate Mix、ナチュラルデス、ナイトメア・サバイバル、太陽拳など
- 瞬殺コンボタイプ : アングリーハーミット2、セファリッド・ブレックファースト、ワールドゴージャーなど
- クリーチャーではなく、エンチャントやアーティファクトをリアニメイトするタイプ : 補充、スタックス
- ビートダウン : ベリード・アライブ、フリゴリッド、ドレッジ
詳細は各項目を参照のこと。
スタンダード
下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。
- イクサラン・ブロック~基本セット2020期
- テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期
- イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
- ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
- アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期
- 時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
- ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
- 神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
- オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
- オデッセイ・ブロック+オンスロート・ブロック期
- ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期
- テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
- ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期
- アイスエイジ・ブロック+ミラージュ・ブロック期
- 黎明期
ブロック構築
下記の時期のブロック構築においても、活躍を見せる。
エクステンデッド
下記の時期のエクステンデッドにおいても、活躍を見せる。
モダン
当初は、エクステンデッドに続いて死せる生/Living Endとサイクリングを軸にした死せる生が代表。
〔黒〕 ソーサリー
待機3 ― (2)(黒)(黒)
各プレイヤーは自分の墓地にあるすべてのクリーチャー・カードを追放する。その後自分がコントロールするすべてのクリーチャーを生け贄に捧げる。その後自分がこれにより追放したすべてのカードを戦場に出す。
各種コンボパーツや野生のナカティル/Wild Nacatlの禁止指定により環境が低速化してからは、掘葬の儀式/Unburial Ritesによるリアニメイト戦略も姿を見せるようになった。
インスタント
対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリーから異なる名前のカードを最大4枚まで探し、それらを公開する。そのプレイヤーはそれらのカードから2枚を選ぶ。選ばれたカードをあなたの墓地に置き、残りをあなたの手札に加える。その後ライブラリーを切り直す。
ソーサリー
あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
フラッシュバック(3)(白)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
主なフィニッシャーはエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria、大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobiteなど。けちな贈り物/Gifts Ungivenで掘葬の儀式とフィニッシャーの2枚だけを選ぶことにより、確実に両方を墓地に落とすことができる。青白トロンなどのけちコントロールにおいて勝ち手段を務めるだけでなく、手軽な瞬殺ギミックであることから、白青を含むデッキのアグレッシブ・サイドボーディングとして採用されることもしばしば。
またグリセルブランド/Griselbrandの登場後は、フィニッシャーの居座りではなく高速召喚を目的とした御霊の復讐/Goryo's Vengeance型のデッキも現れた。追加の踏み倒し手段として裂け目の突破/Through the Breachが併用されることが多い。
- 戦慄の復活/Dread Returnはフォーマット制定当初からの禁止カード。
レガシー
クリーチャー — トロール(Troll) スケルトン(Skeleton)
ゴルガリの墓トロールは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき、その上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(1),ゴルガリの墓トロールから+1/+1カウンターを1個取り除く:ゴルガリの墓トロールを再生する。
発掘6(あなたがカードを1枚引くなら、代わりにあなたはカードを6枚切削してもよい。そうしたなら、あなたの墓地にあるこのカードをあなたの手札に戻す。)
ソーサリー
あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
フラッシュバック ― クリーチャーを3体生け贄に捧げる。(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
また、2009年10月に納墓/Entombが禁止解除されたため、オーソドックスなファッティ高速召喚型も活躍するようになった。
基本的な動きは旧エクステンデッドのものとほぼ同じ。納墓や入念な研究/Careful Studyでフィニッシャーを墓地に落とし、再活性/Reanimateや死体発掘/Exhume、動く死体/Animate Deadでリアニメイトする。
1枚でゲームエンドに持ち込めるフィニッシャーを利用するため、初手に4枚程度のパーツがあればコンボが完結することもあり、手札事故によるマリガンにも比較的強い。
初期は神秘の教示者/Mystical Tutorにより高い安定性と柔軟性を得ていたが、これが禁止されたことで一時勢いを落としていた。その後大量ドロー能力を持つ核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augurが登場、リアニメイトの二の矢とピッチカウンターを常に構え続ける戦略によって復権を果たす。さらにより速効性の高いグリセルブランド/Griselbrandが登場し、この戦略を継承する形で再びメタゲームの上位に食い込むようになっている。
その他のフィニッシャー候補は様々で、除去やコンボを封じるエメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria、展開済みの盤面を止める鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Windや大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobiteや魅力的な執政官/Blazing Archon、万能パーマネント対策となる灰燼の乗り手/Ashen Riderや潮吹きの暴君/Tidespout Tyrantなどから数枚を採用し、状況に応じてシルバーバレットする。
また2016年には従来の青黒型に加え、スピードに特化した黒赤のタイプも結果を残すようになった。
ソーサリー
カードを2枚引き、その後カードを2枚捨てる。
フラッシュバック(2)(赤)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
クリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) 天使(Angel)
あなたはあなたのゲーム開始時の手札にあるこのカードを公開してもよい。そうした場合、各対戦相手がこのゲームで最初の呪文を唱えたとき、そのプレイヤーが(1)を支払わないかぎり、その呪文を打ち消す。
