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'''赤'''/''Red''は[[マジック:ザ・ギャザリング]]における[[色]]の1つ。火や混沌を表し、憤怒の色でもある。略号は'''R'''。
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'''赤'''/''Red''は[[マジック:ザ・ギャザリング]]における[[色]]の1つ。
 
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==色の特徴==
 
==色の特徴==
直接[[ダメージ]]を与える[[呪文]](通称:[[火力]])、[[土地破壊]][[アーティファクト]][[破壊]]などが特徴的。総じて、形がある物を破壊するのが得意である。敵、味方を問わず[[パーマネント]]を[[生け贄に捧げる]]カードも非常に多い。
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炎と感情の色であり、[[]]から[[マナ]]を引き出し[[ゴブリン]][[ドラゴン]]を[[召喚]]する。[[黒]]と[[緑]]を[[友好色]]とし、[[]][[]]を[[対抗色]]とする。略号は'''R'''。
  
非常に攻撃的な色であるため、[[バーン]]同士や赤の[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]同士のデュエルは盛り上がりやすい。
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[[軽量]][[クリーチャー]]を展開しながら[[火力]]で相手クリーチャーを除去しながら[[プレイヤー]]にも撃ち込むという戦略が得意。[[本体火力]]で速攻でプレイヤーを焼き切る[[バーン]]や、相手の行動を封じる[[土地破壊]]といった戦略も存在したが、長年のゲームのバランス調整によってそれらの戦略が取りにくくなり、常に色の役割の変更や拡充が目指されている<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0015188/ 長年の問題](Latest Development 2015年6月19日 [[Sam Stoddard]]著)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/pd/0019846/ Mファイル『イクサラン』編・パート2](Play Design 2017年10月20日)</ref>。
*「高熱」「火」をイメージさせる色だが、同時に山岳をつかさどる色でもある。そのため、山岳固有の現象であれば「冷気」「水」を伴う現象も赤に割り当てられることがある(例:[[ジョークルホープス/Jokulhaups]](火山活動による洪水)、[[すさまじい吹雪/Unearthly Blizzard]])。
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*「電気」をも司る(例:[[稲妻/Lightning Bolt]][[ボール・ライトニング/Ball Lightning]])。
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*混沌の色らしく、[[コイン投げ]]をしたり、[[競り]]をしたりという変な能力や効果を持ったカードが多い。また、[[歪んだ世界/Warp World]]や[[泥棒の競り/Thieves' Auction]]など[[戦場]]に大混乱をもたらすカードも多い。
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*本来は「憤怒」のような攻撃的感情に限らず、感情全般や芸術性全般をつかさどる色でもある。ただ、対戦ゲームである都合上、それがカードに現れることは少ない。
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[[クリーチャー]]は[[パワー]]偏重の[[頭でっかち]]であることが多い。[[速攻]][[先制攻撃]]、[[パンプアップ]]能力を持つものも多い。パンプアップについては「[[炎のブレス/Firebreathing|火を吹く]]」ことによって攻撃力([[パワー]])だけが増えるものが多く見受けられる。火力による[[ブロッカー]][[除去]]と相まって[[ウィニー]]にも向いている色だが、小さめのクリーチャーが強くなりすぎないように性能そのものが抑えられたり「可能ならば[[攻撃]]に参加する([[攻撃強制]])」などの[[ペナルティ能力|ペナルティ]]がついたりすることが多い。
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===色の役割===
[[被覆]][[再生]]など、[[除去耐性]]となるような能力はほとんど持っていない(クリーチャーを守る呪文も無い)。これは[[大型クリーチャー]]に関しても例外ではなく、せっかく出したのに攻撃する間もなく除去されてしまうことが多々ある。このため[[構築]]での赤の大型には[[速攻]][[CIP]]能力など、出てすぐに働ける能力が求められることが多い。
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;[[クリーチャー]]
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:得意な[[キーワード能力]]は[[先制攻撃]][[二段攻撃]][[速攻]][[威迫]]、[[到達]]。[[飛行]]はあまり得意ではないのだが、[[ドラゴン]]あるいは[[フェニックス]]なら特例的に許されているため、結果的に[[カード・セット|セット]]毎に1枚程度は見られることになる。他には[[炎のブレス/Firebreathing]]のような[[パワー]]のみの[[修整]]能力、[[ペナルティ能力]]として[[攻撃強制]]などを有する。[[P/T]][[パワー]]偏重の[[頭でっかち]]であることが多い。[[護法]]はコストをライフで要求する。[[クリーチャー・タイプ]]は、[[種族]]では[[ゴブリン]][[巨人]][[オーガ]]、[[ミノタウルス]]、[[ドラゴン]]など、[[職業]]では[[戦士]]、[[狂戦士]]などが多い。
  
[[クリーチャー・タイプ]]は、[[種族]]では[[ゴブリン]]、[[巨人]]、[[オーガ]]、[[ミノタウルス]]、[[ドラゴン]]など、[[職業]]では[[戦士]]、[[狂戦士]]、[[バーバリアン]]などが多い。
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:クリーチャー[[強化]]はパワーのみを上げる修整や、[[攻撃クリーチャー]]に限定したものなど前のめり。[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]を制限する効果も得意とする。
  
[[エンチャント]]とは、[[シナジー]]を形成しない。
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;[[エンチャント]]
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:[[シナジー]]を形成しない。破壊もほぼ不可能。
  
[[アーティファクト]]は、「秩序だったものを嫌う」という性質から[[破壊]]が得意で、五色中最も秀でている。また、別の側面では「鍛冶錬金」「溶かして再利用」というところからアーティファクトを[[コスト]]にしたり[[リアニメイト]]したりすることができる。
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;[[アーティファクト]]
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:シナジーと破壊双方が得意。
  
[[土地]]についても、破壊が得意。追加コストとして[[]][[生け贄に捧げる]]ことも多い。
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;[[土地]]
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:土地破壊の第一色。[[追加コスト]]として[[土地]]の[[生け贄に捧げる|生け贄]]や[[土地]][[カード]]を[[捨てる]]ことを求めることもある。
  
形があるものを壊すことは得意。クリーチャー、アーティファクト、土地と破壊するのはお手の物。ただし、除去がダメージなので、[[軽減]][[タフネス]]が高いクリーチャーを破壊するのには苦労する。(混沌の対極にある、秩序だった存在である[[]][[防衛]]持ち)を壊すことは得意。)反面、形が無い[[エンチャント]]には対処することができず、赤使いの格言として「エンチャントはあきらめろ(無視しろ)」が生まれるほど。しかし、エンチャントには対処できないと致命的なものも多いので、それにより涙を飲むことも少なくない。
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;非[[パーマネント]]呪文
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:[[インスタント]][[ソーサリー]]とは相性がよく、[[コピー]]効果や唱えることで[[誘発]]する能力を持つカードが存在する。
  
*エンチャント対策として昔は[[黙示録/Apocalypse]][[Anarchy]][[的外れの激怒/Misguided Rage]]や[[競り]]系呪文といった例外もあったが、混沌ゆえに[[重い]]、[[戦場]]から[[除去]]できない、狙い撃ちにできないと、利便性に欠ける。
+
:直接ダメージを与える呪文が最も得意で、クリーチャー、プレイヤー、[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]それぞれに単体ダメージ、全体ダメージ、[[割り振る|割り振り]]ダメージなど多岐に渡るカードが印刷されている。ダメージの倍化や[[軽減]]の禁止も可能。
  
[[カード・タイプ]]を参照する[[サイクル]]では[[ソーサリー]]を割り当てられることが多い。青がアーティファクト担当になる時はソーサリーと共に[[インスタント]]も受け持つ。
+
:除去に関してはクリーチャーとプレインズウォーカーは火力で対処可能、だがそれゆえタフネスや[[忠誠度]]が高いものやダメージ[[軽減]]に弱い。アーティファクト、土地も破壊できるが、エンチャントには[[世界火/Worldfire]]のような豪快すぎる[[リセット]]呪文でしか対処できない。
  