飛行
対戦相手が呪文を1つ唱えるたび、そのプレイヤーが(1)を支払わないかぎり、それを打ち消す。
水蓮の花びら/Lotus Petalや暗黒の儀式/Dark Ritualでマナ加速を行い、納墓か信仰無き物あさり/Faithless Looting経由で最序盤にフィニッシャーを釣り上げることを狙う。対戦相手の妨害手段は暴露/Unmaskなどの手札破壊で取り除くか、フィニッシャーを兼ねる別館の大長/Chancellor of the Annexの能力で封じ込める。
その後、黒単型も現れて結果を残している。
伝説のプレインズウォーカー — リリアナ(Liliana)
[+1]:各プレイヤーはそれぞれカード1枚を捨てる。
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体を生け贄に捧げる。
[-6]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールしているすべてのパーマネントを2つの束に分ける。そのプレイヤーは一方の束を選び、その束にあるすべてのパーマネントを生け贄に捧げる。
高速リアニメイト一点特化ではなく、サブプランとしてトーラックへの賛歌/Hymn to Tourachを筆頭に大量の手札破壊でポックスとハイブリッドしたようなプランを取る(実際に小悪疫/Smallpoxが入ることもある)。
土地
Lake of the Deadが戦場に出るなら、代わりに沼(Swamp)を1つ生け贄に捧げる。そうしたなら、Lake of the Deadを戦場に出す。そうしなかったなら、それをオーナーの墓地に置く。
(T):(黒)を加える。
(T),沼を1つ生け贄に捧げる:(黒)(黒)(黒)(黒)を加える。
クリーチャー — 巨人(Giant)
接死
墓所のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを2体生成する。
また沼/Swampを大量搭載することでLake of the Deadが使えるようになり、暗黒の儀式と合わせてマナ加速からの素出しも可能なフィニッシャーとして墓所のタイタン/Grave Titanが採用される。
初期型
- 備考
- グランプリマドリード10 優勝 (参考)
- 使用者:Andreas Muller
- フォーマット
- 神秘の教示者禁止前の青黒型。
アヴァシンの帰還後
Reanimate(Legacy) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- グリセルブランド登場後の青黒型。
- 墓地対策をかわすため、Show and Tellとのハイブリッドになっている。
黒赤
- 備考
- グランプリルイビル17 準優勝 (参考)
- 使用者:Andrew Sullano
- フォーマット
BR Reanimator [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 黒赤型。サイドボードの恭しき沈黙/Reverent Silenceや突然の衰微/Abrupt Decayのために緑がタッチされている。
黒単
Mono Black Reanimator [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 黒単型。これまで大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobiteが担っていた横並び対策が、素出し可能な虐殺のワーム/Massacre Wurmになっている。
- 墓地対策に対しては群れネズミ/Pack Ratで戦う変形サイドボードを行う。
ヴィンテージ
ヴィンテージにおいても、リアニメイトは有力なデッキの一角である。ドローとディスカードを両立させるBazaar of Baghdadの存在が大きい。
1つは、世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragonのナイトメア能力を逆手に取った無限コンボデッキ、ワールドゴージャー。
クリーチャー — ナイトメア(Nightmare) ドラゴン(Dragon)
飛行、トランプル
世界喰らいのドラゴンが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のパーマネントをすべて追放する。
世界喰らいのドラゴンが戦場を離れたとき、世界喰らいのドラゴンが追放したカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
もう1つは、ゴブリンの溶接工/Goblin Welderで強力なコントロール力を持つアーティファクトを使い回すコントロールデッキ、スタックスである。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 工匠(Artificer)
(T):プレイヤー1人がコントロールするアーティファクト1つと、そのプレイヤーの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とする。両方の対象がこの能力の解決時に適正である場合、そのプレイヤーはそのアーティファクトを生け贄に捧げると同時にそのアーティファクト・カードを戦場に戻す。
1/1これ以外にも様々なデッキが存在しており、ヴィンテージでは墓地対策は必須とされる。
パウパー
パウパーでも少数が存在している。
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
滅殺2(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネントを2つ生け贄に捧げる。)
各戦闘で、ウラモグの破壊者は可能なら攻撃する。
大あわての捜索/Frantic Searchや入念な研究/Careful Studyでウラモグの破壊者/Ulamog's Crusherを墓地に落とし、死体発掘/Exhumeでリアニメイトするのが基本的な動き。また、ドラゴンエンチャントもしばしば採用される。
死体発掘以外のリアニメイト手段が大型クリーチャーには使えない発掘/Unearth程度しか環境に存在しないこと、強力な大型クリーチャーがコモンには乏しいこと、また各種打ち消しや大祖始の遺産/Relic of Progenitus、ボジューカの沼/Bojuka Bogといった墓地対策が環境に多いことなどの欠点もあってかなかなかトップメタには食い込めてない地雷デッキ止まりであるのが現状である。
クリーチャー — 海蛇(Serpent)
呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
サイクリング(青)((青),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
破滅の刻では自分で墓地に落とせ、呪禁で単体除去も効かない縞カワヘビ/Striped Riverwinderが登場。青黒アンコウ・デルバーとのハイブリッドタイプも少数だが結果を残している。
大あわての捜索禁止前
UB Exhume(Pauper) [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 公式コラムで紹介されたデッキ。
- 墓地に落とす手段として大あわての捜索、入念な研究、巧みな軍略/Strategic Planning、トレイリアの風/Tolarian Windsの4種類が採用されている。
青黒コントロール
Exhume Control(Pauper) [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|
- 青黒コントロールに近いタイプ。墓地に落とす手段は調査/Probeと強迫的な研究/Compulsive Researchに絞られ、除去や打ち消しが多く採用されている。
アンコウ・デルバー型
UB Exhume Delver [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
|