[[手札]][[捨てる]]ときは[[無作為に]]選んで捨てることが多い。
+
:一時的にクリーチャーの[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を奪うことができる([[反逆の行動/Act of Treason]])。
  
===色の役割の変更===
+
:[[コピー]]は、インスタントやソーサリーのコピーができる([[余韻/Reverberate]])だけでなく、クリーチャーのコピーもできる。ただしそれらは陽炎のようにターン終了時には消えてしまう([[熱の陽炎/Heat Shimmer]])。
[[第8版]]近辺以降での[[色の役割]]調整で、以下のような能力が配分され直されている。
+
=====IN=====
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*白から土地の[[リセット]]が移行。([[爆裂+破綻/Boom+Bust]])
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*「混乱」をつかさどる特質から、[[青]]に代わって呪文の[[対象の変更]]ができるようになった。([[分流/Shunt]])
+
*同様に、呪文の[[コピー]]も青から戻ってきた。([[余韻/Reverberate]]
+
*一時的にクリーチャーの[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]を得ることができるようになった。([[脅しつけ/Threaten]])
+
*青に一部あったダメージを与える[[ティム]]系の能力、デメリット付き火力が完全に赤に移行。([[放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer]]、[[黒焦げ/Char]])
+
*「衝動」の後先考えない特質から、[[黒]]に代わって一時的な[[マナ加速]]ができるようになった。([[煮えたぎる歌/Seething Song]])
+
*黒から[[パワー]]偏重な強化が移行。([[怒髪天/Enrage]])
+
*新しい能力である[[二段攻撃]]を白と共に獲得。
+
*[[イニストラード・ブロック]]以降、青から[[ルーター]][[能力]]の一部が移行。([[信仰無き物あさり/Faithless Looting]])
+
=====OUT=====
+
*「パワーの低いクリーチャーを[[ブロックされない|ブロックされなく]]する」能力が青へ移行。
+
  
新規獲得の能力が多い反面、基幹能力である火力の性能は一時期低めに調整されていた。が、その後のクリーチャーの質の向上に伴う相対的な火力の影響力の低下により、(試験的にではあるが)[[稲妻/Lightning Bolt]]の再録が行われるなど、火力の性能の再調整が行われている。
+
:[[引く|ドロー]]は、[[衝動的ドロー]]([[衝動的な行動/Act on Impulse]])や[[コスト]]として先に[[手札]]を捨てるタイプの[[ルーター]]([[苦しめる声/Tormenting Voice]])ができる。手札をすべて捨てての総入れ替えも特色([[炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller]])。
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:[[ライブラリー]]は無作為性を使用し、カードを[[公開する|公開して]]その[[マナ総量]]分のダメージを与えるカードが存在する([[爆発的天啓/Explosive Revelation]])。また[[呪文]]やパーマネントをライブラリーのカードと入れ替えてしまうカードもときおり登場する([[歪んだ世界/Warp World]]、[[吹き荒れる潜在能力/Possibility Storm]])。
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:[[マナ加速]]は[[緑]]のような永続的な[[マナ基盤]]の確保とは違い、インスタント、ソーサリーや[[誘発型能力]]、使い切りの[[宝物]]により一時的にマナを加速するカードが多い([[煮えたぎる歌/Seething Song]])。
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:非常に稀だが、[[的外れの激怒/Misguided Rage]]や[[風雲艦隊の放火魔/Storm Fleet Arsonist]]など、プレイヤーにパーマネントを生け贄に捧げさせる効果も持つ。
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:混沌の色らしく、[[コイン投げ]]といえば赤のカードとなる。
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====色の役割の変更====
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;[[オンスロート・ブロック]]~[[神河ブロック]]期([[2002年]]-[[2005年]]頃)
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:[[黒]]から一時的な[[マナ加速]]を移譲された。
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:[[青]]からコントロール奪取が一時的なものに限り赤に移行された。古くは[[レジェンド (エキスパンション)|レジェンド]]の[[Disharmony]]もあったが、[[脅しつけ/Threaten]]から赤の定番化。
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:[[競り]]や[[ゴブリンのゲーム/Goblin Game]]のようなサブゲーム的なカードも少数だが存在したが、オンスロートの[[脅迫するオーガ/Menacing Ogre]]以降はそのようなカードは登場していない。
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:かつて[[白]]に多かった土地の[[全体除去]]は、[[第8版]]で[[燎原の火/Wildfire]]が再録されて以降は赤のものとして定着している。
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:[[ダークスティール]]で登場した[[分流/Shunt]]が[[第10版]]に再録されたことで[[対象の変更]]の単体効果が青から移行した。しかし[[基本セット2011]]で青に[[移し変え/Redirect]]が登場しており、どちらの色も受け持つ効果となっている。
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:クリーチャーの一時的なコピーを[[神河物語]]の[[鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker]]から獲得。[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]等の[[歩く火力]]の発展系。
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;[[シャドウムーア・ブロック]]期([[2008年]])
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:[[カード・タイプ]]を参照する場合、青がインスタントで赤がソーサリーを受け持つことが多かったが、[[イーブンタイド]]の[[ナックラヴィー/Nucklavee]]を最後に区別をするカードは登場していない。
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;[[イニストラード・ブロック]]期([[2011年]])
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:少数だが存在した[[ゴブリンの知識/Goblin Lore]]等の「大量に引いて大量に捨てる」タイプのカードが[[イニストラード・ブロック]]では多く登場し、さらに[[狂気の預言者/Mad Prophet]]の「コストとして捨て、引く」という効果が赤の役割として定着した。
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;[[基本セット2014]]([[2013年]])
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:[[紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster]]により、衝動的ドローを獲得。その後は赤のアドバンテージ源として定着した。
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;[[マジック・オリジン]]([[2015年]])
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:[[空荒らしの巨人/Skyraker Giant]]で[[開発部]]は[[到達]]を赤の色の役割とすることを試みた<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/m-files-magic-origins-part-2-2015-07-31 The M Files: Magic Origins, Part 2]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0015348/ Mファイル『マジック・オリジン』編・パート2](Latest Developments 2015年7月31日)</ref>。しばらくの間は1年に1枚程度の登場であったが、[[2017年]]時点で緑に次ぐ2種色であると明言され<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mechanical-color-pie-2017-2017-06-05 Mechanical Color Pie 2017]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0019007/ メカニズム的カラー・パイ 2017年版]([[Making Magic]] [[2017年]]6月5日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>、以降は徐々にその数を増やしている。
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*異界月の[[ステンシアの亭主/Stensia Innkeeper]]から土地破壊の代わりに土地の[[アンタップ制限]]を色の役割とする動きがあったが<ref>[http://mtg-jp.com/reading/mm/0017152/ 異界の完成 その2](Making Magic 2016年7月18日)</ref><ref>[http://mtg-jp.com/reading/mm/0017323/ こぼれ話:『異界月』 その3](Making Magic 2016年5月23日)</ref>、アモンケットの[[粉骨+砕身/Reduce+Rubble|砕身/Rubble]]を最後に登場しておらず根付かなかったようだ。
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===色の理念===
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[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/20150803 またまた真っ赤に]によれば、赤は何よりも自由を求める行動の色である。己の感情を受け入れ、心の声に耳を傾けることこそが、人生という名の冒険を制する鍵なのだと理解している。赤が人生を謳歌するための尽力は他者からすると支離滅裂に見えるが、それは赤の本質がどこにあるのかを見ることができないからである。
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こうした性質から、赤は[[熱情/Fervor|感情]]、[[気まぐれイフリート/Capricious Efreet|情緒不安定]]、[[衝動的ドロー|衝動]]、[[力ずく/By Force|力による解決]]、[[理由なき暴力/Gratuitous Violence|暴力]]、[[無情な侵略/Ruthless Invasion|残忍性]]、[[破壊放題/Shattering Spree|破壊]]、[[混沌のねじれ/Chaos Warp|混沌]]、[[コイン投げ|無作為性]]、[[突発的な行動/Impulsive Maneuvers|自発性]]、[[ゴブリンのゲーム/Goblin Game|ユーモア]]、[[悪戯/Make Mischief|いたずら好き]]、[[炎の精霊/Fire Elemental|火]]/[[大地の精霊/Earth Elemental|大地の精霊]]、[[殴り合い/Brawl|乱闘]]、[[次元縛りの共謀者/Planebound Accomplice|友情]]、[[片思いの歌/Torch Song|恋愛]]、[[サテュロス|享楽主義]]、[[バーバリアン|未開状態]]などを表す色とされる。
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赤と黒は共に自己中心的で、破壊を好むことから友好色とされる。ただし黒は計画的かつ利己的な面も持つため、この点においては衝動的で利他的な赤と対立する。
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赤と緑は共に野生的な本能を受け入れ、弱肉強食を是とすることから友好色とされる。しかし、緑の本能は秩序立った面があり、時には赤が受け入れがたいほどに静謐になることから、この点では赤と緑は対立する。
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赤は自由かつ感情的に生きたいと考えているが、白や青が固執する法律や規則は自由を奪うばかりか、感情を切り捨てさせる退屈極まりないものである。故に、白と青は赤の対抗色となっている。
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==その他==
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*「憤怒」のような攻撃的感情に限らず、感情全般や芸術性全般をつかさどる色でもある。対戦ゲームである都合上、それがカードに現れることは少ないが、[[山崎兄弟/Brothers Yamazaki]]、[[ティボーとルミア/Tibor and Lumia]]、[[アナックスとサイミーディ/Anax and Cymede]]、[[ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar]]、[[メレティスのキナイオスとティロ/Kynaios and Tiro of Meletis]]などパートナーでカード化されるカードが赤を含むことが多いのはその一環と見れるかもしれない。
 +
*「高熱」「火」をイメージさせる色だが、同時に山岳をつかさどる色でもある。そのため、山岳固有の現象であれば「冷気」「水」を伴う現象も赤に割り当てられることがある(例:[[ジョークルホープス/Jokulhaups]](火山活動による洪水)、[[すさまじい吹雪/Unearthly Blizzard]])。
 +
*割り当てられた色の役割が他の色に比べて少ない事が問題とされており、赤に新たな役割を与える試みが度々行われている。
  
 +
==脚注==
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<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://blog.livedoor.jp/sideboard_online/archives/50007322.html 赤を見る](MTG Sideboard Online 日本語版スレまとめ)
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*[http://archive.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr133 Seeing Red](Making Magic 2004年7月19日 [[Mark Rosewater]]著)
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr133 Seeing Red](上記事の原文)
+
*[http://blog.livedoor.jp/sideboard_online/archives/50007322.html 赤を見る](上記事の翻訳 MTG Sideboard Online 日本語版スレまとめ)
 +
*[http://archive.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/15 Following Your Heart](Making Magic 2008年12月1日 Mark Rosewater著 [[ジャンド/Jund|ジャンド]]ウィーク記事)
 +
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/seeing-red-revisited-2015-08-03/ Seeing Red Revisited]/[http://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/20150803 またまた真っ赤に](Making Magic 2015年8月3日 Mark Rosewater著 [[米村薫]]訳)
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
 
{{色}}
 
{{色}}

2022年6月3日 (金) 18:55時点における最新版

/Redマジック:ザ・ギャザリングにおけるの1つ。


Shivan Dragon / シヴ山のドラゴン (4)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)

飛行(このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
(赤):ターン終了時まで、シヴ山のドラゴンは+1/+0の修整を受ける。

5/5


Shock / ショック (赤)
インスタント

1つを対象とする。ショックはそれに2点のダメージを与える。



Stone Rain / 石の雨 (2)(赤)
ソーサリー

土地1つを対象とし、それを破壊する。


目次

[編集] 色の特徴

炎と感情の色であり、からマナを引き出しゴブリンドラゴン召喚する。友好色とし、対抗色とする。略号はR

軽量クリーチャーを展開しながら火力で相手クリーチャーを除去しながらプレイヤーにも撃ち込むという戦略が得意。本体火力で速攻でプレイヤーを焼き切るバーンや、相手の行動を封じる土地破壊といった戦略も存在したが、長年のゲームのバランス調整によってそれらの戦略が取りにくくなり、常に色の役割の変更や拡充が目指されている[1][2]

[編集] 色の役割

クリーチャー
得意なキーワード能力先制攻撃二段攻撃速攻威迫到達飛行はあまり得意ではないのだが、ドラゴンあるいはフェニックスなら特例的に許されているため、結果的にセット毎に1枚程度は見られることになる。他には炎のブレス/Firebreathingのようなパワーのみの修整能力、ペナルティ能力として攻撃強制などを有する。P/Tパワー偏重の頭でっかちであることが多い。護法はコストをライフで要求する。クリーチャー・タイプは、種族ではゴブリン巨人オーガミノタウルスドラゴンなど、職業では戦士狂戦士などが多い。
クリーチャー強化はパワーのみを上げる修整や、攻撃クリーチャーに限定したものなど前のめり。ブロックを制限する効果も得意とする。
エンチャント
シナジーを形成しない。破壊もほぼ不可能。
アーティファクト
シナジーと破壊双方が得意。
土地
土地破壊の第一色。追加コストとして土地生け贄土地カード捨てることを求めることもある。
パーマネント呪文
インスタントソーサリーとは相性がよく、コピー効果や唱えることで誘発する能力を持つカードが存在する。
直接ダメージを与える呪文が最も得意で、クリーチャー、プレイヤー、プレインズウォーカーそれぞれに単体ダメージ、全体ダメージ、割り振りダメージなど多岐に渡るカードが印刷されている。ダメージの倍化や軽減の禁止も可能。
除去に関してはクリーチャーとプレインズウォーカーは火力で対処可能、だがそれゆえタフネスや忠誠度が高いものやダメージ軽減に弱い。アーティファクト、土地も破壊できるが、エンチャントには世界火/Worldfireのような豪快すぎるリセット呪文でしか対処できない。
一時的にクリーチャーのコントロールを奪うことができる(反逆の行動/Act of Treason)。
コピーは、インスタントやソーサリーのコピーができる(余韻/Reverberate)だけでなく、クリーチャーのコピーもできる。ただしそれらは陽炎のようにターン終了時には消えてしまう(熱の陽炎/Heat Shimmer)。
ドローは、衝動的ドロー衝動的な行動/Act on Impulse)やコストとして先に手札を捨てるタイプのルーター苦しめる声/Tormenting Voice)ができる。手札をすべて捨てての総入れ替えも特色(炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller)。
ライブラリーは無作為性を使用し、カードを公開してそのマナ総量分のダメージを与えるカードが存在する(爆発的天啓/Explosive Revelation)。また呪文やパーマネントをライブラリーのカードと入れ替えてしまうカードもときおり登場する(歪んだ世界/Warp World吹き荒れる潜在能力/Possibility Storm)。
マナ加速のような永続的なマナ基盤の確保とは違い、インスタント、ソーサリーや誘発型能力、使い切りの宝物により一時的にマナを加速するカードが多い(煮えたぎる歌/Seething Song)。
非常に稀だが、的外れの激怒/Misguided Rage風雲艦隊の放火魔/Storm Fleet Arsonistなど、プレイヤーにパーマネントを生け贄に捧げさせる効果も持つ。
混沌の色らしく、コイン投げといえば赤のカードとなる。

[編集] 色の役割の変更

オンスロート・ブロック神河ブロック期(2002年-2005年頃)
から一時的なマナ加速を移譲された。
からコントロール奪取が一時的なものに限り赤に移行された。古くはレジェンドDisharmonyもあったが、脅しつけ/Threatenから赤の定番化。
競りゴブリンのゲーム/Goblin Gameのようなサブゲーム的なカードも少数だが存在したが、オンスロートの脅迫するオーガ/Menacing Ogre以降はそのようなカードは登場していない。
かつてに多かった土地の全体除去は、第8版燎原の火/Wildfireが再録されて以降は赤のものとして定着している。
ダークスティールで登場した分流/Shunt第10版に再録されたことで対象の変更の単体効果が青から移行した。しかし基本セット2011で青に移し変え/Redirectが登場しており、どちらの色も受け持つ効果となっている。
クリーチャーの一時的なコピーを神河物語鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerから獲得。ボール・ライトニング/Ball Lightning等の歩く火力の発展系。
シャドウムーア・ブロック期(2008年
カード・タイプを参照する場合、青がインスタントで赤がソーサリーを受け持つことが多かったが、イーブンタイドナックラヴィー/Nucklaveeを最後に区別をするカードは登場していない。
イニストラード・ブロック期(2011年
少数だが存在したゴブリンの知識/Goblin Lore等の「大量に引いて大量に捨てる」タイプのカードがイニストラード・ブロックでは多く登場し、さらに狂気の預言者/Mad Prophetの「コストとして捨て、引く」という効果が赤の役割として定着した。
基本セット20142013年
紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromasterにより、衝動的ドローを獲得。その後は赤のアドバンテージ源として定着した。
マジック・オリジン2015年
空荒らしの巨人/Skyraker Giant開発部到達を赤の色の役割とすることを試みた[3]。しばらくの間は1年に1枚程度の登場であったが、2017年時点で緑に次ぐ2種色であると明言され[4]、以降は徐々にその数を増やしている。

[編集] 色の理念

またまた真っ赤にによれば、赤は何よりも自由を求める行動の色である。己の感情を受け入れ、心の声に耳を傾けることこそが、人生という名の冒険を制する鍵なのだと理解している。赤が人生を謳歌するための尽力は他者からすると支離滅裂に見えるが、それは赤の本質がどこにあるのかを見ることができないからである。

こうした性質から、赤は感情情緒不安定衝動力による解決暴力残忍性破壊混沌無作為性自発性ユーモアいたずら好き/大地の精霊乱闘友情恋愛享楽主義未開状態などを表す色とされる。

赤と黒は共に自己中心的で、破壊を好むことから友好色とされる。ただし黒は計画的かつ利己的な面も持つため、この点においては衝動的で利他的な赤と対立する。

赤と緑は共に野生的な本能を受け入れ、弱肉強食を是とすることから友好色とされる。しかし、緑の本能は秩序立った面があり、時には赤が受け入れがたいほどに静謐になることから、この点では赤と緑は対立する。

赤は自由かつ感情的に生きたいと考えているが、白や青が固執する法律や規則は自由を奪うばかりか、感情を切り捨てさせる退屈極まりないものである。故に、白と青は赤の対抗色となっている。

[編集] その他

[編集] 脚注

  1. 長年の問題(Latest Development 2015年6月19日 Sam Stoddard著)
  2. Mファイル『イクサラン』編・パート2(Play Design 2017年10月20日)
  3. The M Files: Magic Origins, Part 2/Mファイル『マジック・オリジン』編・パート2(Latest Developments 2015年7月31日)
  4. Mechanical Color Pie 2017/メカニズム的カラー・パイ 2017年版Making Magic 2017年6月5日 Mark Rosewater著)
  5. 異界の完成 その2(Making Magic 2016年7月18日)
  6. こぼれ話:『異界月』 その3(Making Magic 2016年5月23日)

[編集] 参考

単色 - - - -
多色
()
2色 友好色白青 - 青黒 - 黒赤 - 赤緑 - 緑白
対抗色白黒 - 青赤 - 黒緑 - 赤白 - 緑青
3色 弧(こ)白青黒 - 青黒赤 - 黒赤緑 - 赤緑白 - 緑白青
楔(くさび)白黒緑 - 青赤白 - 黒緑青 - 赤白黒 - 緑青赤
4色 白青黒赤 - 青黒赤緑 - 黒赤緑白 - 赤緑白青 - 緑白青黒
5色 白青黒赤緑
アン・ゲーム専用 ピンク - - 目の色
色の関係 色の組み合わせ - 友好色 - 対抗色 - カラーパイ - 色の役割
関連項目 無色 - 有色 - 単色カード - 多色カード - 色指標 - 固有色 - デッキカラー
QR Code.gif